4
Apr.
2012
Yellow

最近のコメント

リンク

/ 21 Apr. 2012 (Sat.) 「勇者、勝つよ」

『古井由吉自撰作品』(河出書房新社)。既刊の第1巻には「杳子」「妻隠」「行隠れ」「聖」、6巻には「仮往生伝試文」を収める。

7:34
起床。
8:36
風呂。
9:21
コンタクトにする。
9:30
ひと仕事(表メ)。
10:56
ごはん。目玉焼き、ハンバーグ、にんじんのナントカ。
12:38
出かける。
13:20
自撰に『聖耳』は洩れたのか。
14:24
日本橋着。ドトールに入る。意外にTポイントが溜まっている。
16:56
薮伊豆土曜寄席「かざぐるまの会」(第57回)@薮伊豆総本店。子ほめ/風車、孝行糖/志ん公、馬の田楽/風車〈仲入り〉三方一両損/風車。
17:35
日暮里着。
19:25
くにみ志ん公落語会。大山詣り/志ん公。終わってこれから鰻を食う。
22:43
帰宅。

ここのところは節約(当社比)を旨とした生活を送っているので、行って手にとればきっと買ってしまうんだろうなあというソレのある本屋には意識的に足を向けないようにしていたものの、ウェブ系の参考書を買おうと立ち寄ったさいについつい、やっぱり買ってしまったソレというのが『古井由吉自撰作品』だ。全8巻刊行予定のうちの既刊2冊を前日に買った。上の「Day One」のメモに「自撰に『聖耳』は洩れたのか。」と書いているのはその話。
なにせ古井由吉なのだからいずれはきっちりした「全集」が出るのだろうし、出るべきだし、出ればそりゃ買うわけで、ここで自撰作品集なんかに惑わされている場合ではないというか、そもそも、すでに小説にかんしては全作品を、小説以外の著作もだいたいのところをそれぞれ単行本でもっているのだからもう充分じゃないかとも言え(まだ手に入れてないのはたとえば田中康夫との対談本である『フェティッシュな時代』[1980年] とかね)、さらに「仮往生伝試文」にいたっては最初の単行本古本で29,800円もしたんだよ)と、2008年に新装復刊したときの単行本とを両方もっているから今回の『自撰作品』所収のものはつまり三冊目になる──なった──わけで、と書けば、心ある読者のかた(おもに妻)には「ばか」と思っていただけるだろうか。
『自撰作品』所収の「杳子」をちびりちびりと読む。
「杳子」には大学のゼミの授業で出会った。ゼミ担任の石原(千秋)先生が研究休暇で授業を受け持たなかった年があり、その一年は代打で日大の紅野謙介先生がゼミを担当して前期が内田百閒、後期が古井由吉(の初期作品群)を取り上げての演習だった。「杳子」とも、古井由吉ともそれが最初の出会いだったけれど、わたしが決定的に古井由吉にやられたのはそののち、当時『群像』連載中の『聖耳』を読んだときのことである。で、それら、いわば〈頸椎以降〉の作品(笑)で再会して虜になった身からすると、いや、これ、言葉そのままの「印象批評」なのでそのつもりでお願いしたいが、初期の作品群のなかでもどこか「杳子」だけは突出して異質な、まあその、「ぼくらの由吉じゃない」とでも言いますか、「小説っぽい」と言うとあれだけど、そういう意味も込めて「ムクな」、「ソリッドな」魅力をもった作品だと眺めていたところがあって、で、ひさびさに読み返してみるとそれってやっぱりあの冒頭、

 杳子は深い谷底に一人で坐っていた。

からはじまって、二段組の『自撰作品』では四ページつづく、あのとにかく完璧な第一段落が強烈に作用しているのじゃないかと思えるのだし、でもって一行の空白をはさんで、

 後になって、お互いに途方に暮れると、二人はしばしばこの時のことを思い返しあった。

とつづいていく第二段落以降は、あらためて読んでみるとこれがけっこう「ぼくらの由吉」なのだった。
日本橋と日暮里と、(古今亭)志ん公さんの出る落語会をふたつはしごする。
ここのところツイッターでは行った落語会の演目メモしかつぶやいていないから、ちょっと、これは余っ程なことになっているなと傍目には思われているかと思うけれども、数えてみればたしかにたいへんなことになっている。言い訳ができない。今年ここまでで足を運んだ回数が26回、接した高座が140席、噺の種類で104演目、落語家を数えれば91人という次第で、うち、志ん公さんが17席・11演目だ。志ん朝を追いかけ、京都・大阪に出かけては米朝を聞き、最晩年の小さんにすべり込んだあのころよりも、数としては多く聞いている。これでもしわたしが定年など迎えていて、平日の昼間も時間のある人間だったらいったいどうなっていたのかと、考えるだに恐ろしい。
「孝行糖」は先月の落語研究会につづいての二回目、「大山詣り」はひさびさ志ん公さんでの初物だ。「孝行糖」は総合的には研究会のときのほうがよかったかなと思うけど、それはやっぱり会場の空気も作用してのことだろう。「大山詣り」は、初物効果もあるだろうけれどなかなかよかった。でも、まだまだここから。なにせわたしは志ん公に、「志ん五」も「志ん朝」も、「志ん生」さえも期待しているのであり、だから、先は長い。
そういえば「大山詣り」を聞いた会場の、日暮里の鰻屋「くにみ」のご主人の息子さんが、わたしのこのサイトを見つけたらしい。「けっこう聞いてらっしゃるんですね」と言われる。あ、どうも。見てらっしゃいますか? 書くのが遅くなってすいません。七月、また行きますんでよろしくお願いします。
タイトルの「勇者、勝つよ」は、ツイッター上での児玉君とのやりとりから。

@sk_losco: ほんとはもっとドラクエⅤしたいけど、仕事の続きしよう…。
2012年4月20日 0:01

@125imanim: @sk_losco 今どこ?
2012年4月20日 1:06

@sk_losco: @125imanim 子供たちが石になってた俺を助けてくれたとこ。言っとくけど、俺スーファミ持ってなかったから初めてやるんやで。続きとか教えたらしばくで。
2012年4月20日 1:22

@soma1104: @sk_losco 勇者、勝つよ。
2012年4月20日 20:04

@sk_losco: @soma1104 それはなんとなくわかってました。
2012年4月20日 20:08

 まあその、児玉君が応接してくれたとおりのおふざけツイートなのだが、と同時にこの「勇者、勝つよ」は、『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995年、金子修介監督、伊藤和典脚本)のラストシーンにおける藤谷文子(草薙浅黄)のセリフ、「来るよ。ガメラはきっと来るよ」の調子でもって読んでもらうと、またべつの感動があるのではないかとも思うのだった。
ひさびさに書くとやっぱり下手になっているし、どうも長くなりがちでいけない。あとはさくっと書いて、さっさと現在時にまで行くよ。
本日(21日)の電力自給率:25.3%(発電量:5.8kWh/消費量:22.9kWh)

本日の参照画像
(2012年4月28日 11:28)

関連記事

トラックバック(0)

このエントリーのトラックバックURL:
http://web-conte.com/blue/mt-tb.cgi/860