リレー俳句



第13回のリレー俳句には、13人の方から延べ16個のカナが寄せられ、私が提出した1文字と合わせて、17文字が集まりました。
最初に私が提出したのは「し」でしたので、それに、寄せられたカナを来た順につなげると、以下のようになります(括弧内はカナを寄せた人)。
- し(私)
- にゅ(kosugi)
- ぜ(Yasuhisa Arakawa)
- にょ(kosugi)
- ぬ(伊藤 信義)
- ちょ(田村彰啓)
- る(早乙女 智久)
- う゛(yamamoto takatune)
- う゛(Daisuke.Akai)
- にゃ(とらぼるた)
- ひゃ(M Matsuhashi)
- な(Yasuhisa Arakawa)
- は(Yasuhisa Fujioka)
- ぞ(M Matsuhashi)
- け(andou nobuo)
- へ(Hideo Ueyama)
- ぢ(yuriri)
つまり「しにゅぜにょぬちょるう゛う゛にゃひゃなはぞけへぢ」ということになり、これに、私の解釈を込めると、
- 「死にゅぜ」「にょぬちょる」「う゛う゛」、ニヤ、ヒヤ、ナハぞ刑事
ということになります。
解説
「刑事コロンボ」シリーズ中の一篇、そのオープニング。犯人役と被害者役のやりとりがあり、余裕な態度の被害者は犯人に背を向けている。「あんた、そんなこと言ってると死ぬことになるぜ」と犯人。
振り向いた被害者が「何を言っちょるか」と応ずるひまもなく、犯人は鈍器で被害者の頭部を殴打(「何を言っちょるか」が「にょぬちょる」と縮まっているのはこのため)。
「う゛う゛」という鈍い悲鳴。
犯行を遂げニヤリとする犯人。
現場の偽装工作中に危機を迎え、ヒヤリとする犯人。
その危機をやり過ごし、「ナハ」といった表情の犯人。と、(シーン明けて)刑事登場。
なお、この作品のラスト、犯人をやりこめるコロンボの決めゼリフはこう。
「アナタ、これを俳句だとおっしゃった。とーんでもない、季語もなければ、句切れもめちゃくちゃ。いいですか、これを俳句だと思えるのは、つまりそういう意味を読み込めるのは、犯人だけなんです。つまりアンタだ」
私の解釈に沿った場合のこの句に対する批評、あるいは別の解釈、等も募集しています。宛先はこちら。