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和製ブラックジャックさんへの10の質問

2003.1.20 7:20

 竹のメスで手術を行うと言われ、山梨に住むという謎の男「和製ブラックジャック」。「Yellow」はついに、その男との接触に成功した。
 インタビュアーの大役を任されたのは川田恭子さん(25)。ベールに包まれた和製ブラックジャックの人となりに迫るべく、彼女があらかじめ用意した「10の質問」とは次のようなものである。

(質問1)電車通学ですか?
(質問2)好きな食べ物は何ですか?
(質問3)好きな気温と、湿度はどれくらいですか?
(質問4)好きな実験器具は何ですか?
(質問5)手術をするときに気を付けている事や、コツはありますか?
(質問6)動脈硬化の予防方法を教えてください。
(質問7)嫌いな病気は何ですか?
(質問8)最近、一番嬉しかったことは何ですか?
(質問9)最近、一番驚いたことは何ですか?
(質問10)Superman Yellow は見てますか?

さて、都内某所(ルノアール)で行われた、そのインタビューの一部始終とは

川田: 電車通学なんですか?
和製: 電車で行くと遠くなるので、自転車で通っています。人がいっぱいだと、気持ち悪くなるし。
川田: 気持ち悪くなるんですか。
和製: そうですね。
川田: 好きな食べ物は何ですか?
和製: 甘いもの。
川田: そうなんですか。
和製: コーヒー、紅茶は、砂糖とミルクは入れないと飲めません。でも、手が震えて仕事にならないから滅多に飲めませんが。
川田: 仕事っていうのは手術のことですか?
和製: はい。あと、いろいろ。インストールとか。
川田: ああ、クリックしたりとかですね?
和製: そうそう。
川田: 好きな気温と、湿度はどれくらいですか?
和製: 至適環境という通念があり、気温22~24度、湿度40~60パーセントがいいと世間じゃ言われています。上山君の電気屋さんでも、そう言ってるでしょ、たぶん。
川田: 「上山君の電気屋さん」?
和製: 東芝、東芝。東芝だったよね、上山君。
川田: ああ、はい。で、ご自身は?
和製: 俺は、20度、湿度は53パーセント。そのぐらいが、風邪ひかなそうで好き。
川田: 好きな実験器具は何でしょう?
和製: ランゲンドルフ灌流装置。響きが好き。後は、マグヌス管とか。
川田: よく使われるんですか。
和製: ほとんど使いません。ランゲンドルフ灌流装置は、摘出心臓を生かしておくために使うものなので、たぶん、後々ちっちゃな女の子を創ったりするときとか使うと思いますけど。ライダーを造ったりとか。
川田: 手術をするときに気を付けている事や、コツはありますか?
和製: 手を切らないように気を付けています。切ると危ないから。コツとしては、引っ張りすぎない、掴みすぎない、切りすぎない。後々もめるから、前もって手術の条件は伝えておく。代金、無免許医であることも含めて。
川田: あ、やっぱり無免許でらっしゃるんですね?
和製: 無免許です。でも肩書きはむずかしいな。無免許医学博士ってことになるのかな。
川田: 「無免許」って肩書きになるんですか。
和製: あーそうか。医学博士でもないかも。じゃ、ただの人なんだ、俺。運転免許は持ってますけど。
川田: えーと、動脈硬化の予防方法を教えてください。
和製: 動脈硬化は、血中のコレステロールが血管内皮に付着し、プラークを形成することで生じます。プラークは破綻しやすく、動脈硬化に陥った冠動脈でプラークが破綻すると、血栓を生じ、急性心筋梗塞を招く。このプラークは、血管の分岐部などの血流の乱流を生じやすい部位で形成しやすいわけです。
川田: はい。
和製: 予防法は、コレステロールを下げること。食事に気を遣ってもいいし、運動してもいいし、最悪コレステロールを下げる薬を飲んでもいいんじゃないのかな。俺は、何とかしようと努力しているのをみるのが好きだけど。とりあえず、とんでもない数値目標を立ててやってみるといいかも。あ、それ以外に、最近学習したのは、貧困と無知をなんとかすればいいって。
川田: 貧困と無知、ですか。
和製: それは政治の問題だって言うんでしょ。じゃ、政治はいったいこれまでに貧困と無知に対して何をしたか? 一度でも貧困と無知はいかんといった法令を出したことがあったか? 貧困と無知、これを何とかできれば、たいていの病気は起こらないですむんだ。と、思っていたが、裕福と飽知も何とかしないといけない。
川田: すいません、「ホウチ」?
和製: 「飽」和した「知」、ってたぶんそんな言葉ないけど。「無知」の反対語。ちがうかな。
川田: 何とかしないといけませんか、それ。
和製: うん。
川田: じゃあ、嫌いな病気は何ですか?
和製: 風邪かな。熱あるとつらいし。ご飯食べられなくなるし。
川田: それはご自身の場合ですよね。医者として、嫌いというか、厄介だなという病気はありますか?
和製: それも風邪だね。風邪と水虫。
川田: 「風邪と水虫」って、童話っぽいですね。
和製: うん。なにより風邪は、医学では治せないから。いや、医学で治せる病気はひとつとしてないっていうか(∋_∈)
川田: そうなんですか(∋_∈) でも、黄熱病は手術で治したことがあると聞きましたけど。
和製: うん。
川田: どうやるんですか?
和製: 脳の、海馬って呼ばれるところの数ミリ下を、数ミリ切るの。と、黄熱病のことが忘れられる。
川田: それ、黄熱病は治ってないんじゃないですか?
和製: そうかも。
川田: そうですよね。じゃ、最近、一番嬉しかったことは何ですか?
和製: 飛行機にのったこと。
川田: 飛行機お好きなんですか?
和製: 大好きです。今度、オーロラを見に行こうかと思って。
川田: 最近、一番驚いたことは何ですか?
和製: 非競合拮抗薬はpD2を変化させないってこと。今更なんだけどね。薬は、奥深いね。
川田: お聞きしてると、あれですか、内科的な治療もされるんですか?
和製: 外科的治療を打ち消す目的で、内科的治療を行う。足して2で割るとちょうど真ん中の「治療域」に来るんだ。作用反作用っていうか、砂糖と塩の関係かな。
川田: 最後に、Superman Yellow は見てますか?
和製: よく見てますよ。統計とると、一番みてるかも、管理人をのぞけば。強迫気質なので、何度もみちゃう。
川田: じゃあ、このインタビュー、Superman Yellow に載りますんで、読者の方にメッセージとか。
和製: さっきから気になっていたんだが、その、竹でできたとがったものは、いったい何だい? どっかでみた記憶もあるのだが。
川田: 今日はありがとうございました。
和製: いったい、それは何かな?