足熱図鑑

エッセイ

人間の歳で言えば

 御存知の方もおられるかと思うが、と前置きするのがどのくらい的を得ているのか分からないが、いわゆるウルトラファミリーの面々にも、年齢設定というものがある(この困ったWebmasterは、最近どうもウルトラづいていて、近頃こんなネタばっかりだが、まあ、何というか、申し訳ない)。
 その年齢設定だが、これがちょっとどうかと思われるものなのだが、まずは一体どんなことになっているのか、以下にざっと挙げておこう。

  • ウルトラの父 ----------------- 16万才
  • ウルトラの母 ----------------- 14万才
  • ゾフィー ----------------------- 2万5千才
  • ウルトラマン ----------------- 2万才
  • ウルトラセブン -------------- 1万7千才
  • 帰ってきたウルトラマン -- 1万7千才
  • ウルトラマンエース -------- 1万5千才
  • ウルトラマンタロウ -------- 1万2千才
  • ウルトラマンレオ ----------- 1万才

 因みに、以上のデータはTBSのサイト内にあるウルトラファミリーのページに記載されているものであり、私としてはこれしか知らないのであるが、ひょっとすると他のデータというものがあったりして、ケイブンシャの何々という本にはこう書いてあるとか、小学館のこれこれという本ではどうだとか、言ってくる向きがあるかも知れないが、それに対してはあらかじめ「うるさい!」と言っておく。

 さて、年齢についてだが、私がちょっとどうかと思うのは、その量的な多さではない。そうではなくて、一人一人の間隔が開きすぎているという事だ。例えば、ウルトラの父が16万105才で、ウルトラの母が16万103才、ウルトラマンが16万80才、とかいう風であれば(それはそれで滑稽だが、しかし)16万という数字も無駄ではなかったろうに、という事である。つまりこの途方もない年齢たちは、我々をして、「人間の歳で言えば」という「換算」を容易に行わせてしまうタイプの途方もなさをしているのである。
 そう、人はちょっと考えてから、「千」を取ってみたりする(つまりウルトラマンを20才ぐらいと踏むのである)。あるいは無遠慮な人ならば、「万」を取ってしまうかも知れない(父と母の年齢差を2才差ぐらいと踏むわけだ)。まったく、父は16万年も生きたというのにである。
 何かしら、残念である。

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