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Jun.
2009
Yellow

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/ 19 Jun. 2009 (Fri.) 「男の子よ!」

きょうも「お料理見学隊」の方々が夕食準備を見守る。視線の先にはキッチンがある。

日本ユニセフ協会・マンスリーサポートプログラム

ビルマ(ミャンマー)のサイクロン災害のときにユニセフをつうじて募金して以来、ユニセフからの定期的な案内が郵送されてくるわが家だが、先日届いたそれは「女の子の登校率が上がると、子どもの死亡率が下がる。女の子に学ぶチャンスを!」というものだった。

世界ではいまだに1億人を超える子どもたちが小学校に通えません。そして、その半数以上が女子です。貧しい家庭では子ども全員を学校に通わせることができず、男子が優先されることが多いのも大きな要因です。
案内に同封の、ユニセフ事務局長 アン・M・ベネマンの挨拶文より抜粋

 「半数以上」という微妙な言葉づかいがなされるために、それ、男女比としてはそこそこ妥当ってこと?とつい思ってしまうわたしはやはり決定的に〈遠くに〉暮らしているが、もちろん受け止めるべきはそうした相対的な数字などではなく、ひとり、いままさにどこそこの誰々が学校に通えずにいるという絶対的な数字であるだろう。(ちなみに、最新の『世界子供白書2009』英語版オリジナルで「サハラ以南のアフリカ」の数字を見ると、女性の総就学率が初等教育で対男性比93%、中等教育で対男性比84%となっている。)
 伝統的な女性観による差別や習慣、圧倒的な貧困──学校が無料化されていても、文房具が買えないために通うことができないといったことがあり、また、家庭内で「すべての子どもを学校へはやれない」となったときのしわ寄せは、やはり女子に向かいやすい──、あるいは学校に男女別のトイレがなかったり、女の子が差別を受けたりするなどの学校自体の居心地の悪さ、家から学校までが遠く、しばしば危険な区域を通らなければならないために家にいることを親が望むなど、さまざまな要因によって彼女らは教育機会から遠ざけられている「どうして学校に行けない女の子が多いの?」
 そうしたなかユニセフは、たとえばこのようにして「女子教育の大切さ」を訴えるのだった。

女の子たちは学校で学んだことを家族やコミュニティに広めます。

手を洗うと病気にならないんだって!
トイレの後は手を洗う、汚れた水は飲まないように、食べ物は栄養を考えて学校で学んだ命を守る方法を、女の子たちは家族や周りの人たちに広めていきます。

女の子たちが、次の世代へ伝える「生きるための知恵」
学校に通い、生きるために欠かせない知識を学んでいく女の子たち。その知識は、家族へ、社会へ、そして次世代の子どもたちへと受け継がれていきます。小学校を出た母親の子どもは、5歳の誕生日を迎えられる可能性が2倍になると証明されています。あなたのご支援は、世代から世代へと子どもたちを守り続けていきます。
ユニセフの印刷物より抜粋

 この(「事実」ではなく)「文面」の上に、それこそある種の固定的な〈性役割イメージ〉を読みとることもできるだろうが、さしあたりそれはどうでもよくて(と書くとどうしても「段階論」的になるのがいやだけど、でもどうでもよくて)、やはり「述べられているような事実」はきっとあるのだろうと読むとき、しばし募金のことなど忘れて笑ってしまうのは、「おいちょっと、男の子たちよ」ってことである。
 かりに男女が学校で同じことを教わっているのだとして(それはそうでなければならないだろう)、上の文章が言うのはつまり、いっぽうでは男の子が、学校で学んだことを家族やコミュニティに広めて「いない」ってことじゃないか。だっめだなあ、ほんと、男の子。っていうか、そう、わたしのことですけど。

スーダンの少女リハナは小学4年生。学校が終ると急いで家に帰ります。水くみやヤギの世話をしなければならないからです。リハナは、忙しい火事の合間に弟や妹、近所の子どもたちに学校で習ったことを話してあげます。トイレの後は手を洗うこと、池の水は虫がいるから飲んではいけないことなど。時々村の大人たちも足をとめて聞いています。
リハナや村の女の子たちが広める生きるための知識のおかげで、最近、病気になる子どもが減ってきています。
同上

 ああ、男の子よ! そこの大人たちよ!

本日の電力自給率(7月19日):77.2%

本日の参照画像
(2009年6月20日 15:55)

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