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Feb.
2012
Yellow

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/ 1 Feb. 2012 (Wed.) 「ロック・アンド・ロール」

これが名児耶さん。バストリオのFacebookページより拝借。

朝、本棚から川勝正幸『ポップ中毒者の手記(約10年分)』(大栄出版)を掴んで、会社へ。遅刻してもいて、なるべく早く着きたかったのでちょうどホームに入ってきた有料特急に乗る。ぱらぱらと拾い読みつつ、「あとがき」に手を出したところで電車は新宿。特急なので新宿で乗り換えねばならず、ホームで快速を待つあいだ、ふたたび「あとがき」に目を落とした。

@soma1104: 朝の新宿駅で粒をこぼして泣きたくないなら、『ポップ中毒者の手記(約10年分)』の「あとがきに代えて 1996再会の時」はいま、みんな、家で読もう。
2012年2月1日 10:20

でもってバストリオ、『Rock and Roll ーあなたにとって大切なのはココロー』(1月27日〜2月1日、@新宿眼科画廊)だ。よかった。

そこはライブハウスだったけど、荒野でもあって、間違いなく日本だった。
ある日、彼女は泥棒になった。なんの悪気もなかったし、べつに理由もなかった。
そのココロだけが、彼女を動かしていた。
音を出す身体。その震えるココロ。わたしはスピーカー。

というのがオフィシャルサイトにあるコピーである。ちなみに、チラシやポスターに載っている長めのバージョンだとこうなっている。

そこはライブハウスだったけど、荒野でもあって、間違いなく日本だった
ある日、彼女は泥棒になった
なにもなくなったその場所で、音だけが鳴っているそんな景色のなかで、彼女は泥棒になった
なんの悪気もなかったし、べつに理由もなかった。そのココロだけが、彼女を動かしていた
そんな彼女も盗まれた。それはカミサマの仕業だ
なす術もなく、いつも盗まれては移動するそれらを、ただ見つめていた
そんなふうにしながら間違いなく彼女はあたらしい朝を迎えるのだった
音を出す身体。その震えるココロ。わたしはスピーカー

 苦し紛れに引用してみてふと興味深く思うのは、ここに並ぶ言葉のほとんどが〈過去形〉だということである。
だから何?──もちろん日本語は時制にゆるい言語であって、過去形だから過去時制ともかぎらないわけだが、あの、何よりもまず〈現前すること〉を表現しようとするような舞台の、その物語(?)はつねに〈過去〉のなかに置かれていた。と書けば、何やらあたりまえのことを言っている気がしてくるわけで、ちょっとこのままこのセンで文章を押し進めることにくじけそうになってもいるけれど、だからつまり、つねに/すでに過ぎ去ってしまうために〈いま〉たりえない〈いま〉という時間にたいして、まず正直でいようとするのがバストリオ的態度であり、そこに、この〈過去形〉は根差しているのではないかということである。
あるいはそのことに、Cafe&Gallery Tranq Room(前々作『まるいじかんとわたし』)、千駄木Brick-one(前作『絶対わからない』)にひきつづいておなじみの光景となった、横長の舞台は関係しているのかもしれない。横長であるだけでなく、(要は会場が狭いということだが)これも横長に伸びた客席のすぐ目の前にそれが横たわるから、どこに座ったって「舞台を一望する」ということはあきらめざるをえないし、たとえば真ん中に座って、舞台の下手から上手へ視線を移すには首ごと動かすことになるから、その移動に物理的な「時間」が発生することをわれわれはつよく知る──という、そのいわば〈横長の思想〉を生むのもまた、「空間」である舞台そのものに「時間」を持ち込もうとするバストリオ的欲望ではなかったろうか。
〈いま〉とは境のことであり、そっからこっちが過去、そっからあっちが未来。劇場へ足を運ぶ途中のついさっきの出来事から、ギリシア神話まで、過去であるということの前で均しく扱われる時間の堆積が、ついつい境をはみ出してあちら側に片足を置くような、そうした錯覚が終盤には到来する。

あるいは〈いま〉とは鏡のことであり、それを境に過去と未来が向き合っているとすればどうか。「二人グルーチョ」よろしく、ほんとは鏡など(割れて)ないのかもしれないと想像してみるのはどうだろうか。
反復時制──と、これはただの思いつきのメモ。
ま、もっとちゃんとした感想が読みたいというかたにはぜひ @HRAK_GM さんの「確信のない希望の希望」のほうを参照していただくとして、そうだなー、やっぱ名児耶(ゆり)さんがかわいいってことに尽きるかなー、わたしは。名児耶さん、あれだよね、短髪ってこともあるけど、「宮崎(晋太朗)君をきれいにしたような顔」してるよね。あれ? そんなこと思ってるのおれだけ? 心外? いや、相っ当きれいにした状態よ、宮崎君を。
あとまあ、制作手伝いの鹿毛(綾)ちゃんがかわいい。出演してないけどね、制作手伝いだから。
でもね、そうは言っても橋本(和加子)さんですよ。見ましたか、この写真。

 こりゃ相当ですよ。(この写真はこちら「出演者紹介その10」より拝借。)
 いや、作品に話をもどせば、シルク・ドゥ・ソレイユについて石田(美生)さんがしゃべるのを聞いている、その橋本さんの相槌のほうに笑ったなあ。「ああ、あとはみんな(外人なんや)」とかなんとか、そういった感じのひとことに笑ってしまった。ただの相槌なんだけどなあ、なんだか可笑しかった。
本日(1日)の電力自給率:28.8%(発電量:13.0kWh/消費量:45.1kWh)

本日の参照画像
(2012年2月10日 16:55)

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