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オリジナルスタイル 「不在日記」ふうスタイル

9.13(土)

2003.9.17 12:49

予約してあった床屋に行き、新宿のアイシティでコンタクトを新調し、南青山にあるアラン・ミクリの本店でメガネを調整。ぐずぐずと起き出すのは遅くなったものの、起きてからはこまめに立ち働いた印象で、やる予定でいたことをすべてやった私はさすがだが、昨夜眠りにつく前にはうしろのふたつをすませそれから床屋に行くような予定でいたところを朝ふとんのなかでぐずぐずしていた。
「チケットをとった」と書いたところ掲示板のほうに反応[記事番号:57]のあったフィリップ・ドゥクフレだが、私はその名前をまったく知らないものの、知らないなりに自由に説明させてもらえばドゥクフレは日本人である。石川の人だといい、サ行の発音に特徴があるが、そのふたつは関係ないのではないか。ダンスが得意だ。子供の頃からうまかったと母は言っているが、母も知っているようには見えない。生前、父もドゥクフレの名前は一度も口にしなかったが、「たたき上げでここまできた人だ」とよく言っていたようにも思える。
こまかいことを言うようだが、液を入れた専用のカップを目元に当てて直接目の洗浄をするタイプの洗眼剤の、ふだんはキャップのようにして容器の上にかぶせておくその専用のカップがどっかに行ってしまって見あたらなかった。久しく使わずにいるうちにいつの頃からか床に落ちていたそれを私はもういいやとつい先日燃えないゴミの袋に入れたのではなかったかと放り込む手つきまで思い出したものの、むざむざあきらめてしまうには目を洗うつもりでいたその「つもり」が大きく、結局整髪用ムースの、その細い円筒形の透明キャップでなんとかいけそうだと気がついてそれをよく洗い、代用したという。

9.12(金)

2003.9.14 4:07

昨日の分を書き終えて、書き終えたとたんにいろいろと思い出すことがあり、たとえば「特になし」と書いた9日に私は会社近くにある治療院に行きリフレクソロジーというやつをはじめてやったのではなかったかと思い出したが、それというのも今日また時間を作ってそこに行こう、行きたいなあと考えたからであり、で、行ってきたのでした。
リフレクソロジーというのは足の裏をゴリゴリやってもらったりするあれで、テレビで罰ゲーム的に利用されているそれが世間的にはおなじみかもしれないが、むろん「痛え、痛え」言うことに主眼があるわけでもなく、要は、よく言われるところの「第二の心臓」である足の裏をポンプとして体内の血を循環させるという、きわめて全身的な(あるいは、変な言い方かもしれないがきわめて日常的な)効果をねらったもので、施術後はおしっこが近くなるのだそうだが、それも血液によって運ばれた体内の老廃物を最終的に尿として出すという理屈で、私の行ったそこでは最後に中国茶を淹れてくれさえし、さらに利尿効果をはかるのだった。ってまあ、気持ちいいわけですね、とにかく。足あったかくなるし。で、そんなにまでして、私がものすごく体調不良かというとべつにまあそれほど疲れているわけでもなく、つまり、ただのマッサージ道楽である。
土曜日に永澤と会った話は書いたが、その永澤はさきごろ新しいマックを買ったのであり、さてはG5かと思うのが人情だがじつはG4(デュアルCPUのやつ)で、それはともかく、iSightも同時購入した永澤と日曜日にビデオチャットをしたのだったと、それも思い出した。って、それだけですけど。
で、引っ越し後マックユーザーとなった上山君(12インチのPowerBook G4)や、ずっと使っていた旧iMacのハードディスクがいかれたとかで新規購入も視野にあるという荒川など、「買わないか、iSight」と私は言いたいのであり、残念ながら試したところ複数による同時ビデオチャットは(そのへんの事情はよく知らないが、少なくとも現バージョン=パブリックベータ版のiChat AVでは)できないようなのだが、まあ「電話代のかからない電話」としてだけ考えてもこれは有用なのではないか。ってそれ兄嫁(みえしかさん)に突っ込まれたように「彼女とやってるからだよ」ってことか。
まあ、買うがいいさ、みんな。

9.11(木)

2003.9.12 4:44

ついついまた間があいてしまって申し訳ないというのは、少ないながらも日々懲りずにアクセスしてくれる人がいるわけで、まあアクセスの大半は誰だか予想のつく者らからのものだが、とにかくありがたいですねそれは。で、とりあえず以下、備忘録的に書けば、

9月7日(日)
明け方までひとりDVDを見たりしていて、起きると午後3時近かった。彼女のほうはもっと早くに起き出していたらしい。パンを焼いてもらったのと、永澤にもらったぶどうを食べる。すでに書いたようにほんとうは『座頭市』を観に行くつもりでいたが、動き出す時間が遅れたことで予定がいきなり揺らぎ、むろんそのまま出掛ければ間に合うとはいうものの、同じく見るつもりで用意していたシティボーイズライブのDVD(『鍵のないトイレ』)を見ることにして『座頭市』はまた次週とさせていただく。見る日々。

9月8日(月)
@ぴあで、「フィリップ・ドゥクフレ国際共同製作」のチケットをとる。10月11日(土)、神奈川県民ホール。例によって興味の導線は宮沢章夫さんの「富士日記」から辿られたもので、「フィリップ・ドゥクフレ」といって私は何も知らないわけですが、ダンスですね、ダンス。

9月9日(火)
特になし。ってむろんそんなこともないというか、日々の「特になし」にあらがう記録こそが日記なわけですが、ちょっといま容易に箇条書きにできる何かを思い出せず、思い出そうとしていたら、そうだ、荒川に立川流落語会のチケットが2枚余っているのだけど行かないかという電話をもらい、明確な返事を待ってもらっているのではなかったかと思い出した。問題は、その電話は7日にもらったのではなかったかということで、この9日の項目には何の関係もない話だというのを読者にはまず詫びねばならず、それから荒川にはこう言いたい。忘れてたよ。

9月10日(水)
この日記で「特訓」と呼んでいる日本劇作家協会主催の「戯曲セミナー(喜劇・コント部門)」とはまったく別の話で、宮沢章夫さんの「テキスト・リーディングワークショップ」という短期講座(ENBUゼミナール主催)がこの秋からあり、これはもうちょっとどうしても心を惹かれるわけで、すでにその10月のコースを申し込んであったのだが、やっとその「受講を受け付けました」のハガキが届く。あと、同じ配達夫の手によってぴあからの「フィリップ・ドゥクフレ」のチケットも届いた。

で、今日、あれから2年のたった9月11日なわけですが、いきなりなことを書かせてもらえれば、今日はとても早起きだった。目覚ましをかけておらず、猫に起こされたのだが7時すぎで、ふだんなら二度寝するところだがそれですんなり目が覚めたのだった。市の粗大ゴミ回収を予約しておいた日で、ピー(飼い猫)のおしっこをさんざん吸った布団など、無事に出す。
で、いまさら気がついたが、「ピー(pee、つまりおしっこ)」という名前がよくなかったのではないか。ってまあ、とてもピーが英語圏に属しているとは思えないものの、そういえばそうだという話。

9.6(土)

2003.9.8 11:46

午後から特訓。特訓は隔週の木曜と不定期の土曜で、土曜のほうは毎回各方面から講師を呼んでの特別講義ということになっている。2時から4時まで。講師は鴻上尚史氏。後半ぐっと話が面白くなったのは、まあ「転換点としての95年」というあれで、それはつまりよく言われる「阪神大震災」と「オウム事件」なわけだが、「日常」と呼ばれる光景がなんら確固たるものではなかったことをまざまざと見せつけた前者と、虚構の積み重ねの果てになんら希望のない無惨な結末をむかえた物語である後者とによって、フィクショナルなものが大衆に対する訴求力を失い、そこから人々の関心はフィジカルなもの(身体感覚)へと向かっていったとする氏の見解で興味深かったのは、たとえば「95年以降」のものである「ハリーポッター」を、フィクショナルなものではなく、フィジカルなものの部類に置くことであり、そこではつまり「泣いたり笑ったりハラハラしたり」という観客の側の身体的要素(体温の上下)が言われているのだった。
と、その話はおそらくちょっと長くなるのでそこで止め、日記をすすめさせてもらえば、三軒茶屋(特訓は三軒茶屋で行われている)をあとにしていったん新宿へ。PさんがPowerBook G4を購入した際、接続できないことに気づかずいっしょに買ってしまったAppleのPro Speakerを永澤が買い取ってくれることになり、それでちょうど東京に出てくる用事のあった永澤と駅で待ち合わせ。待ち合わせは6時で、時間が空くのでTSUTAYAと紀伊国屋に寄って買い物。さらに空くので「談話室・滝沢」で過ごす。コントのことなど考えるつもりだったがうっかり本など読むうち時間がたってしまった。
駅でさきにPさんと合流。で、永澤は30分ほど遅れて到着。ぶどうを手土産にいただく。
三人で食事をということで、駅ビルの高級そうな天ぷら屋に入ったはいいが、そこがほんとうに高級な天ぷら屋であったことはわれわれの予想を超え、「『てんや』みたいなものかと思った」という永澤の判断はあきらかに間違っているとしても、ちょっと高かったというか、かなり高かった。けっこうな値段を食べたがお腹いっぱいにならず。うまかったが。
永澤と別れ、ふたりで私の部屋へ。猫にエサ。しばし休んだのち11時前に部屋を出、それでPさんの部屋に移動することになるが、その前にやっぱり腹が空き、西荻窪の「ティーヌン」で食べた。「冷やしトムヤムクンラーメン」を1杯注文してそれをふたりでわける。

9.5(金)

2003.9.6 12:58

どうも調子が出ず、ぐずぐずしていたというか仕事がはかどらず、結局こうして会社に泊まりそれでいくばくかの分量をすませたが、まだいくらも仕事は残っているし、そんなことよりコントを考えなければならないのだ私は。ものすごく面白いものを書く。きっと書くし、書くにちがいない。

9.4(木)

2003.9.5 07:18

すでに何度となく無沙汰をかさねてきて今日に至り、再開に際して無沙汰をわびるということにも少なからず飽きているのはたしかだとして、やはりどうしても構えてしまうというのはなにせ長いこと書いていなかったからで、やっとこさこの書き出しを決めるのに20分掛かったと言えば大仰だが、結局こうして自己言及的な言葉で書き出さなければならないのがつまるところあれだというか、ほかに身構えるすべを知らないのかと言いたくもなるのであって、読んでいてだんだんとこれはタイピングの練習とでも言うべきものにつきあわされているのではないかとおわかりの方もあるかもしれないとおり、いや、ご無沙汰でしたねどうも。相馬と申します。
ちょうど前回、上山君が大阪に引っ越しをすませたと報告したところで私のほうの日記は止まっていたが、それからすでに丸二ヶ月がすぎたのだった。引っ越し先のネットワーク環境も整った上山君はアドレスを移して新たなホームページ「4-2-3-1」を公開中だが、もはやそれもいまさらな話であり、心機一転 Mac ユーザーとなった上山君が Safari をデフォルトブラウザーとしつつ、日々発見される Win + IE との表示のちがいを嘆いていたのもすでに過去の部類の話になるかと思うけれども、それはつまりこういうことじゃないかな上山君
って、それ、上山君のところの掲示板に書いてあげりゃあいい話じゃないのか。

で、今日は特訓。講師はいとうせいこう先生。いとう先生の授業は2回しかないが、その1回目。ディスカッション形式でアイデアを出しあい、とにかく1本コント作っちゃいましょうというもので、まあ、発言を受け止めては返す、いとう先生の丁々発止の舵取りがほとんどといえばそうなんだけど、かつて宮沢章夫さんが「時速500キロで走る」と評した男はとてつもなく刺激的で、どうにも先生に対して失礼なわけですが、やっぱりすごいですねこの人は。面白い。って感心してる場合ではなくてですね。
設定と途中までのおおまかな流れ、どうやらこのへんが勘どころだぞという感触までディスカッションでこねたそのコントを、始めから終いまでのきちんとした台本にして提出しなければならず、提出されたそれをもとに講評するというのが2回目の予定(授業としては次々回。次回は別役実先生)。だからあれだ、土曜に永澤なんぞに会って Apple の ProSpeaker を譲り渡している場合ではないのであって、あまつさえ日曜は北野武監督の新作『座頭市』でも観るか、観たいなあなどと考えている場合ではないのだ。
いや、観ますがね、そりゃ。