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Jun.
2009
Yellow

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/ 4 Jun. 2009 (Thu.) 「田中夢出演の舞台を観に」

『「みんな大好き」〜スティール・マグノリアス〜』のチラシ。イラストを田中夢が担当したらしい。

夜、両国にあるシアターX(カイ)という劇場へ。田中夢の出演する舞台『「みんな大好き」〜スティール・マグノリアス〜』(ショウデザイン舎劇団だるま座)を観る。公演は二日目だが、ダブルキャストである田中夢にとってはきょうが初日。客席には鎮西(猛)さん、實光(崇浩)君、白井(勇太)君らの顔もある。が、ほかを見渡せば、これは劇場の固定客なのか、席の大半を占めるのは年輩の方々で、その多くが女性だ。いっぽう、舞台上もまた女優ばかりが登場し、田中夢を除いてはみなベテランといった感じの面々が演じる。描かれるのは、アメリカの田舎町に暮らす中年女性たちの日常である。
19時開演で終演が21時15分、そのあいだに10分間の休憩がはさまる。この休憩は要るのか?──というふうについ思うものの、まあ要るのだろうなとも考えてあらためて客席を眺めると、はっと気づかされることがあり、つまりまったくのところ、客席の側にこそまぎれもない「中年女性たちの日常」があるのだった。休憩時間に声を掛け合っているところをみると連れ立って来たわけではない、それぞれにやや離れて座るいくつかのグループがあって、その全員がおそらく顔馴染みなのだろうというのは、そのうちのひとりが休憩を利用し、あちこち移動してはお菓子を配っているからだ。受け取ったほうからは「あらナニ」「懐かしいわね」「これおいしいのよ、シンプルで」といった反応が聞こえ、何を配っているのかとそのまま耳を澄ましていると、やがてカルメ焼きだとわかる。ひょっとしてあれか、この休憩中の客席も芝居のうちかと、あらぬことを疑いたくなるほどに、そこにはいきいきと〈関係〉を生きる、楽しげな女性たちがいるのだった。
田中夢はこれ、構造上ほぼ主役といってもいいような役なわけだけど、よかった。演じるところの娘「シェルビー」は、戯曲の要請によってまず、「まわりの者らから愛される」存在でなければならないわけだが、そうした「愛される者」のもつ〈無根拠な説得力〉を舞台上に立つ田中夢はじゅうぶんに備えていたと言え、これは褒め言葉として、まぎれもない〈田中夢〉がそこにいたと思わせられた。その意味で、こまかな点ではいろいろある(あったような気がする)としても、おおむねよかったのではないか。なにより、そこに「愛される者」がいたのだということをこれ以上なく素直な言葉で語るのはもういっぽうの「まわりの者ら」、客席の中年女性たちであり、終演後、席を立ちながら彼女らが交わす、「あの若いコ、すごいかわいかったわね」「肌がぴちぴちしてるもの」「若いっていいわねー」といった会話が、いったいこの舞台への褒め言葉でなくてなんだというのか。「若い」と書いて「うまい」と読ませたいような、少しそうした気分にさえわたしはなったのだった。

田中夢絵画展「ゆめのむこうがわ」ポストカード

そんな田中夢の初の個展(絵画展)、「ゆめのむこうがわ」は今月の11日〜14日まで、下北沢の「ギャラリー Geki」にて開かれる。入場無料。13日(土)18時からはミニパーティーも催されるという。以下詳細。ちなみに、このポストカードデザインはわたしではありません。

◆田中夢絵画展「ゆめのむこうがわ」
初の個展開催です。これまで描いてきた油彩、アクリル画、イラストレーションを展示。舞台とも日常とも違う「向こう側」を覗いてみてください。(田中夢)

会場
下北沢ギャラリーGeki (下北沢駅より徒歩5分、「劇」小劇場となり)
☆入場無料
会期
6/11(木) ~ 6/14(日)
12:00 (初日11:00) ~20:00 (最終日18:00)
☆6/13(土) 18:00~ミニパーティ開催。バイオリニスト遠藤百合による演奏を予定しています。

本日の電力自給率(6月4日):49.4% まあ、こんなところでしょうかね。

本日の参照画像
(2009年6月 6日 14:47)

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