世界とわたしは同一である──濱岸ひより『ひよタンバリン』の思想

 日向坂46の 5thシングル『君しか勝たん』(初回仕様限定盤)に付いてくる特典映像は、坂道グループ用語で「個人PV」と呼ばれるところの、メンバー個々人に焦点があてられたショートムービーだが、そのうちのひとつ、濱岸ひよりによる『ひよタンバリン』(原案・出演:濱岸ひより/演出:月田茂)がとてもすばらしい。
 YouTubeで無料公開されているその予告編がこちら。

 何がすばらしいかといえば「かわいい」ということなのだがそれはさておき、予告編でも聴ける主題歌「ひよタンバリン」の歌詞の一部にはこういう箇所がある。

日向坂46「こんなに好きになっちゃっていいの?」MVが完結させるデビュー三部作の円環

 日向坂46の 3rdシングル「こんなに好きになっちゃっていいの?」の MVではメンバーが銘々普段着とドレスという 2種類の衣装を披露するなか、1stシングルから 3作連続のセンターを務める小坂菜緒だけに 3種類の衣装──茶色普段着/白色ドレス/白色ワンピース──が用意されている。ダンスの振りがないカットにおける演出の印象を単純にいえば、茶色普段着の小坂が自信なさげでおどおどしているいっぽう、白色ワンピースの小坂は自信に満ちた表情で迷いがなく、白色ドレスの小坂はその中間にあって、〈無〉と〈激情〉のあいだを往還しているという具合である。MVではこの 3種類の衣装のカットが複雑に切り替わるわけだが、そこには MV内物語における時間的な差異が感じられ、時系列に並べなおすならばおそらく、〈茶〉→〈白ドレス〉→〈白〉という順に時間が新しくなっていると思われる。

007の海水パンツ

 007シリーズのポスターやロビーカードから柄を採った海水パンツ。ロンドンに拠点をおく男性用水着とリゾートウェアのブランド、オールバー・ブラウンが『ドクター・ノオ』『サンダーボール作戦』『 007は二度死ぬ』『死ぬのは奴らだ』の 4アイテムを各 £245で発売中。オールバー・ブラウンは、『スカイフォール』でクレイグ=ボンドが穿いていた水色の海水パンツ(こちらは £145)のメーカーで、同社の 007コラボはまだしばらく続く模様

Speak Low d’Akira Yamamoto

 フランスの日刊紙「リベラシオン」のサイトに掲載された記事「 Speak Low d’Akira Yamamoto」の拙訳です(例によって Google翻訳や Reverso Contextを使い、仏→英変換させたものをなんとなく訳しているので、訳の信頼度はそんなようなものです)

山本英監督『小さな声で囁いて』

By Jérémy Piette - July 17th, 2018 at 18:36

作りもののヤシの木が誰もいないバルコニーにネオンの閃光を放ち、ホテルの階下では女性がひとりで食事をとっているそこには、もう忘れられてしまったバラたちがそう遠くなく香ってもいる。温泉で有名な東京近郊の観光地、熱海にわれわれはいる。ベトナムから帰還したアメリカ兵の駐屯都市であり、そののち職場旅行や新婚旅行の場所となった熱海は、いまゆるやかな衰退を見せている。サラとリョウが、数日を過ごすことにしたのがここだ。山本英の初監督映画である『小さな声で囁いて』では、この若いカップルが彷徨い、しばしば暗黙のうちに互いを置き去りにして、それぞれの孤独な余暇をさまざまに過ごすのを見守ることになる。人口の半減したその地域、ゲームアーケード、美術館、カラオケバーは、ただのハリボテの舞台装置よりもずっといい。それらの廃墟のような美しさがもたらす、めまいのするような静けさが恋人たちを導いて、かれらに、つかの間の、健康的で感動的な感情を受け入れさせているように見える。お互いが、話し相手となるまたべつの放浪者を見つけ、またべつの行く道を見つけ、こっそり探ってはおそらく嫉妬を抱くことになるような、またべつの関係性を見つける。われわれが見るのは傷跡──肉体的な、あるいは感情的なそれ──であり、肌や壁、そして注意深く撮影された登場人物たちの生のうえにそれはある。若い日本の映画監督が優しくその目に捉えたこの眠たげな街で、記憶が息を吹き返し、静かに、とても小さな話を語り出す。熱海の中心部には、窓がいっさいない大きなホテルと、完全には終わっていない物語、はたまた、深めるのがむずかしい愛がある。

山本英監督『小さな声で囁いて』、1時間50分
Speak Low d’Akira Yamamoto - Culture / Next

MNPまわりの曖昧な日付たち

MNP予約番号の有効期限

 じっさいに取得してしまえば、送られてくる SMSメッセージで有効期限となる日付が具体的に案内されるわけだが、取得前にスケジュールをあれこれ検討している段階では「有効期限は 15日間」という案内だけが頼りとなる。
 まあ、「有効期限は 15日間」というのは、冷静になれば誤解の余地の少ない説明ではあるのだが、いったん「あれ?」と思ってしまうと「この理解で合ってるのか?」という不安に襲われもする。
 で、これは、「予約番号を取得した日を含めて 15日間」という理解が正しく、わかりやすい。カレンダーを眺め、取得するつもりの日を「 1」と数えはじめて、「 15」番目の日が有効期限の日だ。

OCN モバイル ONEの開通申し込みの期限

 本題はこちら。
 これについて、いま( 2018年7月11日 12:41)現在、公式サイトではこのように案内されている。

  • 開通手続きはお申し込み時に申告されたMNP予約番号有効期限の残日数が3日前までお申し込みいただけます。期限内にお申し込みが無い場合は弊社にて開通処理を実施します。 この場合、日時の指定はできません。

らくらくナンバーポータビリティ(OCN モバイル ONE(音声対応SIM)) | NTTコミュニケーションズ 個人のお客さま、ページ下部「MNP(携帯電話番号ポータビリティ)についての注意事項」の欄内

 問題は前半の「 MNP予約番号有効期限の残日数が3日前まで」というところ。これは何というか、コトを厳密に言おうとしてかえってわかりにくくなっているような印象で、「残日数が3日前まで」って、ちょっとヘンな言い方じゃないか?
 具体例を出さないと話がわかりにくいのでここでは仮に予約番号の有効期限が 8月10日だとするが、いったい開通手続きの申し込みはいつまで可能なのか。単純に「有効期限の 3日前まで」だとすると 8月7日までということになるが、「残日数が 3日」という表現に引っぱられるなら、8月8日でも「残日数が 3日ある」と言えそうな気がしてくる。
 これの正解は前者。「予約番号の有効期限の 3日前まで」というのが正しく、わかりやすい。具体例でいうと、8月7日の 23:59まで申し込みが可能。