11
Nov.
2004
Yellow

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/ 4 Nov. 2004 (Thu.) 「バイオリズム」

液晶も確認せず、手に持ったデジカメをただ上に向けてシャッターを押す。
青空がそうさせた2枚。
おとといの日記に添えた猫(ピー)の写真。PowerBookのモニターに表示されたページのなかのそれをさらにデジカメで撮る。そのようにして撮ったこの写真をまた、という反復の果てには何があるのか。

こうして11月に入ってにわかにサイトの更新が活発になっているのを見れば、上山君はまた笑うのではないか。以前に上山君に指摘されたことだが、毎年、私はなぜかこの時期になると更新が繁くなる。「この時期」というのは「誕生日が近づくと」ということで、笑いながらそう指摘する上山君がではなぜそんなことに気がつくのかといえば、彼のサイトもまた例年「この時期」に更新が活発化するからだ。
だからなんだという話ではあるが、上山君と私は生年月日が同じなのだった。毎年この時期に更新頻度が高くなったり、またページデザインをリニューアルしたりするのはまあちょっとした偶然で、そうしたタイミングがたまたま重なっているだけではないかと、そうも思うものの、しかし上山君がはっきり断言するのにはこれは「バイオリズム」なのだった。われわれはバイオリズムが同じなのだ、と。上山君のサイトのほうはいま現在、まだ活発化する様子を見せていないのだったが、私はといえばこうしてまた今年もこの時期にサイト更新にやる気を出していて、そのことに気づいてはまた上山君の言葉を思い出し、結局今年もバイオリズムってやつの術中にはまっているのかと思えば、「まったくバイオリズムのやつめが」と憎々しい気分にもなるのである。
まったくどうでもいい話なのだったが、私はまたミッキーマウスとも誕生日が同じである。あと、渡辺満里奈。どうだと言いたい。(そういえば、昔こんなページもつくったな。)

きのうの日記で恭子ちゃんの日記の一部を引用し、「私も支持する」と書いたことに対して、みえさん(義姉)がさらにその日記のなかでレスポンスしてくれていた。あらためて引用すれば、恭子ちゃんの日記にはこうあった。

 常連さんらしきおっちゃん二人がお店のおかみさんとお話をしている。イラクで捕まった日本人の話も。若い人が世界に出て歩くのは素晴らしいことなんだよ、それができない国を作っちゃってる政府がいけないのよ、ほんとは、というおかみさんのことばを私は支持する。

 そしてみえさんは次のように書く(全文はこちら)。

でも、待てよ、と思ったのは、
「政府がいけない」の先には何があるの?ってこと。
今の状況を見てたら、「政府」を悪者にするほどの希望も無いと思う。
内閣が変われば、状況が変わるっていうものでもないんだと思う。
おかみさんは、そういう状況で、どういう行動を取ってるの?ってこと。
批判じゃなくて、本当に聞きたい。
私はずっと困ってる。

ごもっともだ。
ただ、これに反論(言い訳?)するとすればそれは次のようなことになるだろう。私が支持したのは、そのとき、その場所にできあがった関係のなかに立ち現れた「おかみさんのことば」なのだということである。むろん以下は私の〈読み〉でしかないわけだが、恭子ちゃんの微妙な(と私が読むところの)書き方から想像するに、おそらく、「常連さんらしきおっちゃん二人」は「おかみさん」と同意見ではなかっただろう。
「政府がいけないのよ、〈ほんとは〉」と言っているようにそれは反論だったと思われ、とすると、「おっちゃん二人」の意見は恭子ちゃんの日記のなかで省略されていることになる。「イラクで捕まった日本人の話〈も〉。」とあるようにそれはそのほかのいくつかの話題と並べられた世間話のひとつだったはずだし、恭子ちゃんのそのある種投げやりな書き方から察すれば、その世間話は省略するに足る、ひどく一般に流通しているたぐいの言説──たとえばそれが「いま行けば危ないとわかっているイラクに自ら行った者のことなど知るか」──ではなかっただろうか。「おかみさん」がどの程度聞き役にまわっていたか、あるいは活発に発言していたかはわからないが、ともかくそのことばは「常連さん」への反論(あるいは、たしなめ──しかし切実なたしなめ)としてそこに立ち現れたのであり、(「政府(国)」と「香田さん(個人)」という単純な二項対立に還元してあげてみせたところで「おっちゃん二人」の同意を得られたかはわからないものの、とにかく)それはそのときその場所において、まちがいなく「おかみさん」にとっての行動(表現)だったのではないか、ということである。

本日の参照画像
(2004年11月 4日 23:59)

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