10
Oct.
2007
Yellow

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/ 15 Oct. 2007 (Mon.) 「ありうるね」

猫の毛である。夏頃から、長毛種である「ピー」の腰のあたりの毛がからんで、数箇所で塊を形成していた。そのうちのひとつ、中くらいの塊がするっと抜けた。

きのうはシンポジウムのあと、懇親会に誘われもしたのだったが、ぐっとこらえた。さらに言えば、宮沢(章夫)さんの講演だけ聴いて、キリがよければそれで帰ろうかなとさえはじめは思っていたのだったが、というのも、「原稿が驚くほどたまっていた。困った。これはまずいんじゃないだろうか。だめなんじゃないだろうか」「富士日記 2.1」10月14日付)と宮沢さんが書くのと同じように(と言えばおこがましいが)、私もまたちょっとだめなんじゃないかというほど仕事が溜まりつつあったからだ。きのうの日記とか、あんなに丁寧に書いている場合ではないのだ。とはいうものの、「Yellow」の更新に関して言えば、日々書き続けていることにはやはり効果があって、同じ分量を書くのでもだいぶスピードが増している。出来事のこまかい粒が脳裏をよぎるさい、こう書けばまとまった文章になるなという素描が比較的容易に浮かびもするので、それでつい、あれもこれも書いて長くなるのだった。
といったような、油断たっぷりなことを言っているとその矢先、パタッと更新がやむということはままある。
熊谷さんにつづき、『洋楽コトハジメ』の構成・演出をされていた平松れい子さんからも丁寧なメールをいただいた。こちらこそありがとうございます。かえって恐縮っす。私のああした批評ふうの文章はたいてい、もっともらしいような顔をしつつ、ウラではただ自分自身の愉楽に揺られ気持ちよくなって書いているだけのことなのですと、なんだかそんな言い訳のひとつもしたくなるが、それはそうと、平松さんからのメールには不意に次のような一文が挟まれ、私を驚かす。熊谷さんについてだ。

稽古中はときどき細川俊之に似てました。

 なんてこったい。畏るべしだ熊谷さん。石坂浩二と細川俊之はどちらも映画『細雪』(市川崑監督、1983年)に出ているが、そのことと熊谷さんとは何か関係があるのか、ないのか。ないとして、「ないのかよ」というこの気持ちをどうするか。どうするかって言われてもねえと、私が同意を求める相手とはいったい? 謎が謎を呼ぶが、あ、そうそう、「稽古中はときどき細川俊之に似て」いたらしいと妻に伝えると、納得するらしい顔をみせ、「ありうるね」と言っていた。

本日の参照画像
(2007年10月16日 12:06)

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