サイズチェンジマニア問題
- 2008年4月27日 17:31
- net
『不思議の国とアリス』だけれど、あらためて思い知らされるのはYouTubeってやつの伝播力のすごさだ。YouTube上の映像には海外からのアクセスが、アップロードした当初からわりとあるらしく、それで兄(監督のそうまあきら)はあわててオフィシャルサイトのほうにできるかぎり英文を併記させたりしていたのだった。
で、サイトに仕込んだアクセス解析の結果(リンク元ページ)から先日知れたのは、海外のとある掲示板にこうした投稿がなされていたことだ。最初の発言者はオフィシャルサイトとYouTube上の予告編映像へのリンクを示した上で、このように言及する。
Looks promising. I like that it's not going the standard "Gothic horror story" route. And there will be size-changing. Bits and pieces of them are scattered throughout the trailer, but the best one is at 2:27.
[だいたいの訳]これ、よさげ。標準的な「ゴシックホラーもの」の手法をとっていないところがいい。でもって(アリスとくれば)サイズチェンジもあるはず。いくつかその断片的なシーンが予告編のなかに散らばっているけれど、ベストは2分27秒のところのそれ。
Indie Alice re-imagining in the works! - The Process Forum
ここでサイズチェンジと言っているのはおそらく(アリスの文脈で言えば)アリスの身体が小さくなったり大きくなったりするあの(原作にもある)設定のことで、ちなみに2分27秒のところというのはこれ。

この文章だけ読んでもふつう、この人がいったい何に着目しているのか(あるいはそもそも何を言っているのか)、にわかにはわからないかと思うが、この掲示板の親サイトである「The Process」(あんまりたいしたことはないけど一応18禁)に行くと少し様子が見えてくる(いや、やっぱりあんまり見えてこないかもしれないけど、ふつう)。
つまり、性的フェティシズムの対象というかひとつのジャンルとして、(正しい呼び習わし方はわからないけれどいわば)「サイズチェンジマニア」といったものが存在するわけですね。SF的なモチーフとしてある「巨大化した女性」や「極小化した女性」に魅力を感じる人たち。で、さらにそれをもっと大きな括りで捉えれば「変化のプロセスマニア」ということになって、たとえば「The Process」のブログにあるカテゴリを見るとわかるけれど、それはたとえば、
- Age Regression (幼児への退行)
- Breast Expansion (胸部膨張)
- Growth (おそらくは〈急な〉成長。巨大化もこれかな)
- Shrinking (縮小)
- Transformation (変形)
- Transgender (この場合、性の変位?/ぼくがあいつで…みたいな)
といったサブジャンルを抱えているらしい。
で、件の掲示板に戻れば、前掲の書き込みに対して、
Is there anyway you can find out where to buy this?(これどうやったら買えるかわかりますか?)
とレスがつき、さらにそれへの返答としてこのような書き込みがなされている。
Check out the official site. As of the 14th (yesterday) the Japanese version is for sale. No translations yet, but they're working on it.(オフィシャルサイトをチェックしよう。14日現在で日本語版が発売になってる。一切の翻訳版はまだ出てないけど、いまそれに取りかかっているところみたい。)
勝手なことを言っているのだった。案内に英文を併記していることがおそらくは彼らに期待をもたせてしまっているのだろうが、私の知るかぎり、少なくとも「working on it」ではないと思う。海外での盛り上がりがひとかたならず、それで字幕版の作成に取りかかるという可能性もなくないけれど、まあ、できればサイズチェンジマニアのみならず、もっと多方面で盛り上がってくれることを願ってやまない。
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コメント(3)
これ最初はやっぱり単に「YouTubeすげえ、アニメフェアより全然効果があるじゃん」とか思っていたのですが、その後親サイト見に行って、ああそういうことかと気付き、プロセスの描写がないことに恐縮しました。で、ミエさんがmixi日記に書いたところ和製のそれ系の方からコメントが付き、色々ご教授してもらったりもしました。ちなみに国内では「サイズフェチ」と呼ぶそうです。教えてもらったポータルサイトは「神社モドキ」。(←各自検索してください)
あと、国内の同系統のケータイ掲示板にも書き込まれているのも発覚してます。(←しかも既に購入してくださった方...ありがとうございました)
それはそれとして「〜とアリス」はアニメフェア等でも海外ウケがいい感触なので、字幕は是非作りたいと思っているのですが、全般的にそういうことだったりしたらどうしよう。Transgenderとかはシェイクスピア以来の伝統だし(「十二夜」とか「間違いの喜劇」とか)。海外(というか西洋)は、根が深そうだし。
(作者は死んだというスタンスなので)まあいいんですけど。
ところで字幕(英語)だけど、こと「ダジャレ面」で考えると、けっこう話は単純なような、そうでもないような、どうなんだろう。つまりわれわれは原作のダジャレをいかに日本語に置き換えるかを苦心していたわけであって、英語字幕の場合、要は単純に元に戻せばいいとも言え、少なくとも日本語のダジャレを再英訳することにはあまり意味がない(こともないけど、甲斐がないというか、すごくたいへんな)わけで、ただ、それだけで万事うまくいくか(最低限絵と合うか、とか)というのはちょっといま漠然と想像しているだけなのでよくわからない。
サイズフェチというジャンルの存在は知っていたけど、その肝(のひとつ)が「プロセス」だというのは新たな知見でした。あとはあれかな、(変形をこうむった自身の状況に対する)「困惑、羞恥」みたいなものが要素になるのかな。
あ、忘れてた、ダジャレ(言葉遊び)で言うと今度は「カエルサカナ」部分が課題としてあるんだ。
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