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Nov.
2009
Yellow

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/ 26 Nov. 2009 (Thu.) 「深夜二時、渋谷NUTSで」

というわけでこれなのだ。生で観たんである。聴いたんである。平日深夜二時の渋谷。わたしもこの場にいた。上村君は叫んでいたらしい。

前日に、そうはいってもひとりは心細いだろうか(なにせクラブというところに行ったことがなく、ライブの前後の時間をひとりではたしてやり過ごせるのか)と上村君に声をかけた。若干予定を調整してくれたようで、急な誘いで申し訳なかったが、「行けそうです!」と朝、上村君からメール。
動画の冒頭でもZEEBRAがしゃべっているが、会場である「渋谷NUTS」は年内で閉店なのだそうだ(1997年に六本木でオープン)。で、今夜は、ZEEBRA × 高木完がプレゼンターをつとめてきた「HARDCORE FLASH」という定期イベントの(NUTSでの)最終夜にあたり、そういったこともあっての、このライブゲストということらしい。
会場のオープンが夜の11時で、Twitter情報によるといとうさんたちの出演は午前2時ごろ。11時に上村君とおちあって、さきに渋谷NUTSの場所を確認してから(これがけっこう探してしまった)、12時すぎまでマクドナルドで時間をつぶす。渋谷NUTSの入口は住所の番地と照らし合わせてようやくそれと知れる、看板も何もない、ビルの通用口のような佇まいの鉄のドアである。入場時には年齢確認のため、顔写真付きの身分証明書の提示が必須で、上村君とわたしはともにパスポートを出す。で、ボディチェックを経て、入場。中はまだがらがら。

入場。それなりに時間をつぶしたつもりがまだ早かったな。何しろこれから出るってつぶやいてるし。
12:27 AM Nov 27th from Keitai Web

 でまあ、コロナビール一杯だけたのんで、隅のほうのテーブルで上村君とずっとしゃべる。いやほんと、ふたりで来といてよかった。上村君とゆっくり話をするのもひさしぶりである。いつしかすごい人混みになっており、2時もちかくなったのでメインフロアに移動。すいません、すいませんと、わりと前方のほうに身体を滑り込ませると、すでにDJブースのむこうに腕組みしたいとうさんがいる。「ピテカントロプス・エレクトス」のTシャツを着ている。
「噂だけの世紀末」MC「ヒップホップの初期衝動」「東京ブロンクス」で、それはものの10分の出来事だった。ライブは、動画としてアップされているのがほんとにまるごと全部である。いや、尺としては「全部」なのだが、これっぽっちも「あの夜の全部」ではないと、言わずもがなの註を付けておくのがあの場に立ち会った者としての責務だろう。こんなもんじゃなかったのだ、生はすごかったと、ばかみたいにあたりまえのことを言い、ただ自慢する者へとわたしは甘んじて成り下がろう。とにかくただ、いとうさんを観ていた。コールへのレスポンスもせずに、ただただいとうさんのことを観ていたのだ。
NUTSの夜はおそらくまだまだつづくのだが、お目当てが終わってわれわれは会場を出る。入口のドアを抜けて歩道に出ると、てっきり楽屋にでもいるのだろうと思っていたいとうさんが帰り支度をしてそこに立っている。目が合うと「おう」という顔をされたので、「おつかれさまです」とだけ声をかけた。上村君はすぐに帰れるように自転車で渋谷まで来ており、じゃあわたしは会社までタクシーで戻ろうかと事前には考えていたが、興奮を持て余したふたりはすっかりばかになっており、「いいですよ、付き合いますよ」と上村君が言うので、てくてく、四ツ谷まで歩いたのだった。

余韻というもののなか、上村君と話しながら四ッ谷三丁目まで歩く。自転車の上村君とそこで別れ、わたしはもう少し歩いて会社をめざす。いま牛鮭定食。
4:09 AM Nov 27th from Keitai Web

 ああ、牛鮭定食のなんてうまいことか!

(2009年11月30日 22:26)

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