/ 27 Jan. 2014 (Mon.) 「北関東によって伝えられたミネストローネ、さえも」
■いったい何を言い出したんだと、朝、フォロワーのみなさんには心配をおかけしたろうか。
余った節分豆で作る、煎り大豆のミネストローネスープ [ダイエットレシピ] All About http://t.co/TJNw1chElD #SmartNews
2014年1月27日 9:48
垣間見てしまった知人の一面にひやりと首のあたりをなぜられる、そんな思いをさせてしまったとすれば申し訳ないが、いっぽうでここに思いがけず、新たな相馬像が誕生したとも言えよう。節季を重んじてきちんと行事をこなし、豆が余れば煎って料理に使う手間を惜しまない、ミネストローネはどうかというその提案に興奮してみせる料理好きで、かつダイエットへの目配せも怠らない、そんな相馬はどうか。「あの相馬が、豆を余らせるとは」といった驚きも、あるいはあったかもしれない[※1]。
- ※1:「あの相馬が、豆を余らせるとは」
いきおいで書いたが、何を言っているのか自分でもわからない。
■ツイートから一時間もたったころ、小中同級のNさんに Facebookで「いいね!」を押され、かつコメントまで寄せられてようやく気がついた。「 #SmartNews」というハッシュタグが付いていることからしておそらく、iPhoneに入れているニュース閲覧アプリの SmartNewsで「この記事をツイートする」といったような操作をしたのだと思われるものの、なんにも覚えがないのだった。その記事を開いた記憶さえないので、ズボンにねじ込んださいに iPhoneの画面がなお生きていて、触れた指が奇跡的に操作を成立させてしまったとしか思えない。直前には Safariで、バブリンカの優勝を伝える THE TENNIS DAILYの記事を読んでいたはずだ。うん、あらためておめでとう、バブリンカ。という気分のわたしに、Nさんは言う。
〔ミネストローネなら〕しもつかれ(すみつかれ)より家族には受け入れてもらえるかも。
まぁ、しもつかれ、作った事ないんですけど。。。
何の話だ?
■と思ったら、そういう話だったわけだ。あ、「しもつかれ」というのはこちらのほうの郷土料理で、個人的により馴染みのあるのは「すみつかれ」という呼び名のほうか。そもそもが救荒食〔飢饉をしのぐための食物〕であってまず子供受けはしない、ということのほかにとくに説明する言葉もこまかなレシピの記憶も持ち合わせていないのだが、どうやら、そこに使われる大豆は節分に撒いた残りを用いるのが習わしであったらしい。
しもつかれとは北関東地方(主に栃木県方面。群馬県・茨城県方面なども)に分布する伝統の郷土料理で、初午の日に作り赤飯と共に稲荷神社に供える行事食。鮭の頭と野菜の切り屑など残り物を大根おろしと混ぜた料理である。地域によりしもつかり、しみつかり、しみつかれ、すみつかれ、すみつかりとも呼ぶ。
しもつかれ - Wikipedia
まず言いたいのは「呼び方多いよ」ということだが、
『宇治拾遺物語』『古事談』などの説話にも記述されている「酢むつかり」を起源とする説が有力であり
同上
ということからすると、呼称の揺れ幅は、ことによるとたんに〈思い思いに訛った=当人たちはみな「酢むつかり」と言っているつもり〉ということなのかもしれない。いや、それを言ったらミネストローネだって、北関東に伝承していたらきっと事情は同じだったはずなのだ。
ミネストローネ(minestrone)は、主にトマトを使ったイタリアの野菜スープである。イタリアでは、使う野菜も季節や地方によって様々であり、決まったレシピはなく、田舎の家庭料理といった趣である。そのため、トマトを入れていないものでも「ミネストローネ」と呼ばれることがある。北関東地方では、地域によりミノセトロニ、ネムストロネ、ニモシトロニ、ミニシトロニ、ミノシトローニとも呼ぶ。
Cycled 1km • 4min • 22kcal.
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