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Jan.
2014
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/ 30 Jan. 2014 (Thu.) 「ドロンドロン」

タイ・パタヤで開催されている「 PTTパタヤ・オープン」のシングルス 2回戦、クルム伊達公子 v. Tadeja Majericの試合を夜、ライブストリームで見た。7-6(4), 6-3で伊達さんが勝ち、ベスト8に進出したのだけれど、1回戦にひきつづいてのたいへんな試合(トータル 1時間39分)だった。で、日付が変わった未明に、伊達さんの公式ブログに自身による試合の振り返り記事がアップされたのだが、読んでいてとにかく「ドロンドロン」が気になってしかたがなかった。

2回戦もタフでした。

今日の相手は掴みどころがなく
ペースを乱される展開でとってもやりづらかった。

パワーはあるけど
基本はドロンドロン拾って拾ってくるタイプ。
でも急に特にバックハンドは打ってきたりするので
リズムが掴めない。
2014 Pattaya Open 2r|伊達公子オフィシャルブログ ~Always Smile~

 ここにまず最初の「ドロンドロン」が出てくる。なんとなくわからないでもなく、「拾う」を修飾していることからして「どんどん(拾ってくる)」に「泥臭いプレースタイル」というニュアンスが掛け合わされているのかとひとまず解釈して読み進めるが、こちらのその半端な理解を尻目に、伊達さんはとにかく「ドロンドロン」言う。

とにかく左右に振っても端から端まで走っては
ドロンドロン返してくる。
意外に前後の反応も悪くなく走ってくる。

出だし2&3ゲーム目でそのドロンドロンに
まったくタイミングが合わずドツボリかけて
気持ちを切り換えて後ろのドロンドロンにつき合わないように
でも後ろに下がらされるときは次の展開を変えれる隙を待つ。
同上

 ひょっとして「ドロンドロン」が言いたいだけなのではないかと疑いたくなるほどだが、しかしこれほど躊躇なく使われているということはわりと知られた「テニス語彙」なんじゃないかとも思えて、「テニス ドロンドロン」で検索してみるも、これといった結果は引っ掛かってこない。じゃあ、もう少しローカルな「伊達語」としては確立されているのだろうかとブログ内検索をすると、あった。たった 1件、1箇所だけだが、2012年1月の記事に前例が見つかる。

今日の相手はフォアーはドロンドロンやって来るし
バックはいろんな攻めをしてくるしミスも少ない。
ITF$50,000+H S QF & D F|伊達公子オフィシャルブログ ~Always Smile~

また、さらにさかのぼって 2011年4月の記事には、同じニュアンスを伝えると思われる、「ドロン」単体での用例がもう 1件見られる。

そんなことよりも
ドゥルコのフォアーのドロンとしたボールに
最後まで対処しきれなかったのが大きな敗因。
Barcelona Ladies Open 1R|伊達公子オフィシャルブログ ~Always Smile~

 「ドロンドロン」が指す状態にはどうやら、「球質」が関係しているようだ。また、ごく限られた用例からの話だが、フォアハンドのボールはドロンとしがち、ということもここからは見てとれるかもしれない。そこであらためて問われるのは、「ドロンとしたボール」とはいったいどんなボールかということだが、意外に意味は広く、伊達さんが「やだなあ」と思うボールのことだったりしたらどうしようと、ちょっと思わないでもないのだった。
という報告。

Walked 2.1km • 2,536 steps • 22min • 103kcal.
Cycled 2.1km • 10min • 46kcal.
(2014年2月10日 17:17)

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