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Jun.
2009
Yellow

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/ 5 Jun. 2009 (Fri.) 「村田さん出演(!)の舞台を観に」

きょうは写真を撮らなかったのでこれは『不在』当時の写真。シアタートラムの地下、稽古場Bでの最後の通しを終え、そこをあとにするところ(2005年1月)。リュックをしょってる背中は小浜さん。扉の手前に小さく写っているのが村田さんである。この前後の日記はここに。

村田(裕子)さんは『トーキョー/不在/ハムレット』のときの演出助手仲間だ。作・演出をつとめる自身の活動団体「LiveUpCapsules」を主宰しているが、2008年10月の公演以降はいったん活動休止といった状態にあったらしく、ふたたび、ゆるゆると次へ向けて始動しようというなか、今回はたまたま「ロスリスバーガー」という劇団から声をかけられ、そのマンスリー公演なる企画(月イチのペースで一時間程度の新作公演を打っていく)の第一弾となる作品、『知らないうちに恩返し』に俳優として客演することになった──という話は、ほんの一週間ほど前、何ヶ月かぶりで村田さんのサイトを見に行ってたまさか知ったのだった。村田さんとはたしか、2006年11月に彼女の公演『しあわせあまたあめあられ』を観に行って以来だ。
行けるかどうかはっきりしなかったのと余裕をこいたのとで予約せずにいて、きょう、会場の場所を確認しようと再度公演情報のページに行ってはじめて、今夜のぶんがすでに定員に達して完売だと知る。しかし行けるのはきょうしかなく、ま、何とかなるだろうと直接会場(東中野「RAFT」へ。駅から徒歩13分と距離があり、また雨も降っていたから、押しかけてしまえばむげにも扱われないんじゃないかというきたない肚である。
その狭い会場に入ると、舞台は一組のカップルが同棲するアパート(?)の一室で、ベッド、テーブル、ハンガーラックといった家具とテレビ、テレビゲーム機のほか、それらを埋め尽くすようにして大量の空き缶や空き瓶、空きペットボトルのとなりに並べられる化粧道具、雑誌の山、散乱した漫画本、脱ぎ散らかした服、何度も踏まれているのだろう宅配ピザのチラシなどがこれでもかと配されるそのさまを前に、思わず、先日のラストソングスの舞台──ほぼむき出しの会場を用い、装置といえばじっしつイスが二脚だけだったと言っても間違いではないようなそれ──との対比のことを考えていた。ややわかりにくい場所にあり、30人ほどで満員となる狭さの、きれいだが本来的には舞台用の空間ではない会場と、一時間という上演時間、そしてあいにくの天気までがラストソングスのときのそれとかぶるが、しかしそれゆえに両者の舞台上のモノの多さ/少なさのちがいは際立って感じられ、そしてあたかもそのちがいの帰結であるかのように、『知らないうちに恩返し』は、まったく「よくできた劇」であった。
村田さんがねえ、よかったっすよ。けっこううまいというか、かなり安心してみていられるというか、〈ほぼ村田さんのまま〉舞台に立てているというか。途中、劇の進行のわきでせっせと洋服をたたむところと、雨合羽を着、「似合う」と言われて「うれしくない」と返すところがあるが、ばつぐんによかった。一点、よくできた劇である『知らないうちに恩返し』についてわたしなりに欲を言えば、あれ、ラストシーンは要らなかったんじゃないかなあ。ひとつ前の、「肩叩こうか?」でじゅうぶん終われたしそのほうが効果的だったんじゃないだろうか。ま、そうすると「片付けられない女・早紀子」のほうの物語が完結しないということはあるけど、それはそれでなんとかするとしてですね。
ともあれ観てよかったし、何より行ってよかったというのは、村田さんが、ちょっとそんなにかよというほどに再会をよろこんでいたからだ。遊園地再生事業団の近況など話すと、ご無沙汰してしまったがぜひまたみなさんに会いたいし、わたしにお手伝いできることがあれば、ぜひ協力したいとまで言ってくれていた。あ、そうそう、遊園地再生事業団の次回公演は来年秋の予定だと知らせると、「いまはリーディングの稽古とか?」と、ついつい『トーキョー/不在/ハムレット』の時間感覚で考えてしまう村田さんなのだった(にしても「いまリーディングの稽古」は早いが)。そんな夜である。
本日の電力自給率(6月5日):15.7% 家の消費電力量はかわらないが、やっぱり天気悪いとだめ。惨敗である。

本日の参照画像
(2009年6月 7日 10:57)

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