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Jan.
2014
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/ 23 Jan. 2014 (Thu.) 「書かれなかったことに手を延ばして」

「戦国BASARA」の本多忠勝。

妻の手元にはアマゾンから、今日が発売日の PS3用ゲーム「戦国BASARA4」が届く。「バサラって何だっけ」といまウィキペディアにあたったのだけど、わりとちゃんと意味があって「へえ」という感じだ。「戦国BASARA」シリーズは、戦国武将たちに材をとりつつもいっそ爽快なくらいにでったらめな時代/状況設定のアクションゲーム──ゲームジャンル名は「スタイリッシュ英雄(HERO)アクション」と自称されている──なのだけど、まあその、本多忠勝が「ロボ」っていうのはちょっと笑ってしまった。
小中同窓の、例のHさんから Facebookでメッセージをもらう。15日付の「初恋は実在した」に登場願い、いろいろ書いたことへの反応だ。たくさん日記に採用されて照れるとのこと。でもって、たぶん、小学生当時のことをHさんがよく記憶していると日記のなかで驚いてみせたことにたいしてだと思うが、こんなことも言う。

でも、そうちゃんのように、最近のことを事細かに覚えていられないのよぉ。。
幼い頃の方が、しっかり生きていたのかなぁ?

 あ、「そうちゃん」というのはわたし(相馬)のことね。
 で、きっと日記の書きっぷりを見てそんなことを言ってるんだと思うが、わたしが「最近のことを事細かに覚えてい」るというのはそれ、まるきりの誤解というか、たんに錯覚だ。この日記がそのように読めるとすればそれはただわたしが「そう読めるような書き方をしている」からにすぎず、じっさいには日々のことを微細に記憶しているわけでも、ましてや「しっかり生きてい」るわけでもないのでご安堵(?)いただきたい。書かれてあること以外はすべて忘れていると言ってもいいし、書けば書いたなりに時間が輪郭をもつのだとすれば、だからわたしの生活はじつのところ、多くの書かれなかったことと、いくつかの書き損ねられたことによってこそ成り立っている。
と、そんなことを考える折から(という「物語化」がまず嘘なんだけどさ)ジエン社の山本(健介)君のツイートが目にとまった。

@honsukesan: 調べていたのは、1970年代の事だったのだけれど、店員さんによれば「その時期の研究本だけあまりなく、それより少し昔の昭和ノスタルジー本か、あるいはその先の年代の研究本なら盛んに出ているが、70年代だけぽっかりとないんです」との説明。
2014年1月23日 0:50

@honsukesan: 社会全体が、ぽっかりと忘れられる、中途半端な過去がある。個人でもぽっかり忘れている過去と同じく。ごく普通の日常は、ぼんやりと忘れて行く。悲しくもなく幸せでもない、中途半端な過去ばかりが消えていく。
2014年1月23日 0:57

ところで山本君のこのツイートを見、「あ、これで書こう」と思ったらしいわたしのメモがこれで、「 23(日)」の脇に「山本君のアレ」としているのが見てとれる。ちなみに「 22」のところのどう見ても「レンモンド」と読めるのは「レイモンド(・ウィリアムズ)」の書き間違い。「 21」の横の字は「真打」で、そのとおり書かれたのが「志ん公改メ志ん好」だ。「メモこれだけ?」と驚かれてしまうとちょっと逆効果なのだが、示したかったのはつまり、いずれの日記もこの程度のメモから「でっち上げられている」のだということだ。そう思っていただければさいわいである。で、問題は「山本君のアレ」だが、わたしは上に引いた山本君のツイートから、いったい何を書こうとしていたのだったか。
「ぼんやりと忘れ」られ「消えていく」ところの「ごく普通の日常」は、つまり「書かれなかったこと」でもあるだろう。日記において、その「悲しくもなく幸せでもない、中途半端な過去」はしばしば「今日はとくに何もなかった」と言語化されるところのものだ。あえて肯定的に捉えるならば、「とくに何もなかった」は、どうやったって手の届かない「書かれなかったこと」──もしくは書かれなかったことの集積としての、書くわたし──に、どうにか手を延ばそうとする行為のひとつだと言えなくもない。
そう、その「とくに何もなかった」でいうと、児玉(悟之)君なんかはうまいんだよなあ。

他には、なにも書く事が無い。夜、雨。
01/21-TUE | KODAMA Satoshi

とかね、

つまらない日々だが、飼い猫は毎日、同じ感じでふつう。
01/25-SAT – 01/26-SUN | KODAMA Satoshi

とか、このすっと口にする感じがまことにうらやましい。あこがれる。
話がとっちらかってきたが、だからその、わたしは「とくに何もなかった」が不得意なのだ、ってことでどうだろうか。さらっとそれを口にすることが(下手なので)できずにこうして無闇に手を延ばす、そのさきに刻々と、何かを書くそばから生み出されていく「書かれなかったこと」が指をかすめはしないか、掴めはしないか、それに触れることができたらと夢のようなことを思っているような気もする。

Walked 4.6km • 5,712 steps • 57min • 222kcal.
Cycled 1.8km • 9min • 39kcal.
本日の参照画像
(2014年2月 4日 00:46)

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