笠木さん、とれたよ。
長毛種は、といってほとんどこの一匹しか知らないが、しばしば何かの加減で体毛の一部がからまり、ほどけなくなるうちにやがてフェルト生地のようになった固まりを腰のあたりからぶらさげて歩いていることでよく知られる——いや、知られると思うのだが、知られていないかもしれないというのは先日、たずねてきた友人がこの猫を見つつ、「長毛種もいいよねー。飼ってみたいと思うけど、毎日ブラッシングしなきゃいけないのが面倒だってよく聞くしね。やっぱり面倒?」と言うからで、そうだったのかと気づくのはつまり、長毛種には日々のブラッシングが不可欠らしいということである。たまに思いついて、興に乗ったときにブラシを取り出しているのではダメなのが長毛種というものらしい。
知らなかったね。
それで写真のこの猫は毎年、定期的に固まりをこしらえては、「あーあ」と飼い主たちが囁きあい眺めやって過ごすうちに、するっと、毛の生え替わる時期をむかえてはそれが抜けるということを繰り返していたのだったが、去年のなかばぐらいにできた腰の固まりはじつにしぶとく、いよいよからまって大きくなり、冬になっても抜けず、こりゃもうダメだな、生涯これを背負って生きていくことになるのかお前は、まあいいじゃないかそれもと、「フェルトちゃん」の別名も与えてあらためてかわいがっていたが、いや、抜けた。
抜けました。(写真で手前に落ちているのがそれ。)
ブラジル敗退
- 2006年7月 2日 06:02
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私のワールドカップが終わった。わが家はかなりうなだれている。われわれが愛すべきは「いま」なのだから、その意味で結果は問題ではないが、しかしこの試合で、ブラジルはどれだけ「いま」とともにあっただろうか。NHKのアナウンサーが仕立て上げる「物語」に毒されていたのは単に私のほうなのかもしれないが、しかし選手たちも(ロナウジーニョでさえも)またどこか、「8年前の決勝で敗れたフランスへのリベンジ」というまったくどうでもいい「物語」のなかへと、自らの試合の「意味」を回収してしまっていたように思えてならない。われわれが見たいのは「いまーここ」においてのみ充足する美しさであり、因果的に再編成された「物語」などでは少しもない。そこはここではないのだ。そしてその一方、今大会かぎりでの引退を表明しているジダンが向き合っていたのは終始「個としての自分」だったということだろうか、彼がひとり、「いまーここ」をプレーしているようでもあった。
そうですか。「村上代表を立件へ」ですか。
タイトルのかぎ括弧内は6月3日付けの朝日新聞・朝刊の一面見出しだけれど、その前日の朝刊——「村上ファンドを捜査」の見出し——を目にしたときに心に浮かんだのは、ああそうですか、というひどく力のない思いだった。ああそうですか。
やっぱり地道に働かなきゃだめだってことだよ、とそのニュースに嬉々とした表情を浮かべ話す者の声が聞こえる。ああそうですか。これはそういうニュースですか。——でも、そうなのかもしれない。これは、まさしく「そうしたニュース(として受容されるべく流されているニュース)」なのかもしれない。
迂闊なことは書けないので様子を見た。なにしろ、村上代表に関しては「顔が欽ちゃんに似てる」ことぐらいしかわかっていない私だ。「裏紙」はこのニュースをどう書くのだろうと待っていた。資本主義市場の側からの透徹した視線で、こうした話題を扱うブログである。待っていると記事が更新された。「『またか』という印象」であると述べてから、「裏紙」の山本さんは次のように書く(ちょっと長いんですが、うまく一部を抜き出すことができないので以降の全文を引用します——リンクを張って済ませずに全文引用するのは、このニュースへのおそらくは「まっとうな感想」だと思われるこの文章をなるべく読んでいただきたいから)。
やることメモ
- 2006年5月19日 13:58
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いま、ほんとうにひさしぶりに「リレー俳句」を見たんだけど(ごめんなさい)、スパムがすごいんだね。これはちょっとなんとかしよう。「解釈」欄のスパムは削除することにして、「文字」のほうは(ひとまずこれまで溜まった分は)そのままだな。ただ、自動ツールに依るせいか、スパムの人たちはみんな「と」ばかりを投稿するようで、今後もこれがつづくのはちょっとどうか。「やたら『と』が多い」という方向のものは、第30句の、
「とかとはとたととはととはととときと」
吉沼による解釈:
「徒か土鳩 田と永久と鳥羽 父と来と」
(考えようによっては、境内に群れ来るあの鳩たちもまた、檀家なのだ。暖かな日差しの中、ぼんやりとそんなことを考えているうち、水田、永久、鳥羽僧正、それらがみな、父とともにやってくるのが見えた。)
で充分だろう。
「鳥羽僧正」を「鳥羽」と呼び捨てにするこの話者は何者かということもあるが、それよりも、いったい何がどう「暖かな日差しの中」なのか。
『ラブストリームス・ノートブック』勝手バナー
- 2005年9月29日 13:55
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昨夜は会社に泊まった。9月末納品(サーバアップ)の仕事が立て込んでいる。だから日記(Yellow)の更新は今日の夜か、明日になるだろうというそんななか、下にご覧いただいている「オールツーステップスクール#04『ラブストリームス・ノートブック』」
の勝手バナーを作成。ほかのバナーと同様、ページ上部右側にあるバナー表示欄に、たまに(ランダムに)出てくるようになっている。
まあその、オールツーステップスクールのオフィシャルサイトにあるこの小さくて圧縮率の高いJPEG1枚のみを素材にし、切り貼りして20分で作ったにしてはいい出来じゃないか。さすが私。
で、『ラブストリームス・ノートブック』の公演案内は以下のとおり。
「オールナイト」の遅すぎる告知
ってこれはもう今夜の23時半からなのでまったくと言っていいほど告知の意味はないものの、そう、今夜の23時半からこれがあります。
これでひとまず、『トーキョー/不在/ハムレット』は完全に終わる。(「富士日記2」2005.2.4 付け)
と宮沢さんが書くこのイベントには、おそらくプロジェクトに参加した役者さんたちの多くも足を運ぶでしょう。ただの観客としてですが私も行きます。これから家を出ます。
そうそう、去年7月の池袋シネマロサでのレイトショー時にしかこの作品を観ていないという方であれば、それから若干の再編集(オムニバス2話目の尺が伸びていたり、音楽の追加があったり)を経たものになっていますのでそうした見所もあります。むろん「いまさら言われたって行けるわけないじゃないか」という方はDVDでどうぞ。
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