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他者の交換日記

多者の交換日記、2002年1月

2002.01.11 (Fri.)

  • 相馬称

    私は急いでいた。DVDプレーヤーは目薬の代用品ではなかったのだ。
    先日の大雪も大半が姿を消していた。
    そもそも雪を溶かしたのはなんだったのだろうか。
    太陽熱なのか、それとも雨だったのか。
    そんなことを考えていたら(老人が動けない事は既に知っていたが)
    道路に張った氷に自転車のタイヤを踊らされた。
    その瞬間私は大型トラックの前でプロレーサーになったのだ。

    夢と知りせば覚めざらましを てふてふはもう飛んではいない
    (相馬称)

  • トリカゴ

    そうか、君も急いでいたのか。
    こちらはあらかたのこたつを出しおえて、あとはじっとしていたが、それだと「君も」の「も」がおかしなことになるので、あらかたのこたつを出しおえてもまだ、やはり急いでいたことにしようと思う。日記にはそう書くつもりだし、現に今そう書いているし。

    深キョンが激太りだそうだ。

    夕飯を食べに入った食堂では、同窓とおぼしき男5人の酔っ払いがうしろのテーブルを囲んで、32年前にさかのぼる中学時代の恋の馬鹿っ話。耳に挟んでいるうちにだんだんと釣られて、可笑しくなってきてしまった。鍵を握るのは「おだまゆみ」と「きだきょうこ」という二人の女子生徒だ。
    (トリカゴ)

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