プロローグ

「何か小説の題材になさりたいとかで、看護婦の中村君からお聞きになった彼らの日記をご覧になりたい、とのことでしたね。これがそのコピーです。

 詳しく申し上げますと、これからお見せするのは彼らのうち、まあ仮にA氏とB氏ということにしますと、A氏の3月20日〜3月23日分の日記と、B氏の3月21日〜3月23日分の日記ということになります。

 それと読む順番なんですが、まあ小説をお書きになるのはあなたですから勿論好きなようにされて構わないのですが、ひとまずは、

「3月23日のA氏の日記」、
「3月23日のB氏の日記」、
「3月22日のA氏の日記」、
「3月22日のB氏の日記」、
「3月21日のA氏の日記」、
「3月21日のB氏の日記」、
「3月20日のA氏の日記」と、

逆から順にお読みいただくのが一番いいかと思います。

 じゃ、お読みくださって結構です。

 あ、それから、途中で文章を指して尋ねてくだされば、そのつど私の意見を述べさせてもいただきます。じゃ、どうぞ」