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Jun.
2009
Yellow

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/ 20 Jun. 2009 (Sat.) 「64 for Suu again」

きのう19日は友人である上山君の奥さん、恭子ちゃんの誕生日だった(そうだということをmixiに教わった)のだが、その同じ日、ビルマでは、依然インセイン刑務所に勾留されたままであるアウンサンスーチーさんもまた誕生日を迎えられていた。この誕生日に合わせ、64歳になるアウンサンスーチーさんに「64語のメッセージ」(や、動画、画像、Twitterによるメッセージなど、要は何でもいいのだが)を送ろうという世界的なキャンペーンが展開されていることは以前にも書いたとおり。キャンペーンを知ってすぐ、わたしも「64文字の日本語」でメッセージを投稿し、

送ってしまってから、こりゃちょっと、「なに衒ってんだよ」と思われてもしょうがないメッセージだなあ、もっとべつのことを書きゃあよかったと反省しているのだったけれど、つまりまあ、「64文字で書く」という不自由さのなか、しかし「何を書いても(書かなくても)いい」という自由がわたしにはあるのだなといったことを考えていたら、つい、こんなものを書いてしまった。
web-conte.com | Yellow | 2009年06月11日「64 for Suu」

とその日の日記で反省したのが、このメッセージだ。まあね。やっぱり衒ってるよね。

六三文字までで止め、残した一文字分の自由をあなたに?いや、私は私の自由を使い切ろう。あなたの自由のためにも。ハッピーバースデイ!
http://www.64forsuu.org/word.php?wid=7874

 六四文字目が「!」であり、それがなくても文意がまったく変わらないことがメッセージの前半部分と整合するってことも含めて、そりゃ伝わんないっすよ、これじゃ。じっさいのサイト「64 Words for Aung San Suu Kyi」/寄せられたメッセージは「Gallery」で検索・閲覧できる)で見てもらえばわかるように、各メッセージの下には「I like it」というボタンが付いていて、共感したメッセージにたいし閲覧者がその意を示せる仕組みになっているのだけれど、まあその、上のわたしのメッセージが、いつまでたっても「0 people like this.」のままであるということに、じつのところ、そうはいっても、こういっちゃなんだが、じつにションボリしていたのがわたしだ。あーあ。
 日本語のテキストのみであるから英語圏の人たち(というか日本語圏以外の人たち)にいっさい伝わらないということがまずあるのだが、日本語圏の人たちにもきっと、「は?」とか「けっ」とか思われているにちがいないと想像する。あーあ。
 で、あんまりさみしいものだから(ってことばかりでもむろんないけど)、やっぱりもう一度、こんどは英文で、多少説明的に書き換えたものを(そうしないと英訳できないってこともあり)送ろうと考え──64メッセージはさいわい、何度でも送ることができるようだ──、そう考えたところで田中夢のことを思い出す。
 急いで下の日本語文を考え、田中夢にメールして、とくに説明も加えずに「英訳してくれない?」とたのむ。

64語ちょうどで文章を書くというのは不自由ですが、その64語で何を書いてもいいという自由がわたしにはあります。その同じ自由があなたに与えられていないことを思いながら、わたしは自身の自由を行使し、書きます。

というこれが、いちおう前掲のメッセージの〈言い換え〉のつもり。
 で、翌日のきょう、田中夢から英訳のたたき台が来る。それをもとに少し変え、また前後に付け足しをして、完成させたのが以下。文法的にちょっとどうだろうかという部分もあるものの、まあ言わんとするところは伝わるんじゃないか。もちろん、ちゃんと 64 words である。こちらは現在「4 people like this.」で、ひじょうに気をよくしているわたしがいると思っていただきたい。ありがとう、田中夢。

Dear Aung San Suu Kyi, Congratulations on your 64th birthday. It is very hard (and unfree) to write sentence with just 64 words, but I am free to write anything I want with 64 words. I do write using my freedom to write while I am thinking you do not have same freedom as I have. so, Free Burma! Free Aung San Suu Kyi!
http://www.64forsuu.org/word.php?wid=14880

 誕生日の19日は過ぎたものの、まだまだ64メッセージの受付は閉じられていない。というのも、世界的な注目をビルマに集めつづけることが目的のひとつであるからだ。

 有罪なら最低3年の禁固刑となる。軍政にはスー・チーさん不在の中で総選挙を有利に展開し、選挙後も権力を維持するという狙いがある。

 批判が高まる中で、スー・チーさんの裁判は6月1日に予定されていた最終弁論が何度も延期され、結審や判決の日程は見通しがつかなくなっている。外交筋は「しばらく時間を稼ぎ、国際社会の関心が薄れてきたタイミングで有罪を言い渡すのではないか」と分析している。
asahi.com(朝日新聞社):スー・チーさん、獄中の64歳誕生日 解放へ展望開けず - 国際

 軍事政権よ、世界なめんなよ。

本日の電力自給率(6月20日):89.2%

(2009年6月21日 23:28)

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