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古井由吉『辻』
- April 20, 2006 12:48 PM
- book
古井由吉『辻』(新潮社)は著者の最新刊。
『新潮』の2006年3月号に掲載されていた古井由吉と蓮實重彦との対談が面白かった。笑ってしまったのはこの箇所。
古井「すんなりと通る話を書くことが、長年の小説家としての悲願なんですけどね」
蓮實「本当ですか(笑)」古井由吉×蓮實重彦「特別対談 終わらない世界へ」(『新潮』2006年3月号)
ほんのさわりだけだが、対談の冒頭部分は新潮社のサイトでも読むことができる。
追記すれば、先日の「短い文章かあ」の記事で私が示した回答はまあ、その、「古井由吉バージョン」のつもりである。むろん本物には遠く及ばない。「及んでたまるか」と私自身が口にすればそれは態度としてよくわからないことにもなるが、『辻』を読めばそうした気分にもなろうというものだ。いったい全体これはすごいよ。
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