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(1969年9月7日収録、同年10月5日放映)
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(1969年8月30日収録、同年10月12日放映)
第1シリーズ/第2回(4/9)
2つの鼻を持つ男/音楽用ネズミ
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- 女性の観客の在庫フィルム、拍手喝采している。男、ハンカチーフを見せびらかし、鼻をかむ。そしてハンカチーフを向こうずねの内側に持っていき、再び鼻をかむ。再び拍手喝采する女性の在庫フィルム。
- 放送演芸の司会者(MICHAEL)
- 紳士淑女諸君、素晴らしかったですねえエエ? そうでもないですか。ハ、ハ、ハ、歌って走れるんだよ、ハ、ハ、ハ。ほんとの話さ。いや、冗談だよ。ハ、ハ、ハ。さて冗談はこのくらいにして、紳士淑女諸君、これからお目にかけるのは、今日世界中で最も珍しい演技です。彼は…これ以上は申しますまい、ご自身の目でお確かめいただきましょう…紳士淑女諸君、大変な光栄を感じつつ紹介いたします、アーサー・ユーイングと、その音楽用ネズミたちです。
- カット変わってユーイング。
- ユーイング(TERRY J)
- どうも、どうも、ありがとう、どうも。紳士淑女諸君。この箱の中には、23匹の白ネズミが入っています。ネズミたちは、数年間に及ぶ入念な訓練の結果、特定の音程で鳴くことができます。(しっぽを持ってネズミを持ち上げる)こいつはEシャープ…こいつがG。といった具合です。ネズミたちはこの仕切り箱の中に配置され、正しい順序で演奏すれば「聖メアリーの鐘」を鳴くようになっています。紳士淑女諸君、ではお贈りいたしましょう、ネズミ・オルガン版「聖メアリーの鐘」。では。
- ユーイング、木槌を2本取り出す。「聖メアリーの鐘」を静かに歌いながらネズミを叩きはじめる。木槌が振り下ろされるごとに、ものすごいグシャッという音と断末魔の鳴き声が聞こえる。ユーイングがネズミを屠殺していることは非常に明らか。音楽的効果、ひどい。鳴き声が数回聞こえたところで、観客から「やめろ、誰かあいつをとめろ、なんてこった」という叫び声。ユーイング、上機嫌で会釈する。彼、フロアマネージャーによって引きずり下ろされる。舞い戻り、再び引きずり下ろされる前にもう2、3回叩く。
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