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Jan.
2012
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/ 21 Jan. 2012 (Sat.) 「くにみ志ん公落語会」

昼前に歯医者。すでにもう7、8年も前に神経を抜き、ずいぶん削って銀歯を被せてあった左下奥歯の、そのときの歯医者の手際がまずかったということらしいのだが、中で良くないことが進行しているとレントゲンで知れ、それで銀歯を外し、もと神経があった管を掃除して、再度そこに薬剤を詰め直してからあらためて被せものを……ということをいま、週イチのペースでちまちまやっている。中の処置は先週終わって、きょうは銀歯を被せるための土台をプラスチック素材で立て、銀歯のための型を採るところまで。
明日、こっちで購入し、設定まで済ませた iPhone 4S を受け取りに義父母が家へとやって来るので、それへむけて家(一階)の掃除。二階に上がられる気遣いはないのでひとまずモノをどんどんと二階へ運び、とはいえゴミは捨て、整理できるところは整理して、箒で掃き……と、ずいぶん集中して立ち働いたのは、終わるまで鰻屋に行ってはならないと妻に言われたためでもある。で、一階はずいぶんときれいになった。
掃除を終え、雨のなかを一路、日暮里へ。めざすは「くにみ」という鰻屋だ。今宵、そこで古今亭志ん公さんの落語会が開かれることを知ったのは去年の暮れで、たまさか、(古今亭)大五朗さんが店に貼られたそのチラシを写真に撮り、ツイッター上に投稿していたのを目にしたのだった。よくよく考えると「告知」にはなっていない(画像のリンクを踏まなければ落語会があることは知れない)つぶやきなのだが、でかした大五朗、とそのときのわたしは思ったものである。

@kokonntei: 今日久々に志ん五一門兄弟弟子そろった。志ん公兄、志ん八兄&あたい。鰻屋に志ん公兄の手配書が貼ってあった。 pic.twitter.com/ARoPXynJ
2011年12月23日 3:09 AM

「くにみ」はこぢんまりとしたお店だった。カウンター席とテーブル席、それに座敷スペースとがあって、その座敷スペースのところに仮設の高座がしつらえてある。鰻屋と聞いて座敷をイメージしたらしい妻が、掃除中、わたしの靴下に穴があいているのを見つけて「履き替えていけ」と指図をくれたのだったが、単身初参加となるわたしにはカウンター席があてがわれたため、結果その心配は要らなかった。客は20人ほどだが、落語のあいだは座敷スペースをつぶしてもいるのでけっこうぎゅうぎゅう。
会はもう十何回目を数えるようで、こまかなところまでは知らないが、お見受けするところなかば後援会的な、アットホームな雰囲気の落語会である。なにしろまず前座としてお客さんのひとりが手品を披露し、そのあと、こちらは(古今亭)駿菊師匠に教わっているという天狗連のかた(高座名を失念。こちらもお客のひとりで、そこそこご年配のかた)が「饅頭こわい」を。で、このかたが声質も渋く、まあ、個々のギャグの成否はべつとしても、安心して聞けるだけの技量をもった「饅頭こわい」なのだった。
で、志ん公さんの登場。「棒鱈」。
なにしろ登場の直前は店の外で待ち、玄関を開けて入ってくるかたちなのですっかり指先なども冷えて、「ちょっと身体があたたまるまで少々お待ちください」とはじまったマクラはやや定まらない印象もあったものの、もう少し雑談でひっぱるのかと思いきやスッと、ちょっと意を決したような呼吸で噺へ。とにかくもう、薩摩のお侍が唄うのを聞いて芸者が言う、「どうしましょう、あたりまえの唄ですわ」が抜群だった。そこでクライマックスへと達して、あとはその愉しい気分のまま、なだらかにサゲまで。サゲは「二階の喧嘩はどうなった」「たったいま胡椒(故障=邪魔)が入りました」ではなく、「こんな災難が降りかかるなんて」「いいや胡椒が降りかかった」。どっちのシャレでもそうだけど、その取って付けたようなサゲがいっそ似つかわしいと思えるほどの、クーダラナクたわいない、それでいてぱっと賑やかな〈座〉の愉しさである。
終わってすぐのジャンケン大会では志ん公さんの手ぬぐいをゲット。そのあと席を作り直して(もとに戻して)、鰻重をメインにしたお食事となる。
いくつかのグループがあり、全員おおよそは顔見知りという状況で単身初参加のわたしに、お店のかたも志ん公さんも気を遣ってくれ、でまあ、けっこう志ん公さんとしゃべっていたのだった。楽しかった。わたしの〈志ん五初体験〉であるテレビ録画(「らくごin六本木」)の「時そば」のことを言うと、それ、見たことがないという──で、こんどそれ、DVDにでも焼いてわたそうかなと心中密かに思いついたのだったが、長兄がダビングしてくれたVHS、あれ、どこに置いたっけなあといまわたしはぼんやり考えている。
「つぎはどこそこに聞きに行きますんで」「忘れないでくださいよ」といった感じで志ん公さんとは別れ、帰途に就いた。
本日(21日)の電力自給率:2.7%(発電量:0.9kWh/消費量:32.8kWh)

(2012年1月24日 18:03)

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