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2002/12/25 Issue

「命名の悲劇」といったものが、彼を襲った。あるいはそれが「ポッタニコスのパラドクス」と名付けられていたら、彼の名はのちの世にもっと広く残っていただろう。しかし実際には、彼の名は数少ない好事家が知るだけのものとなり、彼のその発言だけが有名になった。それと、彼が生まれた島の名前。
これは、酔ったいきおいと、ちょっとした気まぐれから、自分の住む島の者すべてを「嘘つき」よばわりした青年の、その後の物語。私は一度だけ、すでに年老いた彼に会ったことがある。
あれはたしか鈴木くんの家だった。私と須藤くんがいて、ほかにもうひとり誰かいたような気がするが思い出せない。家にファミコンのなかった私は、そのときはじめて「ドラクエ」というもので遊んだのだった。その「ドラクエ」の画面のなか、なにせはじめて扱い、熱心なユーザーではなかった私はそれがどこの町だったかなど憶えていないが、その町に、ポッタニコスは座っていた。
(つづく)

オラ、悟空! オラ、八戒! オラ、三蔵! 3人あわせて、ドラゴンボール! こんど1月からオラたちの冒険がはじまるからな。つえーやつらがいっぱい出てくるぜ。絶対見てくれよな!


来年、「Superman Red」はがらっと変わる。ものすごく変わる。なにせ作る人が変わる。いったい誰が作るのか。