チェーンいとうせいこう
- May 10, 2008 9:50 PM
- activities
というわけで以下はいとうせいこうさんの文章だが、これは引用ではなく、複〈声〉である。文責は、私(相馬称)であってもかまわない。
ビルマ(ミャンマー)のサイクロンによる死者数は、10万人を越えると推測されている。
ひと晩で10万人が死ぬということ。
我々日本人も同じ規模の「ひと晩での死」を東京大空襲で、さらには原爆投下によって体験している。だから想像しなければならない。そこで今、何が起きているかを。
とんでもない事態である。
だが、ミャンマー軍事政権は救援のための入国を拒んでいる。
愚か者が自らの権力にしがみついて、外からの勢力が入るのを極端に恐れているのだ。
ここで民主化勢力が国内に拠点を作ることを避けるため、彼ら軍事政権は人民の地獄をかたくなに無視している。
愚かな。なんと愚かな殺人者だろうか。ミャンマー軍事政権に巣くう人間どもは。
その間にも真水が飲めずに死んでいく者、伝染病で死ぬ者、二次被害で大海に流されて行ってしまう者がいる。死者の数はこれからも増えていく。
なのに、愚かなミャンマー軍事政権は国民投票をやめようとしない。
野党勢力が参加出来ない投票をして、政権を国民が認めたことにしようとしている。
誰が今、投票などするのか!?
死者の山を前にして、何をしているんだ!?
人間を馬鹿にするな。
死者も生者も、ともに馬鹿にするな。
ミャンマー軍事政権の連中だって、いつか死ぬんだ。
権力をあの世に持っていける人間はいないんだ。
だったら、これ以上殺すな。
俺は日本政府に呼びかける。
ミャンマー軍事政権に、救援者の入国を認めさせるよう、一刻も早く圧力をかけなければならない。
そして、ミャンマー軍事政権にはこう呼びかける。
LET US IN!
TO SAVE YOUR PEOPLE,MYANMAR!
けれど、どんなに軍事政権が愚かでも、人道的支援の手をゆるめることは出来ない。
したがって、一方で俺たちはユニセフ支援を続けるべきである。
だから、今日も書く。
上記の一行を、どうかリンクつきであらゆる場所に貼り付けてください。
あるいはこの文章すべてを。
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