1
Jan.
2005
Yellow

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/ 22 Jan. 2005 (Sat.) 「秘密について」

調光室の映像ブースはこんなことになっている。
スリット内、カメラのあるあたりから見た風景。

とにかく──そしてさしあたり──、書き急ぐこと。あるいは長さ。「推敲しない意志」といったようなもの。いまはもう東京公演・楽日の朝である。途中まで書いた「21日付け」の分の日記が手元にはあるが、それをいまさら完成させてアップしているような場合でもない。ちなみに途中まで書いたそれはこういったものである。

1/21(金)
咳は治るようで治らない。薬局で買ったのはその名も「鎮咳去痰薬」というたのもしいかぎりの薬だが、飲んだり飲まなかったりしているのがいけないのかこれというほどには効き目がない。調光室での私は以前よりもぐっと静かになった(咳き込む数が減った)が、逆に夜、家のベッドのなかで咳き込んで苦しむことが多い。今週はずっと妻が忙しくしていて、会社での残業がつづき、家事に手が回らない一週間だったが、ここにいたってついに劇場よりも家のほうが埃っぽく、猫の毛などもあって環境が悪くなっているのかもしれない。まったく猫のやつめ。2匹もいやがって。
それで私は昼間、髪を切りに行く。「アンフルラージュ」という美容室の銀座店。そこの遠藤さんという女性に妻はずっと担当してもらっていて、ここ数回、私も遠藤さんに切ってもらっている。去年までは六本木のお店にいたその遠藤さんだが、新しくオープンした銀座店に異動になった。「お疲れですか?」と遠藤さんに指摘されたのは頭皮が乾燥しているということで、しかしそれはいまにはじまったことではなく、こまめにシャンプーをし、ことさら不潔にしていなくてもフケ(のようなもの?)がすぐに出やすいという厄介な頭だ。カットのみで2時すぎに終わり、近くのドトールに入ってそこで日記を更新する。これも今回の舞台にあたって私財を投入したもののひとつだが──あるいはそういう言い訳のもとに単なる私欲を完遂しただけのことだが──、稽古場でのネットワーク環境を確保するために去年の暮れ、「Air H"」を導入した私なのだった。

ところで、今日の左欄に載せたうちの1枚目は映像ブース(調光室)を撮った写真だが、そこには写っていない、その写真のすぐ左側にあたる部分にこそ、宮沢さんが21日付けの「不在日記」に「それは秘密だ」と書いた「ニブロールの高橋くんの絶妙なテクニック」が隠されている。

つまり、舞台全面を覆うように投射される映像があるが、しかし、その映像が、舞台中央にある、小さなスクリーンに写り込まず、そのスクリーンの映像に影響しないのはなぜかという意味だったのだ。それは秘密だ。どーんと舞台前面、スリットに投射される映像は、なぜ、その手前に吊されているスクリーンには干渉しないか。そこにはニブロールの高橋くんの絶妙なテクニックがあるのだった。

 といってまあ、その文章の調子が匂わせるように、ことはそれほどたいした話ではない。非常にちまちまとした手作業がそれを可能にしているのであり、その手作業を実際にやったのは浅野さんである。仕込みの日、調光室に現れた高橋さんはそれを見、「あ、もうやってくれちゃったんだ」と口にした。実のところ、開演前や終演後、明るいときに客席から後ろ上方を振り返れば、どうやっているのかはすぐばれるのだった。
と、ここまで書いたところですでに楽日の幕の開くその1時間前になろうとしている。時間切れ。ではまた。

本日の参照画像
(2005年1月23日 13:31)

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