blue
PAGE [ 1  /  2  /  3  /  4  / ALL ]

そうですか。「村上代表を立件へ」ですか。

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • June 5, 2006 2:36 AM
  • days net news

タイトルのかぎ括弧内は6月3日付けの朝日新聞・朝刊の一面見出しだけれど、その前日の朝刊──「村上ファンドを捜査」の見出し──を目にしたときに心に浮かんだのは、ああそうですか、というひどく力のない思いだった。ああそうですか。

やっぱり地道に働かなきゃだめだってことだよ、とそのニュースに嬉々とした表情を浮かべ話す者の声が聞こえる。ああそうですか。これはそういうニュースですか。──でも、そうなのかもしれない。これは、まさしく「そうしたニュース(として受容されるべく流されているニュース)」なのかもしれない。

迂闊なことは書けないので様子を見た。なにしろ、村上代表に関しては「顔が欽ちゃんに似てる」ことぐらいしかわかっていない私だ。「裏紙」はこのニュースをどう書くのだろうと待っていた。資本主義市場の側からの透徹した視線で、こうした話題を扱うブログである。待っていると記事が更新された。「『またか』という印象」であると述べてから、「裏紙」の山本さんは次のように書く(ちょっと長いんですが、うまく一部を抜き出すことができないので以降の全文を引用します──リンクを張って済ませずに全文引用するのは、このニュースへのおそらくは「まっとうな感想」だと思われるこの文章をなるべく読んでいただきたいから)。

... 続きあります »

壮観。ソ連時代のポスター1469枚

060531_ussr-00.png

USSR posters - a photoset on Flickr
collection of Soviet era ad & propaganda posters from 1917 to 1991 (many now with English translations)

あー、これはすごいなあ。私はもう「ロシアフォルマリズム」とか「未来派」とか、はたまた「ロシアアバンギャルド」とか「構成主義」とか、そういったものにめっぽう弱い(このコレクションでいえば、だから最初期のほうのものか)。なにしろ、引っ越したわが家の居間にはロトチェンコのあの有名な写真のポスターを飾ってしまったくらいだ。

あ、それはこれね。

かっこいいよなあ、これ。ちなみにここで買った。1枚限定のため「販売終了」の案内が出ているが、買ったのは私だ。

で、以下、前掲のリンク先にある1469枚からいくつか好みをピックアップすると...

... 続きあります »

「風車」「老人ホーム」の地図記号が公募で決定

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • January 27, 2006 12:11 PM
  • kaasan net news

060127_mapsymbol.png

国土地理院の1月25日付プレスリリースによれば、同院が昨年、全国の小中学生から募集していた「風力発電用風車」と「老人ホーム」の新しい地図記号について、このほどそのデザインが決定しましたスラッシュドット ジャパン | 「風車」と「老人ホーム」の新しい地図記号が決まる

図1がその新しく決まった「風車」、図2が「老人ホーム」である。触発されて私も考えてみたが、図3はおそらく「植草甚一宅」を示すことになるだろう。

... 続きあります »

今週の正論

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • January 24, 2006 7:02 PM
  • net

そもそもこのサイトに以前どういう経路で辿り着いたのかを忘れてしまったが、私のなかでは「株」とか「市場」とかいった話題についての「正論」が読めるブログとして、「裏紙」は重宝している。書かれてある内容についてはまったくの門外漢だから、判断のしようがないといえばそうなのだが、それでもなんとなく、その言説が信用なるように思えるのは、まあ勘だけれども、それが透徹した「資本主義の目線」で語られているように見えるからだ。

... 続きあります »

デジタル摩尼車(マニぐるま)

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • December 7, 2005 2:36 AM
  • net

Digital Prayer Wheels

リンク先のページには、クルクル回る「摩尼車」のGIFアニメ、QuickTime、スクリーンセイバーなどが揃っていて、そうしたメディアによる再現アニメーションを指して「デジタル」と呼んでいるのかと捉えてしまいそうになるものの──そうだとすればこれはまったくつまらないネタだ──、このページを紹介していた「医学都市伝説」というブログの記事によれば、「デジタル摩尼車」の要諦はそうしたことでないという。

ここの主張で注目すべきなのは、「ハードディスクは高回転しているから、そこにこういう真言を記録しておけば、超高速マニ車になる」という洞察である。

医学都市伝説: デジタルマニ車、リンクは Internet Archive Wayback Machineのもの

同記事の解説は「マニ車って何?」というところから入ってじつに丁寧な構成で、じつのところ、そちらを読んでいただければそれで充分だ。

さて、では「デジタル五体投地」とは、いったいいかにして可能なのだろうかと考えながら今夜は寝ることにしよう(寝るのかよ)。

links for 2005-10-13

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • October 13, 2005 10:26 PM
  • clip kaasan net

INQUISITOR INSTANT SEARCH〜Google サジェストのさらに先

051013_inquisitor.pngキーワード入力欄に文字を打ち込む端から推測される検索語句の候補を表示させて「検索したいのはこれですか?」と示唆(提案)してくれる「Google サジェスト」はつとに有名だが、これはさらに一歩先を行き、文字を打ち込む端から検索結果までリアルタイムに(Ajaxという技術を使い、HTMLのページ遷移を行わずに)表示させてしまう検索エンジンのベータ版。また検索に用いるサイトも候補に挙げ提案してくれる。ただし日本語での検索には未対応の様子(検索結果には日本語のサイトも含まれているが)。

THE ORIGINAL ALICE(要:Shockwave)

051013_alice.png「the British Library」のオンラインギャラリーにある「Turning the Pages™」は Shockwave を使い、マウスのドラッグ操作で擬似的にページをめくりながら、貴重な書物のデジタル複製を閲覧できるというサービス。これもそのうちのひとつで、「Written and illustrated by Lewis Carroll」と説明にはある。(ナローバンド向けバージョンもあります。)

asahi.com:漫画喫茶に2カ月居座り容疑、男を逮捕 新潟県警

 調べでは、島田容疑者は8月2日から9月26日まで、長岡市内の漫画喫茶で個室を利用し、たこ焼きやジュースなど計140点の飲食物を食べ、料金計約52万円を払わずに逃げた疑い。(略)契約は数日ごとに行っていたが、店員が支払いを求めても、「もうすぐ払う」と粘っていたという。

051013_saheiji.png「朝方帰ってったあの3人をなんだと思ってるんでえ、じれってえなあ。おっつけ日暮れですよ。あたりが小暗くなって鼠鳴きの音やら下足札の音が聞こえ出すころ、いいかあ、坂の上から3台の人力車がカラカラカラカラと降りてきてここの店(うち)の前へぴたっと止まるね。人力車の象っ鼻がとんと店の前につくってえと降りてくるのがゆんべの3人だ。ゆんべかすりだった者は縞、縞だった者は無地とすっかり服装(なり)が変わってるってえ寸法だ、ええ、見せたいねおまいさんにこういう遊びを」

 先月26日、部屋から島田容疑者がいなくなっていることに気づいた店員が長岡署に届けた。同市内のインターネット喫茶にいるところを警察官が見つけて逮捕した。

伊東美咲になぐさめられた

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • October 8, 2005 4:30 AM
  • kaasan net

ちくしょう、プロトさん 新規ウィンドウ のせいだ。

「おつかれさま。」

日経エンタテインメント!:第1回エンタ!検定 新規ウィンドウ

ついついやってしまったじゃないか。なんになるんだこれがいったい。伊東美咲に褒められたい一心だったが結果は65点だ。中途半端じゃないか。タイトルは「なぐさめられた」としたものの、「おつかれさま」のひとことにはバカにされたような感触もある。ほんとうにどっと疲れが出た。

あなたの総合得点は65点  全国平均 60点

全国順位(10月7日 21時現在)

13379位(44733人中)

−−ジャンル別得点表 −−−−−−−−−−−−−−−

    0_________10__________20点

映画 ■■■■■■■■■■■■■■■

テレビ■■■■■■■■■■■■■■

音楽 ■■■■■■■■■■■■■■

書籍 ■■■■■■■■■■■■

芸能 ■■■■■■■■■■

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


−−講評−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

あなたは「エンタの玄人」

あなたは忙しい仕事や勉学のかたわら、世間の流行情報チェックを怠らない努力家に違いありません。ジャンル別にみると、「映画」「テレビ」「音楽」「書籍」「芸能」は平均的に知っています。仲間内で、あなたの好きなジャンルの話題になった場合、率先して盛り上げましょう。情報は発信する人に集まってくるものです。ちなみに、解答の傾向としては、特に「海外」ネタに詳しいですね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ところでここでちょっと考えてみたいというのは、仮に検定結果が「3点」だったとして、採点後の画面で伊東美咲はその者にどう声をかけるだろうかということだ。

「点数よめる?」

たとえばそれはこのような言葉になるかもしれず、その可能性はかなり高いと思われるものの、しかしいま、私が支持したいのはそうではなく、もっときっぱりとした次のような言葉である。

「馬鹿。」

「馬鹿」と漢字で示せばその者が読めないだろうことを伊東の笑顔は意識している。「おれ、そんな名前じゃないけどなあ」とニヤついているかもしれないその男のツラを思い浮かべながら笑顔を作り、撮影を終えて、たまらずに唾を吐きつけたと、私は聞いた。

冒険投資家 ジム・ロジャーズ

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • October 7, 2005 8:14 PM
  • net

伝説の投資家ジム・ロジャーズ来日!

来年の話ですが、¥塾(エンジュク)主催で「伝説の投資家ジム・ロジャーズ来日!エンジュク投資家祭り2006」が開催されます。

ジム・ロジャーズといえば、バイクで世界一周をしながら、行った国々で投資をした冒険投資家として名だたる人。

David-Entertainment: 伝説の投資家ジム・ロジャーズ来日! 新規ウィンドウ

なんだそれは。

... 続きあります »

ほんの親切

上山君の日記 新規ウィンドウ が更新されていて、そこには最近読んだらしい三島由紀夫の『金閣寺』について記述がある。

妄想と行為の垣根は何でできているのか。実際の犯罪者の心理はきっとそんなに論理的でもクリアでもないのだろうけど。オウムの人たちも、それを理解できないと拒絶する人たちも、もっとこんなふうに狂気に寄り添うといいと思う。最後の一文に涙。

「最後の一文に涙」とあり、そんなことを言われれば、さて、『金閣寺』の「最後の一文」はいったいどんな文章だったっけか、と日記を読む知人らの多くが記憶を辿り、まだ読んでいない者もいたずらに興味を誘われて、結局わからずにもどかしい気分にさせられるのがオチではないかと想像し、では、と書斎の本棚を探すがあいにくいま手元には『金閣寺』がないのだった。

かわりになるかわからないが、しかたがないので参考として、手元にある古井由吉『夜明けの家』の最後の一文を引いておく。

 しかしまもなく着いた駅で、「わたしはここで失礼します」と男は立ち上がって降りて行った。肩を左右に揺すって大股の足を運ぶ、またひたすら先へ急ぐことに憑かれたその横顔を、電車が追い抜いた頃になり、男が傘を手にしていなかったことに、私は気がついた。

いったい何の参考になるというのか。

よし沼

  • Posted by: SOMA Hitoshi
  • July 6, 2005 3:18 AM
  • net

友人のひとりである吉沼が、ASAHIネットのブログサービス(アサブロ )を利用して「よし沼」 というブログをはじめたのはもういまさら紹介するのもどうかと思う5月のこと。「長編レシピ」と謳われた「チャーハン(一)」 は笑った。

 ごはんは、あらかじめ箸などでほぐしておく。旅順から届いた敏夫の手紙には、ただ、それだけの言葉があった。

あはははは。くだらねえなあ、「長編レシピ」。しかし、この人の書くでたらめはどうしてこう心地よく読めるのだろうかと毎度思う。

で、以下に引用したのは吉沼が、件のブログをはじめる際に最初に投稿した記事。

私は今年三十になる。人世五十が通相場なら、まだ今日明日穴へ入ろうとも思わぬが、しかし未来は長いようでも短いものだ。過ぎ去って了えば実に呆気ない。そんな事を考えるうち、日記でも付けてみようかという気になった。

近頃はblogとか云って、何でもその者の経験した愚にも附かぬ事を、日記だか何だかわからない体で、だらだらと、牛の涎のように書くのが流行るそうだ。好い事が流行る。私も矢張り其で行く。で、題は「よし沼」、書方は牛の涎。

説明したところで「ああそうですか」という話なのだが、知っている知識は披露したくなるもので、つい解説すればこれは二葉亭四迷の小説『平凡』のパロディである。それぞれ、冒頭の書き出しと、「二」の終わりにある文章で、本物は以下のとおり(引用は「青空文庫」 から。括弧書きのルビを適宜省略)。

 私は今年三十九になる。人世五十が通相場なら、まだ今日明日穴へ入ろうとも思わぬが、しかし未来は長いようでも短いものだ。過去って了えば実に呆気ない。まだまだと云ってる中(うち)にいつしか此世の隙(ひま)が明いて、もうおさらばという時節が来る。其時になって幾ら足掻いたって藻掻いたって追付(おッつ)かない。覚悟をするなら今の中だ。

 次には書方だが、これは工夫するがものはない。近頃は自然主義とか云って、何でも作者の経験した愚にも附かぬ事を、聊かも技巧を加えず、有の儘に、だらだらと、牛の涎のように書くのが流行るそうだ。好い事が流行る。私も矢張り其で行く。
 で、題は「平凡」、書方は牛の涎。

これまた「ああそうですか」だが、国文学科卒の私の、卒論の題材が『平凡』だったのだった(ちなみに吉沼は、芥川の『羅生門』)。

PAGE [ 1  /  2  /  3  /  4  / ALL ]