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2002/09/11 Issue


くりかえすが「ビッグバン」とは、
膨張宇宙と宇宙背景放射の発見で初期宇宙で物質が高温高密の火の玉状態であったことがわかった。同時に、一般相対論の見方によれば、それは空間自体の膨張が発見されたことを意味する。この状態は物質が爆発したときのそれに例えられ、ビッグバンと呼ばれる。1992年に人工衛星COBEにより、宇宙背景放射に10万分の1程度の空間的なゆらぎが発見されたが、現在の天体構造はこうした小さなゆらぎが重力で増幅されてできたものである。初期宇宙での物質の変遷は高エネルギーでの素粒子現象であり、暗黒物質(ダークマター)の残存が予言される。また不安定な真空から安定な真空への相転移によって、真空宇宙が励起されて火の玉が発生したと考えられる。真空状態での宇宙膨張は加速膨張であり、相転移後に現在のような減速膨張に変わったことになる。このような理論が81年に大統一理論に関係して提唱されたインフレーション説である。
ということであり、
具体的に言うと
