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2002/07/31 Issue

Title: Superman Red FOR FREE Vol.5

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ウェブ青春時代(1)

プログレッシブJPEGが嫌いだった


あのもやもやとでてくる途中の、モザイク状になった汚さがどうにもいやだった。もう何年もむかしの話。そのころ私は吉祥寺に住んでいた。

本日の、それうちじゃありません

「えーともしもし、あのー長野から今日発送ンなってるクールの荷物が……きのう発送ンなったクールの荷物が届かないんですが……えーと下高井戸○丁目○○○サヨコ宛ですがちょっと調べていただければと思うんですがー、きのうまちがえて発送ンなってて今日九時に、杉並向けて出発したッていうパソコンでそこまで調べましたがそのあとわかりません。野菜ですのですいませんよろしくお願いしまーす」「7月30日火曜日午後8時48分。再生終了」

もしもしサヨコ様、うちの電話はナンバーディスプレイを導入していなくて、たいへん歯痒いことにそちらの番号がわからないのですが、もしこれをご覧になっていらっしゃいましたら、それ、うちじゃありません。

ピーナッツ紳士淑女録(4) すっとこどっこい

すっとこどっこい

すっとこどっこいは、「ピーナッツ」のキャラクターの中で一番小柄だが、その存在感は大きい。
彼は飛び方も論理も不安定で怪しいが、タイプも打てば速記もとれる。どんな遊びにもつきあえる。いつもスヌーピーのいたずら相手にされているが、本当はすっとこどっこいこそスヌーピーの一番の親友であり信頼されている。
体も小さいうえ、いつもスヌーピーと一緒にいる彼にとって、いつどんな災いが起こってもおかしくない。一応鳥なので、感謝祭と大きなモノには不安を感じるようだ。すっとこどっこいはボールにつぶされさえすれば、出塁できる唯一の野球選手だ。
彼は感嘆符だけで、自分の悲しみや欲求不満など存分に表現している。彼の鳥の友達には、ビル、ハリエット、オリビエ、コンラッドがいる。


バックナンバーの目次

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小林信彦『現代〈死語〉ノート』(岩波新書)。なぜこれかといえば、ふたたび(といって何度目かは知らないけれども)いま「小林信彦」がミニ・キーワードとなっているからで、それというのも「一冊の本」で「志ん生、そして志ん朝」という氏の連載がはじまったのであり、定期購読することにしたのだった。