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世界とわたしは同一である──濱岸ひより『ひよタンバリン』の思想

 日向坂46の 5thシングル『君しか勝たん』(初回仕様限定盤)に付いてくる特典映像は、坂道グループ用語で「個人PV」と呼ばれるところの、メンバー個々人に焦点があてられたショートムービーだが、そのうちのひとつ、濱岸ひよりによる『ひよタンバリン』(原案・出演:濱岸ひより/演出:月田茂)がとてもすばらしい。
 YouTubeで無料公開されているその予告編がこちら。

 何がすばらしいかといえば「かわいい」ということなのだがそれはさておき、予告編でも聴ける主題歌「ひよタンバリン」の歌詞の一部にはこういう箇所がある。

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日向坂46「こんなに好きになっちゃっていいの?」MVが完結させるデビュー三部作の円環

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • September 5, 2019 11:48 PM
  • culture

 日向坂46の 3rdシングル「こんなに好きになっちゃっていいの?」の MVではメンバーが銘々普段着とドレスという 2種類の衣装を披露するなか、1stシングルから 3作連続のセンターを務める小坂菜緒だけに 3種類の衣装──茶色普段着/白色ドレス/白色ワンピース──が用意されている。ダンスの振りがないカットにおける演出の印象を単純にいえば、茶色普段着の小坂が自信なさげでおどおどしているいっぽう、白色ワンピースの小坂は自信に満ちた表情で迷いがなく、白色ドレスの小坂はその中間にあって、〈無〉と〈激情〉のあいだを往還しているという具合である。MVではこの 3種類の衣装のカットが複雑に切り替わるわけだが、そこには MV内物語における時間的な差異が感じられ、時系列に並べなおすならばおそらく、〈茶〉→〈白ドレス〉→〈白〉という順に時間が新しくなっていると思われる。

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「ポストゼロ年代演劇の新潮流① チェルフィッチュと身体」全メモ

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • June 1, 2018 5:45 PM
  • culture

 「テラヤマシュージ・リローデッド!」につづく全メモ・シリーズ第二弾。今回は宮沢(章夫)さんの、

@aki_u_ench: これはいま、絶対に聞いておくべき話になると思う。ゼロ年代以降の演劇だけではなく、社会そのものが(本人らの意識とはべつに)語られる予感がする。僕は行けないので是非だれかレポートを。https://twitter.com/simokitazawa/status/993652204044103680?s=21
2018年5月9日 6:29

というこのツイートが念頭にあり、そこそこメモをとったので記事としてお届けする次第。いや、もっと親切ですぐれたレポートとか、連投ツイートとかがとっくにあるんじゃないかと想像されるが、その一バージョンとして、いちおう。
 催しは中西理さんの「ポストゼロ年代演劇の新潮流① チェルフィッチュと身体 ゲスト山縣太一」というもの。中西さんの趣旨は趣旨として、かたやゲスト・山縣太一君の「お客さん、これいま楽しいです?」という、強迫観念にも似たそのサービス精神(?)によってさっそく進行は脱臼され、かつ、これも山縣太一がそういう空気を作り出したということか能動的に手を挙げて発言・質問するお客さんが引きを切らず、開始早々からほぼずっと、お客さんの質問やコメントを受けて、ステージ中央にずっと立ちっぱなしの太一君がそれに応えるというスタイルで進行した。

 というわけで以下、基本的に太一君の発言を箇条書きにしたものをお届けしますが、あくまで「全メモ」(わたしがメモをとったことの全て)であって「全発言」ではありませんし、発言の内容や趣旨を取り違えて要約・肉付けしている可能性も充分にあります。意味が通りやすいよう再構成している部分もあって当夜のトークの時系列どおりではなくなっているいっぽうで、忘れてしまったところや肉付けが面倒な箇所についてはメモ書きの状態のままただ羅列しています。あくまでそういう性質のものだとご理解のうえ、お読みいただければさいわいです。
 では。

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ゴーバンズ

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • May 30, 2018 3:18 PM
  • culture

 あれ? ゴーバンズって平野甲賀さん? と一瞬思ったものの、染谷淳一さんですね

 あと、なぜか花王名人劇場も浮かびました。
 いや、花王名人劇場の「どれ」だよって話ですが、どれであれたぶん山藤章二さんのはずで、すぐにでも画像検索すれば「全然ちがうじゃないか」と思い知るにちがいありません。
 で、これは、わたしが記憶で描いた花王名人劇場のアレ。

 てなわけでゴーバンズが届きました。

GO-BANG’S ON STAGE 1989-1990(仮) [DVD]
Posted with Amakuri at 2018.5.30
GO-BANG’S
ポニーキャニオン

「ドードー」はチケット発売中

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • May 19, 2018 9:38 AM
  • culture

 笠木泉が作・演出し、踊り子ありが出演するひとり芝居「ドードー」は 5月31日から 6月2日まで、東京・三鷹の SCOOLで。チケット発売中。

 こちらはチラシのために描き下ろされた 4点の絵のうち、いままでどこにも日の目を見ていなかった 1点。絵はタムナデ姉、モデルは主演の踊り子あり。

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ひさびさやられた

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • May 17, 2017 11:49 AM
  • culture web

mortezavaseghi.com
かっこいい。
とりわけロゴの意匠。

バストリオ『まるいじかんとわたし』に寄せて

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • February 27, 2017 10:57 AM
  • culture

 以下は、2010年11月27日に京都で観たバストリオの公演『まるいじかんとわたし』について、彼らに「何か感想コメントのようなものを」と頼まれ、2011年5月30日に書いた文章です。観劇直後に日記として書いた「まるいじかん」( 2010年11月27日付)と併せ、お読みいただければさいわいです。

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「 Mysticore」こそ新たなフツー:文化にあまねく呪文をかける、そのトレンドの内側

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • October 15, 2016 2:05 PM
  • culture

 えー、いきなりな話ですが以下、「 Salon」というウェブ媒体に掲載された「 “Mysticore” is the new norm: Inside the trend that’s casting its spell over the culture」という記事の、いわば「た自のな訳」(たいへんに自信のない翻訳)です。ひょんなことから訳すことになった/訳してみた次第で、本来わたしはまったくその任にないような話題であり、背景となる知識の持ち合わせも乏しいうえにそもそも辞書と首っ引きで訳しているような状態なので、誤訳している可能性が多分にあります。もし、この界隈に詳しい方の目に触れる機会があれば、いろいろご指摘いただければと思います。

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「テラヤマシュージ・リローデッド!」全メモ

『いまだ知られざる寺山修司わが時、その始まり』展 関連イベント
鼎談「テラヤマシュージ・リローデッド!」

2013年12月11日(水)19時〜@早稲田大学小野記念講堂
宮沢章夫(劇作家、演出家、作家)
佐々木敦(批評家、早稲田大学教授)
岡室美奈子(演劇博物館館長、早稲田大学教授)

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『トータル・リビング 1986-2011』明日から24日まで

 いよいよです。明日のいまごろには初日の幕が開きます。まだチケットはあります。

都市に偏在する「ことば」や「からだ」を見つめ、リサーチし、演劇の構造にダウンロードする宮沢章夫。「3.11後」に焦点を当てた新作は、バブル前夜の1986年(それは遠くソビエトで原発事故が起こった年でもある)と2011年の現在とをパラレルに配置することから出発する。遠くで、ごく間近で、二つの出来事は否応なく人の意識を浸食する。舞台上に現れるのは個人的で断片的な言葉。だがその重なりと分断からは、世界の歪みとそれでもなお続く私たちの生活が浮かび上がる。
トータル・リビング 1986-2011 | フェスティバル/トーキョー FESTIVAL/TOKYO トーキョー発、舞台芸術の祭典

 ぜひ。

『トータル・リビング 1986-2011』公演概要
作・演出:
宮沢章夫
出演:
上村聡/牛尾千聖/大場みなみ/上村梓/今野裕一郎/時田光洋/野々山貴之/橋本和加子/矢沢誠
/永井秀樹
日時:
10/14(金) 19:30★
10/15(土) 14:00
19:30★
10/16(日) 14:00★
10/17(月) 19:30
10/18(火) 14:00
19:30
10/19(水) 19:30
10/20(木) 19:30★
10/21(金) 19:30
10/22(土) 14:00
19:30
10/23(日) 14:00
19:30
10/24(月) 14:00

★ポスト・パフォーマンストークあり

10/14(金) 19:30
宮沢章夫×高橋源一郎(作家・明治学院大学教授)

10/15(土) 19:30
宮沢章夫×いとうせいこう(作家・クリエーター)

10/16(日) 14:00
宮沢章夫×岡室美奈子(早稲田大学教授)

10/20(木) 19:30
宮沢章夫×出演者、スタッフ

《上演時間》
145分(休憩2回あり・予定)

会場
:
にしすがも創造舎
豊島区西巣鴨4-9-1

都営三田線「西巣鴨」駅A4出口(エレベーター出口)すぐ


都電荒川線「新庚申塚」駅より徒歩3分

料金:
自由席 一般 前売 4,500円(当日 +500円)

学生 3,000円、高校生以下 1,000円(前売・当日共通、要学生証提示)
チケット取扱:

F/Tチケットセンター (電話 / PC / 携帯)
チケットぴあ [Pコード:413-578]
イープラス
詳細:
フェスティバルトーキョー

ところでこれ、テリー・ジョーンズですよね

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • May 20, 2011 11:44 PM
  • culture

届いたデラックス版『Director's Cut』の冊子を見ていて、ふと。

ざっと検索して出てきたのはこれだけですが、あちらでもつぶやかれていますね。

@KateBush_Music: Love the new Director's Cut images. Didn't expect to see Jonesy in there!! http://katebush.com/image/directors-cut-inlay-image-10
5月16日 1:17 AM on Twitter

@KateBush_Music: Jonesy=Terry Jones, from Monty Python's Flying Circus :) http://bit.ly/liOaUX RT @StephenBentley1 Who's that???
5月16日 2:32 AM on Twitter

ちなみにこの @KateBush_Music は Unofficial なアカウント。Official は @KateBushMusic

jasouyouqui さんはとっくにご存じだったりしたろうか。

『STUDIO VOICE』休刊

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • July 3, 2009 4:40 PM
  • culture news

 じゃあそれほど熱心な読者だったかといえばそうでもなくて、むしろ逆だったりもするんですが、まあ、こうした報に触れたとき、さほど主体的に関与していないものについてのほうが単純に驚かされ、「えっ」と思ってしまうってことはあるかもしれません。受け手としてであれ主体的に関与しているものだと逆に、いわば(できる/できない/する/しないとはべつのレベルで)「じゃあ、おれが」って気がどこかおこることでカバーされる面があるせいでしょうか。
 だからまあ、その、さしあたり「えっ」てだけなわけですけど。

Twitterでつぶやき情報が廻って来たので、編集部に確認の電話をしたところ、松村編集長が電話に出て、「そうなんです、次の8月6日売りで休刊となりました。編集会議はこれからなので最後の特集はまだ決めていません」とのこと。

インファス・パブリケーションズの経営的判断ということです。
webDICE - TOPICS - STUDIO VOICE 8月6日発売号で休刊!!

 ニュースとその反応についてはここによくまとまってます。というかそこで知りました。

松倉如子のニューアルバム『パンパラハラッパ』はどうだ

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • June 11, 2009 11:12 PM
  • culture news

STUDIO VOICE 2009年7月号

 松倉如子のニューアルバム『パンパラハラッパ』は6月17日発売。アマゾンでも購入(現在は予約)が可能だ。

 いま書店に並んでいる『STUDIO VOICE』7月号の第二特集「Jポップ・アンダーグラウンド」では、「NEW FOLK FILE 新時代の『うたもの』アーティスト・ファイル」として七組の注目アーティストを取り上げている(p.57)が、もちろん、そこにはしっかりと松倉如子のあの顔もある。一ページに七組という小さめの扱いながら、そこでニューアルバム『パンパラハラッパ』を「激MUST!!!」とし、松倉のことを紹介しているのはライターの「ばるぼら」さんである。

 全国各地をまわる「パンパラハラッパ発売ツアー」も組まれているようだが、まずは6月14日、池袋シネマ・ロサでその生歌を聴くのはいかがか。その日、高橋明大監督『最後の怪獣』(21時〜レイトショー)の上映前には、同作品の主題歌を担当した「松倉如子 with 渡辺勝」のライブが予定されている。

高橋明大2days in 池袋シネマ・ロサ

松倉さんの上映前ライブがあるのは14日『最後の怪獣』のほうです。

松倉如子ニューアルバム『パンパラハラッパ』

 しかもだ。聞けば、14日の会場ではニューアルバム『パンパラハラッパ』の先行販売もおこなわれるというじゃないか。

 これはぜひ、14日の夜は電車代と映画代(当日料金は1,000円)とアルバム代(2,500円)をまとめてポケットにねじ込んで、べつにポケットにねじ込まなくてもいいけど、まあ、財布に入れるとかね、そのへんは各自考えてもらうとして、さあ、池袋シネマ・ロサへ行こうじゃないか。

Carlito Schilirò に投票すればいいさ

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • June 2, 2009 9:23 PM
  • culture days

Carlito Schilirò

 知人のカレシ(だったかダンナだったか)なのである。会ったことはないし、よくはわからないのだ。肩書きを並べれば彼は、photographer, journalist, photoreporter, filmaker, art director ってことになるらしいのだったが、ま、いろいろやっているようだし、わるいやつではないんじゃないか。

 ともあれadidasらしいのである。どうやらイタリアなのだった。イタリアのadidasで「Celebrate Originality」なるコンクールが開かれていて、そのファイナリスト15人のなかに彼も残っているらしいのだが、いまひとつ、何を競っているのかはよくわからないのである。「独創性を祝う」ってことだろうから、ま、「いかしてるかどうか」とか、だいたいそのへんじゃないかと思う。で、そのファイナル=最終選考は一般ユーザーからの投票で決まるのだそうだ。

Celebrate Originality

 というわけで、さあ、みんな、Carlito Schilirò に投票すればいいさってことなんだけど、投票するにはその「Celebrate Originality」のサイトでまずユーザー登録をしなくちゃいけなかったりして少しだけ面倒だ。だからまあ、まずはこれらの写真などを見てみよう。

 たとえばこれこれ、あるいはこれなどに「いいなあ」と思ってもらえたなら、さあ、下記の手順でもって投票をしてみよう。

Musa

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あわせて買いたい『世界の料理ショー』と『桂文楽全集』、あと、17インチ MacBook Pro

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • April 8, 2009 12:15 AM
  • culture items

 そりゃあ、あわせて買いたいさ。買えたらどんなにいいか。

世界の料理ショー 桂文楽全集 17インチ MacBook Pro

 『世界の料理ショー』は子どものころに毎週見ていた記憶があり、テレビの前で爆笑していたのを覚えている。とにかく面白かったのだけど、「とにかく面白かった」というそのことのみが印象として残っているばかりで、では何がどう面白かったのか、そこのところを尋ねられるとあんまり判然としない。とにかく面白かった。断片として浮かんでくる映像はいくつかあって、たとえば「調理途中の料理をおもいっきり捨てていた」ような記憶があるのだが、その記憶が正しいかはあまり自信がない。

 『落語研究会 八代目桂文楽 全集』が、面白くなかろうはずがない。ほしいのだ。ふと気づくと「寝床」が入っていないのだけれど、これに入ってないんじゃ──つまりそもそもTBSには映像がないってことだろうから──しょうがない、とあきらめもつこうというラインナップ。まあ、「寝床」は聴きたいが。しまったな、「寝床」が聴きたくなってしまった。番頭のヨイショに反発してみせつつ、だんだんと機嫌の直していく旦那のくだり。「ンフフフフフ、好きだねえみんなも」の圧巻。いやだから「寝床」は入ってないんだけどさ。CDでいいか。

関係の過剰性はどこに生じるのか──共同体の真正性とビデオコメントの可能性

 「小田亮の研究ホームページ」に置いてある口頭発表原稿「共同体と代替不可能性について」、および『思想』(2008年第12号)のレヴィ=ストロース特集に載った同じく小田さんの論文「『真正性の水準』について」を読んだ。いずれもその中心に扱われるのは、「真正性の水準」という言葉である。

(以下、「はじめに」の節では前提としての小田さんの議論をくりかえしています。そこはまあ了解済みであるという場合、次節「〈顔〉とは何か」からお読みいただいてもけっこうです。)

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私もレヴィ=ストロースの100歳を祝いたい

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • November 28, 2008 11:42 PM
  • culture

 さあ日付の変わらぬうちに、ってそれあくまで日本時間の話だけど、ともあれきょう11月28日はクロード・レヴィ=ストロースの100歳の誕生日だ。『レヴィ=ストロース入門』(ちくま新書)の著作もある小田亮さんがブログに「祝クロード・レヴィ=ストロース100歳の誕生日」という記事を更新している。ぜひそちらも読まれるのがいいのではないか。

 というわけで、クロード、おめでとう。120はいってください。ぜひ。

The Monty Python Channel on YouTube

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • November 22, 2008 4:35 PM
  • clip culture

youtube_pythons.pngパイソンズがYouTubeに公式チャンネル「The Monty Python Channel」を開いた。公式チャンネルではさすが高画質なスケッチが提供される。現在のところ動画は24本。メンバーのインタビューを交えて構成された新作映像もある(下に貼ったのがそのひとつ)。ガンビーのアバターが語るところの、プロフィールメッセージには次のようにある。

 この3年というもの君らYouTube使いは、われわれをリッピングしつづけた。何万ものビデオをコピーしてはYouTubeに上げてきたわけだが、いまをもって局面は一変する。主導権はわれわれの手へ戻ったのだ。

 君が誰で、どこに住んでいるかもわれわれは掴んでいるし、口にするのも恐ろしい手を使うことになるが、君を追跡することさえ可能だ。けれど、並外れた「いいやつ」であるわれわれは、仕返しの手段としてもっといいやり方を考えついた。自らの手になるチャンネルをYouTubeに立ち上げることである。

 君らが投稿してきたクズみたいな画質のビデオはもうけっこう。われわれがホンモノを──貴重な貯蔵品のなかから直接、高品位なビデオをお届けしよう。

 これまでに人気の高かった作品たちを真新しい高画質バージョンでまだまだアップ予定だし、それら全部ひっくるめて、無料で君らに見せてやろう。さあどうだ!

 が、なにがしか見返りがほしい。

 君らの、低能でくだらないコメントのことではない。かわりにリンクをクリックし、われわれの映画やテレビ作品を購入してもらいたい。そうすることで、この数年リッピングされつづけたことによるわれわれの痛みや、嫌悪感をやわらげてもらいたい。

『白井晃 アクティングセッション&ワークショップ』、10月12日、茨城県筑西市にて

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • October 5, 2008 4:53 PM
  • culture news

 たのまれたので、また告知をひとつ。
 『不思議の国とアリス』のDVDを店内で取り扱ってくれていることでも知られる、茨城県筑西市のカフェ「太陽と月の珈琲 camino cafe」のマスターは長兄の同級生だそうで、そんな情報はどうでもいいものの、また、かつて「遊◎機械/全自動シアター」に所属した元役者さんでもあるそうだ。「カフェ文化の再考と舞台及び演技芸術の地域振興に貢献してゆきたい」というそのマスターの思いがこのたび、ひとつの企画として実を結ぼうとしている。

白井晃 アクティングセッション & ワークショップ
★演技・演出・表現のための技法〜表現芸術に関わる全ての方へ★

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『モンティ・パイソン傑作選 パーソナルベスト』

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • July 12, 2008 2:05 PM
  • culture

080712_personal_best_pngfix.png

 ソニー・ピクチャーズから先般発売された『モンティ・パイソン傑作選 パーソナルベスト』(DVDボックス、6枚組)はその名のとおりで、メンバーそれぞれが自らのお気に入りスケッチを選び、再編集した6人分・6枚組(むろんグレアム・チャップマンは「自ら」じゃないだろうけど)。それぞれ、案内役のようなかたちでいま現在の本人たちが(設定はさまざまに)登場する構成になっている(グレアム・チャップマンの巻では、メンバー5人を含む関係者のインタビューが織り込まれている)

 撮り下ろし映像においてはみなが基本的に、「成功者が過去をふりかえる(「嫌な感じ」だったり、偏屈になっていたりする)」という設定を用いるなか、ひとり「やる気満々」なのがわれらがマイケル・ペリンであり、「サカナのダンス」における扮装をして、その「ロケ地探訪」をするというくだらなさだ。

 書籍の『空飛ぶモンティ・パイソン 第1シリーズ』にひきつづき(というか、じっさいの作業としてはこっちのが先だったけど)、このDVDボックスの字幕監修のようなことも去年させてもらい、それで、その折りにひさびさ大量のスケッチを見たのだったが、やっぱり面白いね。面白いよ、この人たち。

「あきすとぜねこ」と子どもの自由さ

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • July 9, 2008 11:08 PM
  • culture net

 チェリーブロッサムハイスクールを主宰する柴田(雄平)君が、12月に予定されているその次回公演のタイトル『アキストゼネコ』について、ブログにこのように書いていた。

「アキストゼネコ」とは、約25〜35年前の子供達(特に女の子)の中でブームを巻き起こした恋占いだそう。

ア 愛してる
キ 嫌い
ス 好き
ト 友達
ゼ 絶交
ネ 熱中
コ 恋人

占い方はまだ知らない。これから勉強しなくては。なんか「友達」ってのが一番切ないな…。
宇宙 日本 柴田: あの夏から、アキストゼネコへ。

 はじめその公演タイトルを目にしたときにはなんとも思わなかったのだが、この記述を読んで、私も、ああ、あれかと思い出したのだった。クラスの女子が唱えるように口にしていたそのかすかな響きがよみがえるような気がし、といって自分でやったことはないからほとんど知らないに近いんだけど、なんとなく喚起される記憶はあって、それで、ついその「占い方」を調べてしまったのだった。

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うわ、出るんだ、『落語研究会 古今亭志ん朝 全集 上』

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • January 30, 2008 7:48 PM
  • culture

古今亭志ん朝

 DVDです、動きます、『落語研究会 古今亭志ん朝 全集 上』

 2008年3月26日発売予定で、アマゾンほかにて予約可。通常価格 31,920円 (税込)のところ、アマゾンでは現在26%OFFの¥23,621 (税込)で予約を受け付けている。「下」は今秋発売予定。

 「上」はディスク8枚組で、22席を収録。いや、入ってるのが何だろうとかまやしないのだが、以下が収録されるという。

【収録演目/全22席】
disc 1「文七元結」('97)「火焔太鼓」('98)
disc 2「五人廻し」('96)「百年目」('94)
disc 3「二番煎じ」('91)「ぬけ雀」('92)「四段目」('90)
disc 4「大工調べ」('89)「宿屋の富」('86)「浜野矩随」('85)
disc 5「愛宕山」('87)「酢豆腐」('85)「三方一両損」('88)
disc 6「寝床」('84)「鰻の幇間」('84)「夢金」('86)
disc 7「大山詣り」('84)「子別れ・下」('82)「品川心中」('80)
disc 8「反魂香」('79)「口入屋」('76)「井戸の茶碗」('75)

 もうなんでもいいよ、買いだよ買い。(豪華解説本も付くらしいが、惜しむらくは、解説を書くべき人(榎本滋民)もまたもうこの世にいないということである。)

まずこれは、吹きます。
3代目古今亭志ん朝「酢豆腐」

壮観。ソ連時代のポスター1469枚

060531_ussr-00.png

USSR posters - a photoset on Flickr
collection of Soviet era ad & propaganda posters from 1917 to 1991 (many now with English translations)

あー、これはすごいなあ。私はもう「ロシアフォルマリズム」とか「未来派」とか、はたまた「ロシアアバンギャルド」とか「構成主義」とか、そういったものにめっぽう弱い(このコレクションでいえば、だから最初期のほうのものか)。なにしろ、引っ越したわが家の居間にはロトチェンコのあの有名な写真のポスターを飾ってしまったくらいだ。

あ、それはこれね。

かっこいいよなあ、これ。ちなみにここで買った。1枚限定のため「販売終了」の案内が出ているが、買ったのは私だ。

で、以下、前掲のリンク先にある1469枚からいくつか好みをピックアップすると...

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恋のバカンス 初回限定版DVD-BOX

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • January 19, 2006 9:46 PM
  • culture

amazonから「竹中直人の恋のバカンス 初回限定版DVD-BOX」が届く。
買っちゃいましたよ(>笠木さん)。買わいでか。

「初回限定盤特典」はオリジナルストラップ(写真右)。
「封入特典」として、「2005年新作コント収録スペシャルDVD」の応募ハガキも付く。

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