リレー俳句



第8回のリレー俳句には、10人の方から延べ16個のカナが寄せられ、私が提出した1文字と合わせて、17文字が集まりました。
最初に私が提出したのは「じ」でしたので、それに、寄せられたカナを来た順につなげると、以下のようになります(括弧内はカナを寄せた人)。
- じ(私)
- ば(Kohki Okabe)
- つ(Yaegashi7)
- ぢ(???@???)
- ぼ(Yasuhiro Yoda)
- ん(Kohki Okabe)
- ひ(荒川泰久)
- き(Kohki Okabe)
- か(saru3)
- が(Kei FUJITA)
- ぬ(naoko)
- の(Kohki Okabe)
- ぎ(早乙女智久)
- ん(早乙女智久)
- き(N.Satoh)
- れ(Kohki Okabe)
- ぢ(早乙女智久)
つまり「じばつぢぼんひきかがぬのぎんきれぢ」ということになり、これに、私の解釈を込めると、
- 「爺婆辻盆 悲喜 蚊が布 吟切れぢ」
(爺さんや婆さんのいる辻盆の風景。かなしいな、うれしいな。蚊が群れてまるで布を織るようだ。こうしていると、その布を織る蚊の動きのように私の歌も途切れることなく生まれてくるよ)
ということになります。
解説
「辻盆」は盆の風習の一形態で、詠み手の故郷で行われていたものか。目の前の事物や、その瞬間の感情を即物的、即時的に言い放つことにより、全てのものことが歌への可能性を秘めることを印象付けている。
また、「切れぢ」は同時に「切れ字」にもつながっており、「しかしながら、今は暫く、歌うことを止めて見ていよう、この風景を」という詠者の含意も覗ける。
私の解釈に沿った場合のこの句に対する批評、あるいは別の解釈、等も募集しています。宛先はこちら。