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2003/02/19 Issue

■いや、見ればわかると思うけど、デザインを新しくした。「またか」とお思いかも知れないが、まただ。前のデザインを踏襲している部分もあるから、あるいは「それほど変わってないね」と捉える向きもあるかと思うが、裏ではすごくがんばっている。たいへんだった。そして私はまた「XHTML 力」を上げた。
■デザインを作り直している間に世の中ではずいぶんいろんなことがあり、中でも一番驚いたのは劇作家の榎本滋民さんが亡くなったことだ。正確には「亡くなっていた」と言うべきか、去る1月16日の話で、昨日知った。火事だという。って全然関係ないけど。
■何度も繰り返すようで申し訳ないが、当サイトは XHTML1.1 + CSS2 でお送りしている。Mozilla 1.0 以上か、Netscape 7.0 以上、IE なら 5.0 以上でご覧いただきたいし、できれば JavaScript 等もオンにしてもらいたいが、さらには Netscape 4.x で見たときの見やすさもアップしているはずだ。どうだと言いたいね俺は。Safari でもそれほど問題はないと思う。
■フォントサイズが小さくて読みにくいという場合は、ページ最上部の右にある4つの「あ」のボタンで調節が可能。左から2個目の「あ」がデフォルトサイズ(Mac 環境に最適化)で、Windows の人や、Mac OS X で小さい字にまでアンチエイリアスがかかって読みにくいという場合は右から2個目の「あ」がいいんじゃないか。(一度クリックすると、クッキーに設定が保存されるので次回アクセス時やトップ以外のページでもそのサイズが適用されます。どうだと言いたいよ俺は。)


あと、リニューアルにあたって昔のネタも可能なかぎり XHTML 化してこのデザインに統一した。ただし「当時のHTMLのパロディ」であるようなネタや、単純に移行が面倒なもの、いじる気にもならないものなどはそのまま。いくつか、見返してまったく面白くないものは削除した。

いったい何の結果か。

「ジャメビュ」というものがあるが、これは「デジャビュ」の反対で、よく見知ったものなのに、じっくり見つめるうちにだんだん見知らぬものであるような感覚にとらわれることをいう。例えば左に挙げた漢字も、ずっと見つめているうちに「へん」や「つくり」といったものが解体していき、まるではじめて見る字のような感覚を抱くだろう。

それは私のことだ。申し訳ない。

「高菜社」は仲間内による俳句の同人であって、子細は「Yellow」のほうを参照していただきたいが、こないだ第1回の句会が催された。上記はそのうちの一句(テーマ自由)で、合評ではさまざまな解釈が出されたが、私の見るところ、やはりこれは強烈なアメリカ批判である。

■いかにすっきりとごちゃごちゃできるか、といったところが今回のリニューアルデザインのコンセプトと言えるが、しかし本当はもっとごちゃごちゃさせたいのだ■どうしてもすっきりさせてしまうのだった■あるいは「XHTML」というものの思想がそうさせるのかも知れないが、しかし根本を問えば、それは私自身の問題だろう■すっきりさせてしまう■いいことじゃないか■でもなあ、いっぺん YAS のようにも作ってみたいのだ。といって、落ち着いて考えれば、あれは「ごちゃごちゃ」しているわけでもない。あれは何だ■次号、私は YAS に近づくことができるのだろうか。乞うご期待■