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Feb.
2014
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/ 18 Feb. 2014 (Tue.) 「謎ですよ、と大場さんはいう」

フレッド・ブラッシー(1918- 2003)。噛みつき魔のイメージを補強した、やすりで歯を研ぐパフォーマンス。

柳澤健『 1976年のアントニオ猪木』(文藝春秋)。こちらの単行本もまだ入手可能だが、現在では大幅加筆されたという『完本 1976年のアントニオ猪木』が文春文庫から出ている。

で、もちろん妻はいる。ずいぶん前の写真だが、日記のなかに載せたことのある写真としてはこれがいちばん顔がわかる部類か。おこって、むきー!となっている。

夜、新宿で大場(みなみ)さんと軽く飲む。「お茶でも」という話だったがけっきょくお酒になった。ビールの安さを謳う立て看板に促されて居酒屋へ。
実のある話はとくになし。「あけましておめでとうございます」とか。いや、さすがにそれだけじゃなかった気がする。もう少ししゃべった。夕方に更新した「ドキュメント・足止め」をはやばやと読んでくれたらしく、なぜそう依怙地か、なぜもっと早く外へ出ないのか、なぜ奥さんの提案を容れてタクシーの列に並ぶことをしないのか等々を詰問される。「いや、だからそれは」と個々の反論をならべるわたしに、「最初の武蔵境で降りるべき話ですよ」とにべもない大場さんだ。で、銀髪鬼って何ですか、国立で急に何があったんですかという素朴な疑問ももらったので、フレッド・ブラッシーについて説明する。何よりも噛みつき攻撃で知られ、日本では WWA王座をめぐって力道山とたたかいを繰り広げた稀代の悪役レスラー、「銀髪鬼」フレッド・ブラッシー。ついつい引用したくなるのはやはりこのエピソードだろう。

 後の話になるが、力道山の死後 20年を記念した追悼番組に招かれた時、ほとんどのレスラーが月並みな追悼に終始する中、ブラッシーだけは違っていた。力道山に負けた映像が流れると、ブラッシーは荒々しい声でこう叫んだのだ。
「力道山は一度だってこの偉大なブラッシーに勝ったことはないんだ。お前たちは別のフィルムを勝手につなぎ合わせたんだ。日本にあるお前たちのフィルムはみんな嘘つきフィルムだ。力道山、お前は天国には行かない。地獄行きだ。お前とは地獄で決着をつけてやる!」
 ブラッシーは死ぬまでプロレスラーであり続けた。
柳澤健『 1976年のアントニオ猪木』(文藝春秋) p.178

 ちょっとなあ、泣いてしまいそうなくらいのエピソードだ。
 あ、このフレッド・ブラッシーからの流れで大場さん、何かプロレスの話をしたがってたような気もするが、その流れはどこかに雲散霧消してしまった。
それからまあ、ふたつの CSSの話とか。ひとつはサンパウロ出身のバンドの CSS (Cansei de Ser Sexy)。あげたファーストアルバムはけっこうお気に召したらしい。何かで聞き覚えもあった「 Alala」がよく、先日、柳家小権太さんのゴールデン街劇場での会を手伝ったときに音響( iPod操作)を任されて、出囃子とか追い出しとかいろいろ指定のあったなか、あいだの休憩時間については「好きな曲流していいよ」と言われたので「 Alala」を流したとか、なんだとか。で、もうひとつは大場さんが中学のときに通っていたという学習塾の CSS (Chair! Sit down! Sit down!) だ。その名からも想像されるとおりなかなかのばかが集まっていたようで、「高校でがんばりました」と大場さんは述懐する。いや、いま検索して「たぶんこれだな」という本物の CSSのサイトを見つけてはいるが、たいへんまじめそうな学習塾であり、適当なことを言ってるのが見つかるとおこられるのでリンクは張らない。
「謎ですよ」と大場さんが力説するのはわたしの妻についてだ。いっときは「ほんとうにいるのだろうか?」とその実在を疑いもしたという1]

1:ほんとうにいるのか

大場さんと妻とは、グーチョキパーズの第 2回公演『相馬さんの書いたコント』のときに会場で一度だけ会っている。ただ、最初に「今日は妻が観にくる」と言っていた日には妻が急に体調をわるくして、かなり直前になって「今日は来られないことになった」と大場さんらに伝えたので、このとき「やっぱりほんとはいないんじゃないのか」という空気になったらしい。さらにいえば、日をあらためて楽日に妻は来場し、前述のとおり大場さんと挨拶しているのだが、その「妻」も、わたしがたまさか新宿眼科画廊のギャラリーに来ていた女性に頼み、「ちょっとぼく、見栄張って妻がいるって言っちゃってるもんで」と因果を含んで連れてきた可能性を一概には排除しきれない、とはいま、つい面白がってわたしが尾ひれを付けている。

だいたい、この「何考えてるかわからない」「くだらないこと( Chair! Sit down! Sit down!とか)しか言おうとしない」男がいったいぜんたいモテるのかということもあり、ことによるとたんに「見栄」なのではないか、はたまた既婚だと言っておけば若い女の子たちが安心するという、そういうアレでもって妻帯者だということにしてるんじゃないかこの男はと、いちど生まれた疑念は膨らむいっぽうだ。ってまあ、いったいどんなひとなのか、(自分について書かれた箇所に照らせば、日記もけっこうでたらめだったりするし)ちょっとうまく人物像を思い描けないという話。
で、どんなひとなのかということについてわたしはたいして説明もせずに、「いないのではないか」という相馬未婚説のほうばかり面白がって膨らましていた。

Walked 5.3km • 6,877 steps • 1hr 10min • 252kcal.
Ran 0.3km • 288 steps • 2min • 16kcal.
Cycled 1.5km • 7min • 33kcal.
本日の参照画像
(2014年2月22日 01:42)

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