7
Jul.
2007
Yellow

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/ 4 Jul. 2007 (Wed.) 「遙か遠い道の話(嘘)」

だってこれはさ、表紙買いでしょ。

分厚さはこのぐらい。隣はタバコ。

猫。左:「ピー」、右:「ロビン」。

いまさら私に言われるまでもないのは知っているが、南波(典子)さんの日記がいいね、まったく。今回(7月2日付の分)もまた、日記ってやつはやっぱりこう書きたいものだよと思わせられる文章のリズムである(って南波さんのあれ、形式としては「日記」じゃなくて「書簡」なわけですけどね)。ぜったいならないと思うけど、あれかな、とりあえず「です・ます」体で書けばああなるのかな。ぜったいならないと思うけど。
アマゾンから届いたのは『Michael Palin Diaries 1969-1979』。去年出版されたマイケル・ペリンのモンティ・パイソン時代の日記。洋書です。しかも六五〇ページ超の大部でかなり分厚い(左欄の写真参照/携帯でご覧の方はすいません、写真は表示されません)。まあ、読む(読める)のかよ俺って話ですけどね、これはちょっと表紙がね、表紙がさ、かっこいいでしょ。いや、そんな唐突な物言いもないもんだけど、この場合の「かっこいい」は、むろん所属していたグループのかっこよさ、演じたスケッチの面白さ、なんといっても芝居のうまさ、かろやかさ……といったもののすべてをひっくるめた目線で見て言ってるんだけど、じっさいこの表紙はかっこいいと思うなあ。マイケル・ペリン好きにはたまらない、ってそう言っちゃあたりまえだけど。
さっきから「だけど」多いなあ。そんなこっちゃ遙か遠いよ、南波さんへの道。
じつは最近わけあって「空飛ぶモンティ・パイソン」のスケッチ群を見返す機会があり、あらためて思ったのはマイケル・ペリンのうまさだ。ほんとうまいなあ、この人は。「バカ歩き省」のスケッチで見せる「だめな(ちょっとしかバカじゃない)バカ歩き」とかね。「まさかのときのスペイン異教裁判」は言うに及ばず、「自転車修理マン」のしれっとした感じもそう。で、うまいもへったくれもなく圧巻なのが「魚のダンス」。
分厚い本をくるっと裏返すと、カバー裏表紙にはジョン・クリーズによる紹介文(全文は本文内にあり、その冒頭)が載っていた。そこだけ訳してみると、

マイケル・ペリンは、コメディを演じて一流の、ブリテンを代表する性格俳優であるだけではなく、またよくしゃべりもする。ぺちゃくちゃ、ぺちゃくちゃ、ぺちゃくちゃ、日長いちにち夜も日も明けず……そうしてときおり、みんなが寝てしまうや家にとって返して、日記を付けるのだ。(ジョン・クリーズ)

 マイケル・ペリンが相当な日記魔だというのはほんとうらしく、たとえば本の見返しには全面、連綿とつづいて膨大な量になったオリジナル日記帳の背表紙が写っている。むろん今回出版されたのはそこからある程度の編集を経たもの。さらに、『1969-1979』("The Python Years" の副題が付いている)であるこれは全三巻の一巻目で、あと二巻が刊行予定とのこと。さらに詳しくは、さしあたりこれらの記事群に詳しい『モンティ・パイソン正伝』の訳者の方のブログです)

さて、何度か述べているようにうちには猫が二匹いる。夫婦が一匹ずつ持ち寄ったということもあって、猫用のトイレも二個だ。ただ、それぞれが決まったほうのトイレでするというわけではなく、そのへんはなあなあである。で、あるときそれに気づいてからたびたび目にする光景なのだが、左欄の三枚目の写真を参照いただいて(重ねて携帯からの方すいません)左側の猫がトイレに入り、そうしてウンコをすると、砂を掻き終わってトイレから出てくるその猫をもう一方の左側の猫がものすごい勢いで追いかけ、一方は必死で逃げてしばらく騒々しいデッドヒートが繰り広げられる。様子からすると、追っかけているほうの猫はひどく怒っているらしい。で、その逆のケースはないし、ウンコでなくオシッコだった場合も追いかけっこは発生しない。はじめのころは何事かと思っていたのだが、結局想像できることはひとつで、どうも、左側の猫のウンコがものすごく臭いらしいのだ。猫の鼻にはたまらないのだろう、てめえこのやろうとばかりにはじまるのだ。
そんな話のあとになんだが、大学同窓(同じゼミ)吉沼からメールがあったのは、「成城大学『石原千秋ゼミナール』同窓会のお知らせ、のハガキって来た? どうするよ?」という内容。まずまちがいなく最新の住所が登録されていない私のところにはむろんハガキの来ようはずがなく(ひょっとすると実家に届いているかもしれないが)、つづくメールで吉沼に概要を教えてもらう。で、「どうするよ?」って話なのだが、吉沼がその概要を転記したあとに添えているコメントが、まったくもって私もそのとおりだなという文章でちょっと笑った。

卒業生向けの「特別講義(補講)」だったら迷わず行くけれど
パーティーってのは、どうもね...
会うために会う、というのが照れくさいというか。

 最後は「うーん、でも行くかな。行こういこう。」とむすばれていて、吉沼が行くなら私も行こうかなという気持ちになっている。まずは吉沼に会いたいっていうのもあるんだけどね(ってそれは別に会えばいい話なんだけどさ。そういえば吉沼も『ニュータウン入口』準備公演には行っていると思われるが、今回は会わなかったな)。まあ、メールの返事を日記に書いて済ますなよって話ですけど。
夕食(といって深夜だが)を食べているとき、妻が「最近は中国産の野菜を買わないようにしてるの」と言うので、「それは天安門事件への抗議とかそういう?」と聞くと、「ちがう」と返された。ごめんなさい。いや、こんなエピソードでは南波さんにはなれないな。
『東京大学「ノイズ文化論」講義』は「第6回」まで進む。紀伊國屋書店のトークイベントは予約済み。

本日の参照画像
(2007年7月 5日 13:16)

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