個人ホームページのために

他者の交換日記

多者の交換日記、のために(2)

2001.07.01 (Sun.)

  • これが「多者の交換日記、のために(1)」の続きであって、もし未読である場合はそちらをまず参照いただきたいというのはタイトルの示すとおりだが、しかし実際のところ、話はがらっと変わる。
    与えられたお題は「交換日記」だ。しかしその語が指すところの本来のシステム(ノートの交換)からは離れ、その本来のシステムとウェブとをめぐって展開された前回の論の流れともおさらばして、じゃあ前回のあれは何だったんだという向きもあるかもしれないが、さらには「個人ホームページのために」と題された大枠の問題意識もひとまず忘れることにしようじゃないか。

    いささか尻切れとんぼな前回の文章を読み、そのあとで振り返ってみれば、タイトルの「多者の交換日記」とはつまり「インターネット」(もしくは多少厳密に「WWW」)そのもののことを指すのであって、「多者」というのは「数多の他者」という意味合いを込めた造語なんだろうなあといった理解もひとしおのことと思うが、それはそれ。
    考え事のそもそもの出発点である「日記のコーナーの書き手を増やせないか?」というところまで話を戻し、あらかじめ用意しておいた別の物語へと接続させたい。
    むろん物語は、私の次のような呼びかけからはじまる。

    「誰か、私の日記を書いてみないか?」

    ここでの「私」とは、話者である相馬のことである。相馬の日記を、誰か書いてくれないだろうか?
    もしこの呼びかけに応じてみようじゃないかという場合は、それが何月何日の日記であるかだけを指定して、あとは好きに「日記」を書き送ってくれればいい。日付があり、「相馬」という署名が付されていればそれはすでに「(相馬の)日記」であるから、特に内容に制限はない。「これこれをした。どうだった。」という行動の記録になっている必要もないし、なっていてもいい。相馬の文体をまねて書く必要もない(むろん「まねて書く」というアプローチもあるだろう)。相馬の一日を想像して書くという手があると同時に、書き手自身のそのまんまのところの日記(ふだん自分のホームページに書いているような?)を書いて相馬に押し付けてしまうという手もあるだろう。その他、いろいろ。
    かわりに、相馬の日記を書き送ってくれた人の日記を、相馬が書く。これを対にして、掲載しようじゃないかという企画だ(これはいったい、何を交換しているのだろうか)。
    実際の日記コーナーである「コーナーの日記」に掲載する、というのが出発点からいくと本当なのだろうが、さしあたってそれはせず、このコーナーの中にさらに〈劇中劇〉のようにしてコーナーを設けてみることにする。コーナータイトルは、あらためて、「多者の交換日記」だ。
    いやまあ、本当に書いてくれる人がいるのか、そこんところに全体重(「全責任」じゃないよ。責任は相馬がとる)がかかっているわけで、ちょっとどうなるか分からないのだが、誰か、書いてくれないだろうか?

    多者の交換日記」へ(日記を書き送るためのフォームも中に用意しました)

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