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Nov.
2011
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/ 20 Nov. 2011 (Sun.) 「36歳のはじまりの終わり」

ピー、どこを見るのかピー(2002-)。

写真を載せてみたところでさほどの意味はないものの、こちら、マーガレット・デュモン(1882-1965)。

そして、ウィンストン・チャーチル(1874-1965)。

元来は犬派だが、「ピー」のことは気になるという牛尾(千聖)さんへのファンサービスとして、写真はきょう撮れたてのかれである。いかんせんポロポーションがおかしなことになっているが、ついついカメラをむけてしまったそのポージングは優雅で、どことなくマーガレット・デュモンを思わせもする。
午後から出かけて、ひさびさ──というのはそこの「中スタジオ」で『トータル・リビング 1986-2011』の稽古をしていたところの──水天宮ピットへ。きょうは「大スタジオ」のほうで、「芸劇+(プラス)トーク──異世代劇作家リーディング 『自作自演』」という企画の第2回、「宮沢章夫 × 戌井昭人」の自作リーディングとトークを聞く。
戌井さんの自作リーディングは『俳優・亀岡拓次』から「吐瀉怪優」(小説)の一部と、『ただいま おかえりなさい』(短編小説集)から二篇、そして「生活逃れの馬鹿者」(エッセイ、『生活考察』連載)の一部を。宮沢さんは「返却」(小説)の一部と、「不在」(小説)からは舞台『トーキョー/不在/ハムレット』で「詩人の独白」となったあの長い一文、『牛への道』の「まえがき」、『彼岸からの言葉』の「一本の赤い糸のようなもの」と「夏の初め、あるいは体重計」(以上、エッセイ)、そして「ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集」(小説)の冒頭を読んだ。
上村(聡)君と牛尾さん、金長(隆子)さんが来ていて、みんなで打ち上げまで参加して帰宅する。
ところでいまや、わたしの36歳はそのはじまりの終わりをむかえようとしており──てな軽口を思いつき、よく耳にする「終わりのはじまり」という言い方を茶化すつもりで書こうとして、それでまず調べてみたところが、この「終わりのはじまり」という言葉、出典を辿るとどうやら 1942年のチャーチルの談話に行き着くらしく、しかもその談話(第二次大戦中、エル・アラメインの戦いで英陸軍がドイツ軍に大勝したという報せを受けてのもの)においては、「終わりのはじまり」ではなく、「はじまりの終わり」のほうこそが主役なのだった。

The fight between the British and the Germans was intense and fierce in the extreme. It was a deadly grapple. The Germans have been outmatched and outfought with the very kind of weapons with which they had beaten down so many small peoples, and also large unprepared peoples. They have been beaten by the very technical apparatus on which they counted to gain them the domination of the world. Especially is this true of the air and of the tanks and of the artillery, which has come back into its own on the battlefield. The Germans have received back again that measure of fire and steel which they have so often meted out to others. Now this is not the end. It is not even the beginning of the end. But it is, perhaps, the end of the beginning.

英国軍とドイツ軍との戦闘は苛烈を極め、すさまじいものだった。決死の白兵戦だった。ドイツ軍はこれまで兵器の豊富さにまさり、数々の小さな民族、小さくはないが用意のできていなかった国々を打ち負かしてきた。また、高度に技術的な装置によってもそれらを打ち負かし、世界を統治すべくもくろんできた。とりわけ航空隊、戦車隊、砲兵隊において言えるが、かれらはまた陣容を整えたうえで戦地へともどってくるはずだ。後方においてふたたび、各国を苦しめてきた大量の火器と鋼鉄とを受け取りつつあるだろう。いま、これは終わりではない。終わりのはじまりですらない。だがひょっとすると、はじまりの終わりではあるかもしれない。
"The End of the Beginning", A speech at the Lord Mayor's Luncheon at the Mansion House, London, 9 November 1942

っていきなり何の話だ、落ちつけ、36歳。
本日(20日)の電力自給率:32.1%(発電量:8.5kWh/消費量:26.4kWh)

本日の参照画像
(2011年11月22日 17:27)

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