足熱図鑑

エッセイ

紹介文のための紹介文

 このような場末のホームページに辿り着いたあなたのことだから、すでに何度かYahoo!を利用した経験をお持ちかとは思うが、Yahoo!に登録されたホームページには、タイトルの横に大まかな紹介文が付いている。それらは1行か、せいぜい2行であって、本当に大まかであることが多い。
 特に個人ページの場合、そのページで扱っている項目をぶつ切りに羅列しておいて、「について」とやるパターンが一般的で、しかも、「手広くやっている」という印象が決してプラスには働かないほどに的が絞れていないことも稀ではない。
 それらは、効能書きにやたら多くの症状が並んでいる薬があまり効きそうな印象を与えないのに似て、こちらの行く気を決して高めるものではないが、しかし、そこにある種のダイナミズムが加わると、途端に面白いものになることも事実だ。例えばこういったものはどうだろうか。

 いっぺん行っておかなければいけないのではないか。
 そう思ってしまうほどのダイナミズムがここにはある。個人々々が情報を発信できるようになって本当に良かった、そう切に感じるのは、まさしくこうした紹介文に出会ったときである。
 以下には、そういった紹介文をいくつか集めてみた。いずれもYahoo! JAPANで見つけたものである。なお念のために言っておけば、これは「ダイジェストのためのダイジェスト」としての面白さ、「紹介文のための紹介文」としての面白さを扱うものであって、そのホームページが実際面白いかどうかは見ていないので知らない。

  • Que sera sera - エヴァンゲリオンの謎を追求する論文、プロ野球について等。
  • バイオサイエンス - 霊芝飲料「霊芝1000」の紹介と販売。4コマまんがもある。
  • 林原 玲洋 - Frag.Web - 大学生として書いた社会学や哲学の論文、レポートの発表、コサキンの紹介等。
  • 外山 康二 - 来て、見て、笑って - 自己紹介や「牛丼」の話題、またお気に入りのミニ四駆や母校の写真の公開等。
  • Multi Channel - B'z、ZARD等のアーティスト、JR、東急、京王等の鉄道情報の他に三国志や日本の戦国時代の話題等も。

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