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Nov.
2006
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/ 7 Nov. 2006 (Tue.) 「兄の薬師丸ひろ子への愛を語ることで自身の薬師丸ひろ子への愛を語る」

ところでこのあいだ、日記の終わりに

薬師丸ひろ子の話から兄につなげて、それから西遊記の話にもっていこうかと思っていたのだったが、それはまた次で。

 と書いたことに対して、それ、いったいどういうふうに「つなげ」るんだと思われた方もあるかと思うが、説明するとしごく単純な事情があって、つまりその昔、世代的にもど真ん中であるところの次兄は薬師丸ひろ子のファンだった時期があるということだ。まあ、ブームの規模からすると、当時を生きた青少年の多くがみな等しくそうだったように彼もまた、というような現象だったのかもしれず、それは幼いころにたまさか「おいしい」と口にしたものが「ちゃんの好物」としていつまでも親戚の者などの間で認識されつづけるような事態にも似て、兄に言わせれば「いつまでもその話題を持ち出してくるんじゃないよ」という話かもしれないものの、まあ、長兄と次兄が高校までを過ごした子供部屋をそののちあてがわれ、両者が残していった蔵書やレコードに囲まれつつ育った者として、そこにあった「趣味の残り香」について記憶を書かせてもらうならば、次兄の場合たとえばそれは「薬師丸ひろ子」や「片岡義男」だったわけだ。薬師丸ひろ子関係はビデオ(多くはテレビ録画)もレコードも写真集も揃っていて、だから、逆に言えばそれほど世代でもないのにブームを追体験してしまっている私のほうがちょっとまずいことになっているとも言えるのだった。
と書いているうちに後年の兄がファンだった当時をふりかえって説明していた言葉を思い出した。くだらないので紹介しよう。『セーラー服と機関銃』と『時をかける少女』が代表的であるように、当時、薬師丸ひろ子主演映画は二大看板であるところの原田知世主演映画との二本立て上映というのが基本だったわけで、さらにはおそらく映画館が「入れ替えなし」だったりもして、日に何度も『セーラー服と機関銃』を観るというようなことを兄はしていたらしいのだが、そんな兄がはじめて『時をかける少女』を観たのはそのあと何年も経ってからだった。兄は言う。「硬派のひろ子ファンは原田知世を認めず、同時上映作品のあいだロビーに出ていた」。
で、妻には内緒だが、ついつい『薬師丸ひろ子 限定プレミアムBOX』を買ってしまった私がいるというのはこのあいだ見返した『セーラー服と機関銃』がかなり面白かったからだ。相米慎二という人のチカラが大きいように思える。DVD BOXに含まれるのは『セーラー服と機関銃 完全版』と『翔んだカップル オリジナル版』(ともに相米慎二監督)、および『メイン・テーマ』(森田芳光監督)の3作品(+特典ディスク)で、何というか、「監督の名前で言い訳のできる」セレクトになっているわけだが、とくに目当てなのは『翔んだカップル』だ。もちろん兄の所蔵ビデオのなかには『翔んだカップル』もあったが、どういうわけかこれだけ見ていないと記憶する。いや見たかなあとも思うものの、少なくとも中身の記憶はまったくない。まったくないながら断言すれば、これ、きっと面白い。

クライマックスのもぐらたたきのシーンに生まれる情感と身体感は、20年経っても変わらず力を持っている。

 と、浅野君が2006年3月18日の日記のなかでこの作品を観た興奮を語っているというのはDVD BOXを注文したあとでたまたま知ったのだけど、おそらくこの興奮はそのとおりなのだろうと想像するところだ。
しかしなあ、先日レンタルながら『里見八犬伝』を見てしまったのはこれはもう、薬師丸ひろ子以外の要素での言い訳がきかない事態になっているのであって(まあ、多少無理をすれば「ヨネヤマママコが見たかった」とか、もっと無理やりながら「成田三樹夫が見たかった」とか言うことも可能かもしれないものの)、「薬師丸ひろ子がもっと見たくなってしまった」と正直なところを述べるほかないのだった。で、見ていて驚いたのは、これまた「もういいよ」という話題かもしれないものの、『里見八犬伝』の薬師丸ひろ子がとても南波さんに似ていたことである。何がトリガーになっているのか(顔なのか、表情なのか、声なのか、せりふの調子なのか)突き詰めるとまだよくわからないが、ごく普通に「あ、似てるなあ」と思ったのだった。

夜、会社を中抜けして六本木の青山ブックセンターへ。再刊された『考える水、その他の石』のサイン会+ミニトークに行き、宮沢さんに会う。
そうだ、過日の話になるが村田裕子さん作・演出の舞台『しあわせあまたあめあられ』を観に行ったという話も書こうと思っていたのだったが、薬師丸ひろ子だけでだいぶ長くなってしまった。またあらためて。あと、西遊記の話とか、「日記募集」企画の今後とかもまたあらためて。

(2006年11月 8日 06:47)

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