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Oct.
2011
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/ 31 Oct. 2011 (Mon.) 「その後のわたしの歯」

古井由吉『蜩の声』(講談社)。

いいかげんリアルタイムとのずれが大きいのでこのへんでいったん日付を端折ることにして、それまでの日々をまとめて。

25日(火)

 この日も有給をとって一日休み。ほぼ寝ていたと思っていただきたい。石原(裕也)君は公演中、「(バイトを26日から入れたので)25日はおもいっきり読書にあてたい」と言い、どういう読書かと訊けば「勉強」だと言うので、その相談にのった帰りの中央線車中、富山太佳夫『方法としての断片』(南雲堂)、同『ポパイの影に』(みすず書房)小田亮『構造主義のパラドクス』(勁草書房)、同『レヴィ=ストロース入門』(ちくま新書)などをわたしは薦め、薦められたなかから早速いくつかをアマゾンで注文したらしい石原君は楽日にすれちがいざま、「今日中に届きますよ、本」と意気盛んな様子で報告してくれたものだったが、はたしてそのかれはきょう、どう過ごしたろうか。おそらく寝ていたと思うのだ。
 わたしが石原君に親近感をいだくひとつの理由はおそらく、「よく寝る」「つい寝ちゃう」「寝がち」といったところにあると思われ、まあ、児玉(悟之)君あたりからはよく「相馬さんいつ寝てるんすか、寝てないでしょ」と言われたりもするものの、そのじつ、わたしがよく寝る者だ(放っておくと寝ようとするし、寝ている)というのは、かつてふたり暮らしをしていた次兄や、妻のよく知るところである。[電力自給率:47.5%(発電量:9.8kWh/消費量:20.6kWh)]

26日(水)

 会社で使っている Mac Pro と、家の Mac Pro、それから MacBook Pro と、妻の MacBook をみな Lion (Mac OS X 10.7.2) にアップグレードし、それからわたしと妻の iPhone (3GS) をそれぞれ iOS 5 にして、MobileMe から iCloud へのアカウントの移行も済ます。「iOS 5 にしたらアプリが消えた」といったこともなく、万事すんなりいった。
 Lion、Mac Pro(初代=Mid 2006 の 2 x 2.66GHz Dual-Core / 15GB と、Early 2009 の 2.66GHz Quad-Core / 8GB)ではややもっさり感の出る印象。いっぽう MacBook Pro(Mid 2009 の 3.06MHz Core 2 Duo / 8GB)ではさほどそれを感じない。
 あと「ナチュラルスクロール」ってやつがね、やっぱりまずは面食らう。指に追随してコンテンツそのものが移動するという、iPhone や iPad ではおなじみの作法を OS X にも適用して、それをアップルは「ナチュラル」と呼びはじめたわけだが、あくまで「スクロールバーを」上下左右させていたこれまでのマウス操作感覚からするとそれ、まったくの「逆」になるのだった。でまあ、トラックパッドの MacBook Pro は「ナチュラル」のまま、マウスで使う Mac Pro では旧設定にもどしてひとまず使っている。[電力自給率:52.7%(発電量:10.4kWh/消費量:19.7kWh)]

27日(木)

 なにしてたっけなあ。
 何かの手掛かりにとツイッター上の自身の発言をさかのぼってみても、この日はたいしたことをこれっぽっちもつぶやいていない。山村(麻由美)さんのあたらしくなったツイッターアイコンの写真がかわいすぎる、なんだいったいこれはと話題になったのは26日の話だし、それが27日の話だったとして、おれ関係ないしなあ。
 かわいいんだけどなあ。かわいくても関係ないんじゃなあ、日記に書くってわけにもなあ。どうだろ、このさい児玉君さあ、すこし関係あるってことにならないだろうか、おれ。山村さんのうしろに写ってるの、あれ、よく見たらおれだったりしないだろうか。[電力自給率:66.3%(発電量:15.0kWh/消費量:22.6kWh])

28日(金)

 古井由吉『蜩の声』(講談社)発売。朝、駅ナカの本屋(「PAPER WALL ecute立川店」)で買う。駅ナカで古井由吉が買えるってあたりがなあ、やっぱりオリオン書房、どうかしている気がするものの、むろん文句はありません。重宝なかぎりです。
 『蜩の声』はちびちびと。巻頭「除夜」の、このいきなりのエロスは、毎度のことながらなにごとか。

昔は大晦日の夜更けから除夜の鐘の鳴るまで、二年越しのこともあったわね、と肌を寄せる。おいおい、晦日までまだ中二日もあるぞ、と呆れる男の首すじを唇の端で掃いて、足掛けでかぞえると、ひい、ふう、みい、何日になるのかしら、あら、死ぬほどいい心持、鐘の音も聞こえそう、と息も熱くなりながら、欠伸をひとつついたかと思うと、寝るが極楽、寝るが極楽と老婆みたいなことを唱えて眠ってしまった。

──お前、魂がまだ宙に浮いているな。誰に抱かれていたんだ。
──あなたですよ。

 で、それはそうと、この日の午後から右下奥の親不知の雲行きがあやしくなる。
 八月の末ごろからこれはまたべつの虫歯がきっかけでかかりだした歯医者で、当座の治療が済み、あとはまあ親不知を抜いてからですね、抜くなら大きいところで手際よくやってもらったほうが痛みも少ないですからと、地域でも一、二の総合病院への紹介状を渡されたのが九月のことで、まあ、とっとと行っておけばよかったものを忙しさにかまけるふりをし、長らく置いておいたのが祟った。『トータル・リビング』も終わって、いよいよ来週の月曜には行こうと、これはほんとうにそう思っていた矢先、それまで状態は落ち着いていて、ただ抜くだけと言えば抜くだけだった親不知の一本の、鈍い痛みをやどすのを聞いた。
 夕方、会社からかかりつけ医のほうに電話。月曜には総合病院のほうへ行くという前提なので、すると処置はつなぎめいたものになり、痛み止めと抗生剤を処方するのでひとまず様子をみましょうという話に落ち着く。同じ歯医者にはいま妻も通っており、ちょうどその夕方も診療中で、痛み止めと抗生剤は妻がもらって帰ることになる。歯のことなど出掛けには少しも言っていなかったから、相馬さん月曜に抜くらしいですよと担当医らがそばで会話するのを妻は、夫のこととは思わず聞いていたという。[電力自給率:78.1%(発電量:14.3kWh/消費量:18.3kWh)]

29日(土)

 痛みは、どうも虫歯そのものというよりも歯茎の腫れによるものとおぼしいが、だんだんとひどくなる。元気だったら、浦和映画祭に浅野(晋康)君の短篇を観に行こうと思っていたのだがあきらめた。かかりつけ医へ行き、かるく患部を掃除。痛み止めを飲んで寝て過ごす。[電力自給率:88.1%(発電量:14.2kWh/消費量:16.1kWh)]

30日(日)

 痛み止めは効くようになったが、腫れはひかず、傍目にも頬の出っ張りがわかるほどになる。ふたたびかかりつけ医へ。また患部を掃除し、薬を塗られる。どうしようかと迷っていたのだが、痛み止めの効きがいいこともあって、「やっぱり行く」と言うと妻に驚かれた。上野黒門町は「黒門亭」(社団法人落語協会の事務所の二階)。「志ん五追悼 弟子の会」。大五朗休演のため朝太が二席演って、朝太「強情灸」、志ん公「妾馬(めかうま)」、朝太「火焔太鼓」。大五朗休演の事情は朝太がマクラでしゃべったらしいが、遅れたのでそこは聞けず、「強情灸」の途中から。
 いやあ追善したね。その意味ではやっぱり志ん公「妾馬」。師匠・志ん五の「妾馬」はたしか二、三度聞いている。とくに志ん朝一門会の中トリで聞いたそれが記憶につよく、志ん公の「妾馬」を聞きながら志ん五のそれも聞いていたような具合で、だからまあ、いままだどこが足りないのかもよくわかるが、きっとかれは〈そこ〉へ行くだろう。行ってもらわないと面白くない。終盤、酒に酔った八五郎が三太夫を一喝するところにわたしははっきりと「志ん五」を見た。[電力自給率:55.6%(発電量:8.9kWh/消費量:16.0kWh)]

それでまあきょう(31日)、いよいよというのは妻が「ワンダと巨像」(PS3)を終えたのだった。通常プレイではとうにクリアしていて、ノーマルモードのタイムアタック(巨像それぞれに時間制限がある)も済ませ、ハードモードのタイムアタックがやっと終わった、もうやらない、とのこと。
総合病院と書いていたのは「災害医療センター」のことで、午前中、そこへ。初診で即日の抜歯はやらない方針だそうで、どのみち後日の予約ということになるのだったが、くわえて歯茎の腫れがおさまっておらず、これでは麻酔が効きにくいため手術に踏み切れないとのこと。腫れを鎮める薬を処方され、いちおう明日の午後を再度予約して、それで午後は出社した。で、腫れがひけば、明日(1日)、抜歯である。
本日(31日)の電力自給率:51.5%(発電量:11.7kWh/消費量:22.7kWh)。10月の自給率:40%(発電量:284kWh/消費量:704kWh)

本日の参照画像
(2011年11月 1日 13:41)

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