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2002/07/17 Issue

Title: Superman Red FOR FREE Vol.3

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はじめに小説

 こんにちは。著者の相馬称ともうします。みなさんが今手にとっていらっしゃる『基礎から学ぶ Perl/CGI プログラミング』という本を、これから私が書くわけですが、本書では、Perl という言語の基礎から応用までを扱って、できるだけ初心者にもわかりやすいように書いていくつもりです。ですからお読みになって、専門家の方からすると正確な意味においては違っているという部分もあるように思えるかもしれませんが、その点はあらかじめご了承いただきたいと思います。

 さきほど「書いていくつもりです」と言いましたとおり、実際のところ、今この「はじめに」を書いている段階で、本文のほうにはひとつも手をつけておりません。目次といいますか、本書の構成についても、ぼんやりとしたまだかたちにならない考えが頭にあるぐらいで、まことに心もとない状態です。本来であれば、こうした「はじめに」という文章は、本文の執筆がすべて済んで、一番最後に書くべきもののように思いますが、私は元来不器用でして、なんでもイチから書いていかないとうまく書けませんので、本書ではそのようにさせてもらいたいと思います。特例としてお許しください。

 私が本書の執筆にあたってお世話になる予定の方はたくさんおられますが、そのひとりが木村浩一さんで、古くからの友人ですが、まずは木村さんのことから話させていただきたいと思います。…

西荻窪駅前「吉野家」開店記念、10万ヒット達成

オープンした吉野家

 このたび、西荻窪駅前に待望の「吉野家」がオープンした。このことが意味するところは大きく、つまり、無かったんだよってことだ。

 「吉野家」オープンを記念して、連動的に当サイトでも何か盛り上がろうじゃないかということになり、とりあえず、カウンターの数字を 10万ヒット以上にしてみたのだった。

「いいがかりだよ」というブーム

シリーズ・東京NOW

 ためしにいま、街の若者たちに向かい、「夜口笛を吹くとヘビが来るって言うよ」と声をかけてみる。おそらく彼(彼女)らはこう答えるだろう。「そんなのいいがかりだよ」と。
 そのスタイルの発祥がどこなのか、こうした事象によくあるようにそれははっきりしていないが、とにかくこの場合、ふつう「そんなの迷信だよ」と答えるだろうところの「迷信」が「いいがかり」に置き換わってしまっている。興味深いのは、単に「迷信」という意味で「いいがかり」という語が拡大解釈的に使われているのではないらしいということであり、また、他にも次のような事例が見受けられる場合がある。

A:「最近さあ、だいたい2時過ぎとかなんだよね、ねるの」
B:「いいがかりじゃん。俺なんか毎日4時ぐらいだし」

A:「ありがとう。お名前は?」
B:「ただのいいがかりさ」

 そこでは、「余裕じゃん」の「余裕」や、「通りすがり」といった言葉が「いいがかり」に取って代わられており、「迷信」の場合よりもまして意味の相関性はうすいのであって、となると、考えてみるべきは「いいがかり」という響きそのものが、いま、ある流行性をもって若者たちに迎えられているのではないかという可能性である。


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エミリオ・ルッス『戦場の一年』(白水社)。