コーナーの日記

Diary

Title: Superman Red Diary


3月31日(土)

▼あっちこっちで猫を感じながら四度寝ほどし、午後の二時だか三時だかに起きてみれば、雪。なかなかの降り。
▼雪景色の井の頭公園は池から靄が立って、それでもって桜が満開なのだったが、さすがに人はそんなにいない。LOFTで買い物をし、西荻窪へ。
▼雪なんぞに降られてしまうと、西荻窪の部屋はけっこう寒い。狛江を出る際に、持っていた古い布団とまとめてこたつ布団も捨ててきてしまって、まだ買っていないのでこたつは今ただのテーブルである。暖房器具といえば電気ストーブ(タテ長で首が回り、全体を暖めようという努力型設計だが所詮努力はむなしい)があるだけで、なぜ布団やその他もろもろと一緒に捨てなかったかという一品だけに非力だ。寝る布団の方は羽毛布団てやつを買ったのでぬくぬくだが、あったまろうとすると勢い横になることになり、片付けは進まない。
▼夜中近くになって吉祥寺に戻る。西荻窪の新居と兄宅とは、おそらく自転車で問題ない距離であって、一度試そうとは思っているもののこの寒さではままならない。枕元で小池一夫・小島剛夕の『孫悟空』4巻〜7巻を読み、寝る。


3月30日(金)

▼「▼」を頭につけ、段落を明示しているのは見てのとおりだが、そのうちの奇数個目の段落には信憑性のあることが書かれ、偶数個目の段落には信憑性のないことが書かれてある、というのはどうか。と書くこの段落が奇数個目であれば、何だパラドックスじゃないじゃないかよ。
▼今日の夜から2日の朝までは、留守番と猫の相手をしに吉祥寺の兄宅に泊まるのだった。書いていて不安になったので念のためだが、「吉祥寺の」「兄宅」であって、「吉祥寺の兄」宅ではない。そんな占い師は知らないし、どうも占い師ではなさそうだ。
▼兄宅へは、井の頭公園を突っ切っていくのだが、行ってみれば井の頭公園は深夜の賑わいで、何かと思えば花見なのだった。満開。


3月29日(木)

▼峠は越したもののというか、そもそも峠を越してしまったのがいけないと言えばいいか、部屋の片付けはなかなかその先へ進めずにいる。毎日夜中12時過ぎに帰ってもいれば、辺りの静けさに身体が強ばり、そうそうちょこまか動き回ることもかなわず仕方もない。肌寒さにも押されて寝てしまう。寝れば起きるまでが遠い。
▼報告し忘れていたことと言えばレンタルビデオ屋だ。駅までの道順、商店街の並びにあるレンタル屋の品揃えがやけに充実しているのだった。引っ越した当初、外からだけ見、駄目だろうなと思っていたのだが大きな間違いだった。どういう仕掛けか、何のパラドックスなのか、中に入ると広い。やけに奥まである。『ウルトラマン』などが古いパッケージのもので揃っていたりするところ、「昔からちゃんとしていた/今もちゃんとしている」といった印象で頼もしい。会員になり、ラジカル・ガジベリ・ビンバシステムのビデオ『意味がない』を借りた。(そんなビデオ、はじめて知ったよ。)


3月28日(水)

▼26日の第4パラグラフ、古井由吉『陽気な夜回り』と書いたが正しくは『陽気な夜まわり』。お詫びと訂正。
▼深夜の帰り道、自転車でよそ見をしていて電柱にぶつかり、勢いつんのめるようにして転んだほかは特に記すようなこともなく、DVD話でお茶を濁す構え。かかってこい。
▼DVD三昧な日々が始まっているわけではちっともない。それはこれから徐々にだ。手元にはとりあえず、『ウルトラマン (1) 』『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』『我が輩はカモである』の3本。『ウルトラマン』はDVD一発目にふさわしい初カラー作品ということで選ぶ。うち第1話だけを、テレビとの接続を終えた時点で動作確認のため見た。やはり鮮烈。赤、オレンジ、ハヤタ。DVDは面白く、たのもしい。
▼で、あとはまだ見ていない(DVDでは、だが)。『007/ワールド〜』は5.1ch方式サラウンドってやつを確かめるのに丁度いいだろうという意味合いも込めての購入。『我がカモ』はまあ、一家に一本だ(ただしこれで三本目)。


3月27日(火)

▼感謝の気持ちでいっぱいだというのは郵便配達人たちのことで、郵便物を転送してもらうための、ちゃんとした転居届ハガキをいまだに投函していないまま、旧居の郵便受けに「下記へ引っ越しました」云々の紙が貼ってあるだけの状態なのだったが、あるいはと思っていた事態が起き、郵便物は見事、貼り紙をたよりに転送されてきたのだった。これはまったく、配達人たちの中にある「届けられなければならない」という何かだ。ありがたいじゃないか。
▼引っ越しを機に、新居にはDVDプレーヤーを導入した。パイオニア。旧居にあった、どうにも大したことのないCDコンポは処分したので、新たにCDの聴ける環境を調達しなければならなかったのだが、便利なことにDVDプレーヤーはCDも聴けるのだった。それに、アンプと5.1chスピーカーシステム(上下左右、センター、リア、サブウーファーのセットで、「上下」は嘘)。お手軽ホームシアターセットといったあたりを揃えた恰好になる。
▼で、そのスピーカーのうち、聴く人後方に置くふたつをセッティングするのに、こりゃやっぱり専用のスピーカースタンドを買ってしまうのが話は早いと判断、夕方いったん会社を抜けて新宿さくらやへ。こうしたものは取り寄せだろうということで、可能であれば次の土日の配送を頼む思惑だったが、どっこい在庫があり、お持ち帰りで会社に戻ることになる。まあそりゃあそうだろうなという重さとサイズで、縦長なのだった。


3月26日(月)

▼いつまでこうして書かないでいるときりがない。そろそろ書く。ご無沙汰。
▼引っ越しをした。していた。去る土日で部屋の片付けは峠を越す。このたびはいろいろ捨て、またぞろいろいろ買った。
▼狛江から西荻窪へ。「(上京後)高円寺→吉祥寺→狛江→西荻窪」という具合で、中央線に復帰したかたちになる。高円寺、吉祥寺と暮らす段階で行動範囲だの文化背景だのがそう形づくられてしまったということなのだろうが、やはり中央線は何かと事足りて良い。物件はぐっと駅に近くなり、一間増えて、実質的には狭くなった。NHKの映りは良好。
▼西荻窪がそうさせるのか、あたたかくなって耳あてが要らなくたったということか、久しぶりにリュックに、CDウォークマンでなく本を入れ出勤。古井由吉『陽気な夜まわり』。だいぶ前に買い、読んでいなかった一冊。
▼帰宅後、本棚の文庫本を出版社別に並べる作業。