3月23日 B氏の日記
日記を書くことにした。彼のためではない。
自分のためだ。
諸君は、『孤島の鬼』を読んだことがあるだろうか。
そこに出てくるシャム双生児が、日記を書いていた。
そして、その日記がのちに、シャムの過去を物語る重要な証拠となったのである。
これまで無視され続けてきた私という存在を、私の日記が物語ってくれるのではないか。
私が存在したということを、日記が、物的証拠となって。