個人ホームページのために

他者の交換日記

多者の交換日記、2001年11-12月

2001.11.01 (Thu.)

  • 相馬称

    親友がきた。
    彼は家出中だ。
    睡眠不足。
    ジュースを飲んで彼は消えた。
    あっ。
    空が泣き出した。
    あいつは濡れていないだろうか。
    てふてふがとんでいる。
    (相馬称)

  • トリカゴ


    昨日、駅前で見かけたおばちゃんがアパートの前にいた。


    すごい勢いで扉を叩くというか、殴っている。
    そして、呼び鈴をピンポンピンポンと押している。


    わたしが近づくとおばちゃんは「友達の部屋と間違えちゃった。」
    と一言だけ残し、夕焼けの方向に帰っていった。


    久しぶりだった。
    こんな時、なんで「よってけば」の一言がいえないのだろうか。
    いつもはもっと積極的なはずなのに。
    (トリカゴ)

  • まくらざか

    深夜一時、仕事から帰ると
    トイレにコオロギの片足だけが落ちていた。

     今夜は夢であなたに会えるだろうか
    (まくらざか)

  • yAs

     なぜ、こんな時代なんだろう。
    良いひとがいなくなり、悪いことばかり起こる。

     単に勝手に関連付けているだけなのかも知れない。
    脳というものはそういう仕組みらしいから、しょうがないのかも知れない。

     でも、やはり、

     なぜ?

     と思ってしまう。口に出してさえ、いる。

     なぜ?

     時代は変わって行く。それは万華鏡の模様のように二度と同じ姿を
    見せない。しかし、中に入っているビーズや硝子の欠片は同じ物だ。

     戻すことが不可能なら、どんどん回すしかないのか。
    この万華鏡を。

     でも、

     なぜ?

     TVに流れる戦争のニュースを見ながらつぶやくのだった。
    (yAs)

  • やまもと

     勇んで立てた企画だったが、いつしか更新が滞るようになる。しまいに飽きがきたということか?と顔を覗き込まれるようにして、お人好しめ、どうするのだと背筋をなぞる。
     初心に返ってみようかと思うのだ。いったいどうすることが初心に返ることなのか、手探りだが、とりあえずイチからはじめてどうなるか、だ。
     マウスを、10時10分の位置で持つ。肩の力を抜いて、目線はまっすぐ前に置く。両手でマウスを持ってしまっているのでキーボードを打つことは出来ないが、しかし初心とはこうしたものではなかったか。この、マウスを後生大事に持つ感じが忘れてしまっていた何かだ。モニタは、たしかあのころ後ろにあった。MOはもっと丸かった。
    (やまもと)

2001.11.08 (Thu.)

  • 相馬称

    今日まで、あなたの健康を祈る。

    よりによって、なんで、そんな、ことが、起こったのだろう。

    出掛けたつもりが、夢の中で、起きたつもりが、畑の脇の溝だった。

    これは夢か、これが夢か?

    赤を基調としたシャツ、黒いズボン。

    また今度くるよとおじさんは言った。
    (相馬称)

  • まくらざか

    空が青く澄んでよく晴れた日に、大きなこうもり傘を差して揚々と歩く人は、平気で嘘をつく人なのだろうか。傘の色は、この際何でもいい。いや赤がいい。

    どしゃぶりの大雨の中をぬれながら駆けて行く人は、これは傘のない人だ。寒いからといって、傘を差すのはどうかと思うね。
    (まくらざか)

2001.11.22 (Thu.)

  • 相馬称

    「マップ!マップはないか?!」
    この広いフロアで僕は迷った。
    この広〜い野原一杯、咲く花を〜♪いや歌っている場合ではない。

     押し寄せる人の波。雑踏。真新しい機械類の匂いと、やたら明るい照明。
    それにも増して更に明るいBGM、良く通る女性のアナウンス。

     ここは、今日完成したばかりの巨大電気店、いやビルである。
    とりあえず、店の奥は見えない。どこまでも続く店内。
    そして人、人、人、たまにヒモ。

     僕は何故ここにいるのだろう。自問自答。泣く子と地頭には勝てぬ。
    仲間とはぐれて、メタルスライムな気分。心細い、ヒモ細い。

     などとのたまうも、ああ、もう、人のうねりが僕を押し流そうとする。
    流されないぞ、そんな人生はまっぴらだ、こんぴらだ、ふねふねだ、
    とかなんとか思いながら、パソコンのCPUが在る場所に来たら、
    奴らはいた。仲間と視認できるホモサピエンス共。猿の軍団。

    「おう、お疲れ。やっぱもう売り切れてら。」
    仲間のひとりが言う。

    「じゃあ、次は上のフロアに行くぞ」
    にやりと笑いだけを残して、良く訓練された軍隊のようにみんな
    人混みの中に消えてしまう。これこそ、アンブッシュと言いた気だ。
    もしくは集団チェシャネコなのか。

     ぽつねん。この言葉がよく似合うニヒルな男になってしまったら
    君はどんな気持ちだい?ジョー。コンドルの、じゃないよ。

     こんなに、こんなに人はたくさんいるのに
    僕はひとりぽっちだいだらぽっち。
    泣く泣く、後を追い60年代安保闘争の様な群衆にハマって行くのだった。
    安保バンザーイ!どぼん。
    (相馬称)

  • やまもと

    「こんなマップが何になる!」と思わず声に出していました。
    今日完成したこの電気店、いやビルは小さいのです。入れません。

    「入れませんよね?」
    となりで同じようにして、それを見下ろしながら腕を組んでいた人が、そう声をかけてきます。
    「入り口はわかるんですけどね」とこれは私の軽口。

    「開店前なのかな」
    「……、ならないでしょう、大きくは」

    「もう売り切れてるかな、プリンタは」
    「え?」
    (やまもと)

2001.11.28 (Wed.)

  • 相馬称

     171、74。
    この数字が示す物。それはぼくの身長、体重。
    こうしてみると太っては、なさそうだ。実際、太っているわけではない。
    しかし。

     腹が。・・・腹が?そう、腹が!!ハラガァァァッ!!ぐふ・・・っ。

     そんなドラクエのボスが死亡するほどの腹なわけで、
    市民プール週二回作戦はスタートしたのだった。さっそく定期券購入。
    一ヶ月のはずが、妙に期間が長い。なんかお得?

     まあ、そんなことはおいといて、すでに実は4回目。
    充分ヘトヘト。しかし、これが効いてるのだヨ、諸君。
    とりあえず、効果は絶大だゼ。特に腹が!!
    ジーパンが履けるようになったもんね♪

     深夜通販のアブなんちゃらとかやってる場合ではないゾ。
    21世紀は水泳の時代だ!
    ハードディスクの21世紀はテラの時代だ!(親友の言葉)

     で、昨日。やる気満々、喜び勇んで行ってみたら、

    「来年まで改修のため、お休み」

     ・・・ああ、それで定期の期間が長かったのね。ふ〜ん・・・。
    みなさん、ガッテンしましたか?ガッテン、ガッテン。

     寒いよ、ママン。
    (相馬称)

  • やまもと

    朝、チョコパン。午後、銀行強盗。

    銀行の裏手には市民プールの建物があって、その地下から金庫へと穴を掘る手筈。市民プールには休業の旨を伝える貼り紙だけしておいて、作業にとりかかる。

    貼り紙の嘘などすぐにばれてしまうので、作業は短時間ですまさなければならず忙しかった。
    バールに棒、ドリル、ドライバーと仕上げにハンカチ。教授の作戦はいつもながらうまくできている。

    大金を手に、そのまま高飛びもすませて、今は高崎の旅館でこれを書く。夜、高崎名物。
    (やまもと)

2001.12.31 (Sun.)

  • 相馬称

    ▼朝、卒論。寝る。昼、起きて、徘徊。卒論。
    ▼今日で今年も終わり。いわば今年納め。猪木祭り。
    ▼来年は愛のある年になるといい。争いは疲れるから。あと、加藤晴彦はふかわりょうと声がほぼ同じ。
    (相馬称)

  • ゆうすけ

    ついに大晦日なので、いよいよ実家に帰省しなければならないところだが、1本ずつ電車を遅らし、ぎりぎりまで部屋に腰を据えては、猫を削っていた。猫を削りながら、一年を思い返せば、いよいよ今年も静まってくるようで、たしかにいろいろとあったようだった。ゴールデンウィークのこと。渋谷タワーレコードにTinPanを追いかけて大雪の朝に列んだのも今年ではなかったか。テロのニュースがあり、古今亭志ん朝が逝って、私はふたつめの個人サイトを立ち上げた。驚くことばかりであって、こうして今、猫を丸々1匹削り終えてはまた驚いてみせ、そうしてマフラーだけを頼りに部屋を出た。
    (ゆうすけ)

ページの先頭に戻る