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Jul.
2009
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/ 6 Jul. 2009 (Mon.) 「死語とウィキペディアっぽさ」

じっさいの更新サイクルは「コンスタントに毎日」でないものの、いちおう「日付を欠かさずに」更新してすでにひと月以上経ち、ようやく〈手が書く〉という感覚が取り戻されつつあるのだった──と、そんな調子に乗った発言をした矢先、足下におおきな無沙汰がぽっかり穴をあけるといったことはよくあることだけれど。
笠木(泉)さんがウィキペディアの「死語」の項を題材にブログを更新しているのを読み、なにをしてるんだかまったくこの人はと思いつつも、ついつい、その「死語」の項を確認するのだった。
 まず笑ったのはこの「死語」だ。

アン信じらブル

 寡聞にてご存命のころを知らないのだが、ほんとうに死んでくれてよかったと思う。ていうかこれ、どことなく『ビックリハウス』の匂いがするんですがどうですかね、ちがいますかね?(つまりその、「えびぞる」や「まいっちんぐ」と同系列の匂いである。で、残念ながらいま、あったりまえだけど手元に『大語海』がないため確認できない)
 ま、それはそれとして、この「死語」の項の、「死語とされる言葉の例」はほんとうに、ウィキペディアのもつだめな面がわかりやすく(いくぶん愉しげに?)出ている感じじゃないだろうか。問題の大半は「それ、死語かよ」ってことだけど、地味なところでは「説明手腕」の問題とかね。

とらばーゆ - 転職の意。但し女性向け転職情報誌「とらばーゆ」の名称として現在も使用されている。本来はフランス語で「労働」の意。スペルは"travail"。

 ひょっとするとこれは記述者自身が勘違いしているのかもしれないが、どうにも説明がよくないというのはつまり、この説明では「とらばーゆ」という言葉が先にあり、情報誌があとのように読めてしまうからだ。じっさいには、情報誌の『とらばーゆ』がその創刊当時に注目を集め、代名詞化して使われたのが「とらばーゆする」などの言葉である。だからまあ、

とらばーゆ - 転職の意。女性向け転職情報誌『とらばーゆ』(1980年創刊)が〈女性のキャリア形成〉といった面で注目を集め、代名詞化して使用された。同誌名は「仕事」を意味するフランス語 "travail" から。

とかね。

のっぴき - 「のっぴきならない事情」などとして使う

 つい付け足してしまったのかなあ。「のっぴきならない事情」という用例がそのまま語意の説明になるとすれば、それ、死語じゃないだろう。

昔とった杵塚

 えっと、「死語じゃないだろう」ってことはひとまず脇へやったとして、「きねづか」は「杵柄」ですね、念のため。
 でもまあ、やっぱり、

よっこいしょういち - 立ち上がる時などの掛け声。横井庄一からか?

には笑うなあ。でもこの記述、ひょっとして「(言いはじめたのは)横井庄一からか?」ってことだったらどうしようとも思うのだった。
「死語」については、「死語 (言語学)」もぜひ参照されたい。
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(2009年7月 8日 02:08)

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