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Apr.
2009
Yellow

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/ 19 Apr. 2009 (Sun.) 「シャーリー二回目」

「パンドラの匣」を収める、ちくま文庫の『太宰治全集 8』。

手短に、手短に。夜、『シャーリーの好色人生と転落人生』を観に池袋シネマ・ロサへ。二回目。終映後には冨永(昌敬)監督、笠木(泉)さん、宮沢(章夫)さんによるトークショー。トークは冨永監督が主導するようなかたちで、作家と土地、土地の固有名と物語、架空の方言という手法についてや、地方のごく狭いネットワーク内で行われる選挙のおもしろさなどがテーマにのぼる。ところで、今作では土地の固有名を出さないようにしたという冨永監督だが、『好色人生』のほう、パパさんと中内とが働く工場の施設にはっきりと「茨城」の文字があるのは、あれはどうなのか。
『シャーリー』の公式サイトは依然サーバが落ちたままだ。重症なのか、復旧にはもう少しかかるらしい。というわけで最新情報等は公式ブログのほうへどうぞ。きょうのアフタートークでの発言もあとで公式ブログのほうに抄録されるのかもしれない。知らないけど。終わって、大勢で居酒屋へ。「終電なんで」と帰っていく浅野(晋康)君を見てわれに返ると、うわ、あぶねえあぶねえという時間で、みんなを残し大慌てでその場をあとにしたが、あれだ、お金を払ってないよわたし。
さかのぼって18日(土)、「パンドラの匣」を読もうと思って新潮文庫を本屋で探したが二軒まわってなかった。岩波文庫の『富嶽百景・走れメロス 他八篇を買ったのは「女生徒」を読むため。「女生徒」は新潮文庫版(『走れメロス』に所収)の在庫もあったが、岩波のほうが活字が読みやすい印象。しかし買ったあとで、「あれ?持ってたっけこれ?」という思いがふつふつとわく。怖いので本棚は確認していない。帰ってから落ち着いてネットで探すと、「パンドラの匣」はちくま文庫の『太宰治全集 8』に収められている。「グッド・バイ」が読みたいと妻は言い出し、新潮文庫版のそれと併せてアマゾンで注文。よくわからないのが『シャーリー』公式ブログの左欄で、関連書籍へのリンクが並んでいるところには『太宰治全集 3』へのリンクがある。文脈からすると「パンドラの匣」にリンクを張りたいんじゃないかと思うのだが、とすれば『3』ではなく『8』だ。『パビリオン山椒魚』で参考にしたと冨永監督の言う「黄村先生言行録」が入っているのは『5』だし、すると『3』はなんだろう、映画とは関係なく、太宰治ファンであるという冨永監督のただの「おすすめ」だろうか。なんだな、『3』が気になってきてしまったじゃないか。
つまびらかなことはまだ書けないというか知らないが、ラストソングスに近々動きがあるようだ。ファンの方はどうか刮目して待たれたい。

本日の参照画像
(2009年4月20日 16:34)

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