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Dec.
2008
Yellow

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/ 7 Dec. 2008 (Sun.) 「上村君の結婚式」

「ケーキカット」のあとの「ファーストバイト」だかなんだか知らないけどさ。
映画『ラストソングスの花嫁』より。

じゃあ、返す刀でこうなるしかないじゃないか「富士日記 2.1」の12月7日付を参照のこと)。右側でカメラ(iPhone)をかまえているのが、(たぶん「富士日記 2.1」掲載の写真を撮っているところの)宮沢さんだ。そして、そんなことはともかくその左が、新郎新婦、上村聡君と梨乃さんである。
というわけで7日は、上村君の人前結婚式および披露宴だった。表参道の地下鉄出口に直結してある、青山ダイヤモンドホールというところ。宮沢さんのほか、(鈴木)謙一さん、笠木さん、(鈴木)将一朗、田中夢らが「トーラス」(牡牛座)と名の付いたテーブルを囲む。
新郎側からはまず宮沢さんが祝辞。はじめテーブルにいるときには、「終始、新郎新婦の名前をまちがいとおす」という案を披露していた宮沢さんだが、まあそれはやらずに、とてもいい祝辞。とりわけ「トーラス」テーブルの面々には強く響いたろう、いい祝辞だった。
途中、お色直しで新郎新婦が中座している時間に、「ふたりの生い立ちと、これまで」といった映像が流れる。まあ、そういったものはわたしのときも流したわけですが、でも「なかなかこうはいかないよ」というその演出と被写体だ。「なんでそういう写真があるのか」「たしかにいいオトコだよ、上村」といちいちうるさい「トーラス」である。
お開きのあと(いわゆる二次会はまた別の日に設定されているのだが)、トーラスの面々でちかくの喫茶店に移動し、長いことしゃべっていた。なにはともあれ幸福な一日。

さかのぼって6日のことを記録しておけば、夜、古今亭志ん五の独演会に行ったのだった。細江(祐子)さんをさそって日暮里サニーホールへ。

古今亭だん五転失気
古今亭志ん公厩火事
松本幸雅踊り 竹に唄う
古今亭志ん五猫の災難
(中入り)
柳家紫文三味線漫談
古今亭志ん五大工調べ(通し)

 あのだん五さん、ほんのわずかだがたしかにうまくなっているのだったとこれは米倉さんへの報告。志ん公はもうずいぶん前「いち五」時代に一度聞いていると思うが、いまだ何の色にも染まらずにまっすぐ上達しているという印象の高座姿と口跡。また五年後に出会えばものすごいことになっているんじゃないかと思わせる。志ん五「猫の災難」は初演とのこと。あたりまえなのだろうが(そうでなければネタ下ろししないのだろうが)、完成度は初演と思えぬもの。序盤のかなめと思われる「猫によろしく言ってください」と、クライマックスにあたる「かったるくなってきちゃったな」は見事に決まっていた。欲を言えば、同じく決めぜりふのひとつと思われる「酒は吸ったほうが酔うね」がいささか決まらない。そこまで〈静かな高潮〉が持続しなかった感が少々。通しで演じた「大工調べ」は前回のときよりも丁寧な印象で、棟梁・政五郎の啖呵までは充分な出来ながらも、惜しいかな与太郎がいまいちはじけなかった。贅沢も生意気も休み休み言えという話だけれど、なんだろう、与太郎の言葉を拾う政五郎のほうにこそ何か足りないのだろうか。とはいうもののわたしは志ん五が贔屓だ。あれだけ取って付けたような「大工調べ」のサゲが、あれだけ心地よく宙を突き抜けていく。やっぱ最終的に「調子」っすよ、落語は。継いじゃったらどうなんでしょうか、「志ん生」。

いやいや、ほんとは「ホール・アース・カタログ」の話のほうこそ承けて書かなくちゃいけないんでしょうけど、それはまた、次にでも。

本日の参照画像
(2008年12月 8日 20:34)

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