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Oct.
2006
Yellow

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/ 20 Oct. 2006 (Fri.) 「のろけてくれよう」

リ・バンチョン『スターリニズムとは何だったのか—1917-1939.』(現代思潮新社)。結局のところ、私は戸田ツトムの装幀に惹かれたのかもしれない。

黒澤明『どですかでん』(1970年)。日記の後半部がまるでわからないという方はこの映画を参照。

10日付けのごくごく短い日記を、書いてアップしていなかった。買ったと書いているうちの一冊は絓秀実さんの『1968年』(ちくま新書)。これ、「新書」じゃないよ。一読後、よくわからない部分を引きずりつつ、今度はリ・バンチョン『スターリニズムとは何だったのか—1917-1939.』(現代思潮新社)を読む。表紙の名前がカタカナ表記だものだから購入時にはついそうと意識せずにいたが、韓国の学者による歴史研究書である。訳者の解説するところによれば、『スターリニズムとは何だったのか』といういささかキャッチーな邦題は内容を汲み取ったうえでの意訳で、原題は『レーニンからスターリニズムへ—1917-1939.』というもっと抑制のきいたものらしい。スターリンはもちろんのこととして、レーニンやトロツキーといった人たちの記述に関しても、いっさいの幻想から逃れ、淡々と事の経過を描写していく。その後に起こったほとんどのことは、すでにレーニンのなかに準備されていたというのが著者の描く基本線なのだが、まあ、あたりまえだが専門書は初心者にはやさしくない。こちとら根本的な基礎知識がだいぶ不足しているからなかなか頭に入らない。
ところで『1968年』というか日本に話を戻すと、ごくごく単純な感想として、どうしてこうこの人たちは長い名前を付けたうえで略したがるのか、ということがある。たとえばよく知られたように「ベトナムに平和を!市民連合」はごくあたりまえに「ベ平連」と略される。考えてみれば「ソビエト社会主義共和国連邦」の「ソ連」だって似たようなルールのうえにあるわけだが、そこで思いつくのは「アメリカ合衆国」を「ア合」と略することで、「ア合」と略したとたん何だか急に共産主義的な響きがするから不思議だ。

夫婦でauなので、妻との短いやりとりにはCメール(ドコモでいうショートメール、ですか?)を使うことが多い。平日はもっぱら、「今日は何時頃(に帰るの)ですか?」「時〜時ぐらい目標です」といった具合である。
夜、先に会社に出た妻からCメールが入ったのは、乗っていた中央線が立川を目前にして立ち往生したためだ。ふたたび走り出したのち、ほどなくしてまた止まる。

また止まっちゃったよ。もう!今国分寺。前に走ってる特急のドアの連続不具合だって。

 そこで私は仕事の手をとめ、次のように返す。

整備のやつ、なっちゃねえなあ!まあしゃーねえんだ、こいつも古いからな。

 妻。

電車ばかだ。立川着きそう。相馬さんはまだなの?

 私。

そろそろ帰り支度はじめられる。9時までには出るでしょう。それよりも門の色のことだけれども。

 で、正直なところ、次のような返信が来るとは予期していなかったのだった。

うん。いいと思うよ。賛成だよ。

本日の参照画像
(2006年10月21日 23:28)

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