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Jan.
2012
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/ 31 Jan. 2012 (Tue.) 「何だろう?」

寄席や落語会に行ったときに、その日聞いた演者と演目とをまとめてツイートするひとというのはままいて、たとえば(きのうまでなら)鈴本(演芸場)の昼の部に出ていた(古今亭)志ん公さんが高座で何を演ったか、それがツイートされて流れてこないともかぎらないのを逃さずキャッチできるようにと、「志ん公」とか、「鈴本」といったキーワードで検索したツイッターの画面をつねにタブのひとつとしてひらいておくような毎日である。だもので、いま、わたしのパソコンにはだいたいいつもツイッターの検索結果画面がひとつはひらいているが、その画面の左側には「トレンド」という、いまこの瞬間に多くつぶやかれている言葉を知らせてくれる──くれるったって、ふだんはついぞ気にかけたこともないのだが──欄があり、そこにつまり、昼前だったかな、「川勝さん」とあったのだ。まさに目に飛び込んでくるというやつで、ふだんは気にかけないトレンド欄からふとその言葉だけが浮かび上がって見えたのは、ライブ会場などで「あ、川勝さんだ」と、人混みのなか、いつだってぱっとその姿に気づくあの感じに似ていた──などというのはまあ後付けの感想で、そりゃ、ねえ、「何だろう?」と思うじゃないですか。
最後にお見かけしたのは昨年末のジェーン・バーキンのコンサート会場でだった。同日同時刻にはザ・ビートニクスのライブも行われていたので、そうか、こっちか川勝さんは(わたしらもだけど)と思ったのを思い出す。そのさらにひと月ほど前、遊園地再生事業団の『トータル・リビング 1986-2011』を観にいらしたときには、終演後、宮沢(章夫)さんを探していた川勝さんを案内して「じゃ、呼んできますから少々お待ちください」「あ、すいません」といった何でもない言葉を交わした。楽屋から出てきた宮沢さんとしばし会話されているのを、ただのファンよろしく、少しそばで聞いていたり、いやいや、おれはあっち行ってようと遠巻きに眺める恰好になったり、していた。
ここにも何度か書いているように、「FM-TV」(当時筆者13歳ぐらい)に人生の半分を決定づけられたような恰好のわたしにとって、川勝さんは「アイドル」のひとりだったし、川勝正幸さん、宮沢章夫さん、えのきどいちろうさん、押切伸一さんというこの四人は言ってみれば、わたしにとってのジョコビッチ、ナダル、フェデラー、マレーのようなものである。なぜテニスなのか、そもそも比喩としてどこかまちがっていないか、四人は戦うのか、いきおいで書いてしまったのでよくわからないけれど、まあ、そういったね、あれなのだった。
2006年7月14日、夜、川勝さんと下井草秀さんによる高円寺「円盤」でのイベント「文化デリックのPOP寄席」に宮沢さんがゲスト出演した回を見に行った折り、その打ち上げにも参加させてもらった。「客の会話にあわせて店主がすぐさまレコードを(会話にアルバムタイトルが出ればそれを)かける」というその奇妙な店である。いちばん最初に買ったレコード(世代によってはCD)は何かという話になり、わたしに番が回ってサディスティック・ミカ・バンドの『晴天(せいてん)』だと答えると、「あ、それ逆だよ、『天晴(あっぱれ)』でしょ」と川勝さんに訂正された。ほんとうはまちがいではなく、スタジオ録音のアルバムが『天晴』、ライブ盤がそれをひっくり返して『晴天』で、中学生のわたしがあまりわけも知らずレコード屋で手に取ったのはライブ盤の『晴天』だったのだが、タイミングを逸したのだったか、たんに緊張していたのだったか、「いや、『晴天』なんです」とは訂正しかえさなかったのがやけに心に残っている。訂正すればよかったと、そんな、ほんのささいなことが心に残っている。
この日は 26日付の日記(「いよいよ」)を更新した。川勝さんにはとくに何の関係もない内容の日記だが、とにかく、よく推敲しようと思った。すでに朝にはほぼ書き上げてあったが、何度も何度も推敲して、夜、やっと載せた。

本日(31日)の電力自給率:34.5%(発電量:14.6kWh/消費量:42.3kWh)。1月の自給率:27%(発電量:307kWh/消費量:1115kWh)

(2012年2月 5日 03:39)

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/ 30 Jan. 2012 (Mon.) 「新オフィス」

きょうから新オフィスで仕事。仕事と言ってもまだ、もろもろ環境は落ち着かない。
新オフィスはあれです、ビル全体での都合というか要請もあって、カードキーってやつです。社員証のかたちで個々人に与えられて首から提げたそれを、そういった装置にかざさないと入室も退室もできない。すげーね。いまどきだね。
あ、これはきのう撮った写真。ここに見えているフロアのほかに会議室や、来客との打ち合わせテーブルを含む受付・待合スペースなどがあり、すぐ隣り合わせてグループ会社のフロアもある──というこれは、うちの会社を知る(過去に在籍していた)何人かの読者(読んでくれていれば)にむけた説明。

本日(30日)の電力自給率:36.1%(発電量:15.1kWh/消費量:41.8kWh)

(2012年2月 4日 18:35)

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/ 29 Jan. 2012 (Sun.) 「児玉君に会う」

永澤ヘ。もう検索済みかと思うが、これがナダル。現在世界ランキング2位のテニスプレーヤーです。

To Nadal, This is Nagasawa.

日曜だが、新オフィスでの荷物の片付けと環境づくりがあり、制作(デザイナー)チームで示し合わせて朝イチから出社。のつもりが、少し遅刻。わたしなぞはまあ比較的気楽なもので、かたや、たいへんなことになっているのはサーバの移設やら、社内ネットワークの構築やらを抱えるシステムチーム(とりわけN君)である。
京都の児玉(悟之)バストリオの公演を観に、夜行バスで今朝がた新宿に着き、それでかれはきょうの公演を昼・夜二回とも観るのだが、そのあいだの時間をどう過ごすかには何の考えもないといい、じゃあ会って時間をつぶそうということになった。なんだかんだで夕方まで会社にいて、それから新宿へ。きのうにつづいて新宿眼科画廊(バストリオが公演しているギャラリー)に顔を出し、昼の回を終えたばかりのみんなに笑顔で迎えられたあと、児玉君とすぐちかくのドトールに移動して二時間ほど話す。楽しかった。実のある話は何ひとつしなかったと言って過言ではなく、わたしは二時間のあいだ、ほぼ「鹿毛(綾)ちゃんがかわいい」ということしか口にしなかった。児玉君によると京都ではいま、剣玉と日舞がブームであり、両者がさかんにしのぎを削っているとのこと。
いや、そうだ、「こんど修学旅行に行こう」という話になったのだった。歳がちがうといっしょに行く機会のないものの代表としての修学旅行である。問題は行き先で、わたしは京都がいいと言ったが、児玉君は日ごろ住んでいるという理由から京都案に難色を示す。で、九州がいいと児玉君。「遠いなあ」とわたしが応えるのを、すぐに「じゃどん」とさえぎってまで九州案を推すのだった。
児玉君と別れて帰宅。WOWOWでジョコビッチ×ナダル戦を見る。じつをいって高校同級の永澤(悦伸)がナダルに似ているのだが(これには妻も同意)、そのことをツイッターで言うと、永澤からは「誰?」と返信があった。元気だろうか、永澤は。
本日(29日)の電力自給率:29.5%(発電量:14.2kWh/消費量:48.0kWh)

本日の参照画像
(2012年2月 3日 19:58)

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/ 28 Jan. 2012 (Sat.) 「白い日」

昼前に歯医者。銀歯が嵌まってひと段落。
そのまま移動して新宿、バストリオの『Rock and Roll あなたにとって大切なのはココロを観る。感想はまたあとで。
そのあと、ダンボールが運び込まれたばかりの新オフィスに寄って、じぶんの席の整理を少しだけ。
本日(28日)の電力自給率:25.9%(発電量:11.9kWh/消費量:45.8kWh)

(2012年2月 2日 22:42)

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/ 27 Jan. 2012 (Fri.) 「会社が引っ越すのだった」

と言ってもチカバ、最寄り駅の麹町も四ツ谷も変わらず、いまのビルから目と鼻の先というようなところへ移転する。それで明日土曜(28日)に引っ越し業者が入って荷物を一気に運ぶから、きょうまでにダンボール詰めを済ませないといけない。むろん日程はもっとずっと以前からアナウンスされていて、周りはもう暮れのうちから少しずつ、計画的に荷物の整理にとりかかっていたが、わたしは今週に勝負をかけた。
移転先となるのはまあまあ新しめのビルで、内部の造作が完成しつつあるオフィスもいまのに較べれば雲泥にきれいだが、ひきかえに「総面積はやや狭くなる」という脅し文句を上の者らはあやつり、だから荷物はなるたけ精選せねばならず、古い書類だの、CDだのMO(!)だの、はたまたいいかげん使わなくなった周辺機器類だの、このさい捨てられるものは思いきりよく、一切合財捨てていこうじゃないかというお触れである。それでどんどん捨てる。つまりあれだ、いま流行りのあれ。何だっけな。ほら、そうそう、「阿闍梨」──そりゃあ阿闍梨ともなればね、捨てるだろうさ、いろいろなものを。ただでさえ出家してるし、ほうっておけば「千日回峰」だってしかねない阿闍梨に、女どもはたちまちイチコロだ。断捨離なんか比べものにならない。でも、断捨離のやつは、姑息にもこんなふうに言うかもしれない。「阿闍梨に惚れてもつまらねえぜ」。
何の話だろう。
二、三日前から左手首が痛いと言いだした妻に、手首サポーターを買って帰る。妻はルクルーゼの重みにやられたと言っている。
本日(27日)の電力自給率:25.8%(発電量:10.9kWh/消費量:42.2kWh)

(2012年2月 2日 11:12)

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/ 26 Jan. 2012 (Thu.) 「いよいよ」

いよいよ相当なばかであるというのは寄席囃子のCDを買ってしまったからだ。それが届く。むろん(?)、古今亭志ん公の出囃子である「吉野」も入っている。いったいこれを買ってどうしようというのか。聞こうってのか。いやまあ、いつかね、このCDを使う機会が得られればなあと夢想には事欠かない今日このごろ。
とんと買わなくなってひさしい『東京かわら版』も買ってみる。2月号。特集の「追悼立川談志」はまあともかくとして──先代正蔵は歌舞伎作家・劇評家の岡鬼太郎から、「兎も角」や「兎に角」は東京語であって江戸語ではなく、「とにもかくにも」か、さもなくば「兎角」でなければ江戸語にならぬと教わったという(『噺家の手帖』p.21)──、やはり、こまかな落語会をチェックするのに『東京かわら版』は便利なのだった。ま、『ぴあ』みたいなもんですね、落語の。
二月の寄席、池袋演芸場の上席(1日〜10日)・昼の部には志ん公の名前がある(ただし毎日ではなく交互出演)。顔付けもわるくなく、昼・夜の入れ替えがないから、とおして見れば、権太楼、志ん輔、扇遊、たい平、喬太郎、三三、菊六(朝太との交互出演)といったあたりをチェックできるほか、雲助、白酒、馬石、龍玉と、勢揃いの五街道雲助一門をいちどきに確認することもできる。いや、チェックだの確認だのといやらしい物言いになるのが申し訳ないが、にわかに沸き立ったこの落語熱は自身「第六次」ぐらいのブームであって、べつにずっと寄席に足を運んでいるわけではなく、それどころかもう何年も行っていないから、いろいろね、誰がどうというのは何とも言えないし、わからないのである。──上に列挙したなかには、だから、映像で少し見て内心はだめだなあという印象を持ってしまっている名前も、心から期待している名前も、そして「第五次」ブーム時点までの評価でいけばきっぱりだめと言い切りたい名前も含んでいるのであり、それらおしなべて、そこを何とか、自制もきかせて虚心に聞こうじゃないかと思うところである。
さらに下席(21日〜29日)には新宿末廣亭の夜の部に志ん公が交互出演する。市馬が仲トリ、さん喬がトリをつとめるのにくわえて志ん橋、扇遊、扇好などの顔が並ぶこちらも魅力的な番組。入れ替えなしだが、さきの池袋とちがって志ん公の出が夜の部の最初だから、じゃあ昼の部をどこから見はじめるかというのはなかなか悩ましいところである(ずっと居るのも体力が要るからね)。そうそう、「ミュージック・テイト」のスタンプカードがいつしか 2枚ぶん溜まっていて、末廣亭(もしくは紀伊国屋寄席)ならそれを招待券に引き換えて見ることができるから、これはもう、行かない手はないのだった。
本日(26日)の電力自給率:29.1%(発電量:13.2kWh/消費量:45.3kWh)

(2012年1月31日 22:10)

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/ 25 Jan. 2012 (Wed.) 「あったよー、『時そば』」

マリオ=バルガス・リョサ『悪い娘の悪戯』(作品社)。

23日(月)

ツイッターに、

@soma1104: トンガリキッズ(=正蔵一門)
2012年1月22日 22:50

と、何やら「御教訓カレンダー」(というか「全国流行語振興会」? いずれも雑誌『ビックリハウス』の企画)のようなことをつぶやいたのはこのとき、18日付の日記(「噺家の手帖」)を書いていて先代(8代目林家)正蔵のことばかり考えていたからだ。
と書いて、それで「説明」になる読者ばかりでないことはわたしにだってうっすら想像できているのであって、ここはひとつ(初代)林家三平ばりに解説させてもらうが──という喩えが通じる読者ばかりでもまたなく、いろいろ大変でございますが──、「トンガリ」と申しますのはね、ぼっちゃんの前ですけど、正蔵師匠のことなんですよ。ま、若旦那聞いてくだはい、正蔵師匠ってのが曲がったことが大嫌いで、すぐカッとなったりするもんですから楽屋のほうじゃみんな「トンガリ」って呼んでましてね、それと掛けたという……ね、……「キッズ」は子どもたちでしょ? だから「正蔵一門」てねえああた、どうですかこれ? 面白くないですか? これから面白くなりますからほんとに──というか、どちらかといって説明が必要なのはむしろ「トンガリキッズ」のほうだろうと思うのだが、ウィキペディアに項があるのでそれを引くと、

トンガリキッズとは

  1. 1980年代後半に「宝島」で連載された中森明夫の連作短編小説『東京トンガリキッズ』
    連動して「宝島」にオシャレなサブカル系の若者が紹介される企画もあった。
  2. 昭和60年代頃に流行した、サブカル系の若者の通称のひとつ。
  3. 2005年にデビューしたテクノ系ユニット。本項で詳述。

トンガリキッズ - Wikipedia

とあり、わたしが知っているの(そんなに知らないけどさ)は、このうちの 1. と 2. である。ま、このつぶやき、とり・みきさんが「お気に入り」をクリックしてくれたのでそれでよしとする。
かと思えば、朝からこうつぶやくのは家鴨田家鴨さんである。

@ahirudaahiru: メモ:人気のセ、テケレッツのパ
2012年1月23日 11:11

 いったい何の「メモ」なのか。
 あ、ひょっとして家鴨さん、死神からこう教わったのか。いいな家鴨さん、短くて。[電力自給率:3.3%(発電量:1.5kWh/消費量:44.8kWh)]

24日(火)

未明に20日付の日記(「すごい国王」)を更新して、校正も兼ねて妻に見せたところ、「いるよ、国王」とあっさり言われる。いるそうです、国王。
妻が義母から聞き、それを話してくれたところによると、あの〈単機能の極み〉のような「みまもりケータイ」を義父は、飽かずいじっているとのこと。いじるといっても押せるものはボタンが一個で、押せば義母の iPhone に発信してしまうから、つまり意味もなく手に持ってみたりするしかない。でまあ、ついつい、うっかり押す。「またか」という案配で iPhone が鳴るので、もう出ないようにしているとは義母の談。散歩を日課にしているひとなので、実用としてはさしあたり散歩に持って出て、外から義母に電話するなどのケースが想定されるわけだが、きのうなどは雨で散歩に出られず、なかなか使う機会を得られないのがつまらないようだ。
寝る前に、21日付の日記(「くにみ志ん公落語会」)に書いた古今亭志ん五の「時そば」のテープを探すが、見つからない。[電力自給率:24.8%(発電量:10.4kWh/消費量:41.8kWh)]

25日(水)

見つからないのも道理で、兄からはVHSにダビングしたものをもらったように記憶していたのだが、じぶんの日記を検索してたしかめたところDVDでもらっていた。まったく、日記は書いておくものである。
というわけで、取り込んで YouTube に上げてみたのがこちら。もとは何しろ「らくごin六本木」(1981年4月〜1985年9月放送。で、この番組のあと、1985年10月からはじまるのが「冗談画報」なんですね。って、ウィキ知恵ですけど)をベータデッキで録画したものなので、映像も相応に経年劣化していますが、よろしければ、ぜひ。以前にも見て二度目の視聴となる妻は、前半でそばを食べる人物にまず笑いがこみ上げる様子で、ついには抑えきれずひとこと、「はやく食べろよ」。

ほうっておくと落語のことを考えているから、これに対抗できるものを──相手はなにせ「落語三百年」である、これへぶつけるにはちょいとやはり遠大なものを──と、マリオ=バルガス・リョサの『悪い娘の悪戯』(作品社)を買う。

きょうのひとこと

ナンカヘンだな?(古今亭志ん五「時そば」)

本日(25日)の電力自給率:35.5%(発電量:14.2kWh/消費量:40.0kWh)

本日の参照画像
(2012年1月29日 02:02)

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/ 22 Jan. 2012 (Sun.) 「義母と iPhone 4S」

混ぜご飯、おでん、揚げ物、お米、ビール、いちごといった毎度々々の手土産をたずさえて、午後、車で義父母が来る。ふだんは平日の昼間、わたしが会社に行っている時間に来ることがほとんどなので会えないのだが、きょうは「iPhone 4S の引き渡し」という用件の性格上、わたしが家にいる日を選んで来てもらったかたち。
持ってきてもらった義母の iBook G4 につないで──いまや iOS 5 なのだし、iTunes に繋がなくともつつがなく使用できる(うえ、義母の用途からいってほぼ繋ぐ場面もない)のだが、まあ、いちおう──同期を済ませ、iPhone 4S のほうは万端整う。電話をかけ方・受け方、マナーモードへの切り替え、電源のON・OFF、はたまた Google での検索といった基本的なことはまず妻が説明した。「電車とかバスとかで電話に出ちゃうおばさんとかいるけど、出ちゃだめだからね」と、そもそも携帯をもつのがはじめての義母に妻は諭す。義父母の家には AirMac の無線LANが飛んでいるので、帰ったらまずこれこれの操作をしてくれと Wi-Fi 接続の手順をわたしが説明し、ほか、妻の iPad にたいして呼びかければテレビ電話(FaceTime)も可能だといったことなど、思いつくままに補足を加える。
それと「みまもりケータイ」。キャンペーン中だとかで維持費がほぼタダみたいなことになっているそれは、唯一付いているボタンを押すことでいわば「親機」となる携帯(この場合、義母の iPhone 4S)にたいしてのみ発信ができ、受信は登録した20コの番号からのみ受けられる(受ける場合も同じ中央のボタンを押して電話に出る)というもので、義父にあてがうにはちょうどいいのではないかと契約したもの。それを義父にわたして、妻が念入りに説明をほどこす。
ふだんもたいてい三十分かそこらで、荷物を置いてひと休みするともう腰を上げて帰るのだが、きょうもこれで一時間半ぐらいか、説明を受け終わるとすぐに義父母は帰路に就いた。で、車を見送ってリビングにもどると、椅子の背凭れに義母のコートがかかっている。車は出たばかりなのでこれはさっそく携帯で連絡だと、妻がかけるもなかなか出ない。二度目はつながったものの、耳にあてがってないとみえて呼びかけには応じず、つながらないみたいと向こうで言っている声が小さく聞こえる。ならばハンズフリー通話である FaceTime ならどうかと iPad から呼び出すも、よく考えれば FaceTime には Wi-Fi 接続が必要なわけで、こちらもわりと慌てている。こうなってはむしろ向こうの混乱に拍車をかけるだけだろうとは思いつつ、いちおう SMS のメッセージも送ってみたが返信はなかった。けっきょく三度目の電話で会話ができ、向こうも向こうでコートの忘れ物には気づいていたのだが、コートより何より、そもそも電話に出ることができないのだからこりゃこのまま帰ってもだめだろうと、すでに引き返しているところだという。
「つまずき」はどうやら、タップやスライド操作といった「応答」に必要なひと手間が頭から抜け落ちていたということのようで、妻が車ごしに説明してひとまず解決はし、それでふたたび車を見送る。しばらくすると、「いま埼玉県に入った」と車中の義母から電話があった。
家に着いたと報告する電話がふたたび携帯からあったあと、「ネットワークにはつながりましたか?」と、これはこちらから SMS で(練習問題のようにして)送ったところが「だめだ」と返信があり、電話で話すとまずそもそも iBook G4 がインターネットに接続できないのだという。いろいろ試してもらううちにこれはどうも AirMac 側が疑わしいとなって、けっきょく、「あのー、なんて言えばいいか、二階にある白い餅みたいなやつあるじゃないですか、そこから延びて電源がひとつコンセントに刺さってるはずなんで、それを抜いて、10秒ぐらい経ってからまた刺すと接続できるようになるかもしれません」と教える。「スライム」は通じまいという判断のもと、とっさに出たのが「餅」だった。
どうかなあと思っていると、やがて妻宛てに電話があって、「七不思議だ。すごい。つながった」という報告だった。
本日(22日)の電力自給率:5.7%(発電量:2.7kWh/消費量:47.2kWh)

(2012年1月26日 12:35)

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/ 21 Jan. 2012 (Sat.) 「くにみ志ん公落語会」

昼前に歯医者。すでにもう7、8年も前に神経を抜き、ずいぶん削って銀歯を被せてあった左下奥歯の、そのときの歯医者の手際がまずかったということらしいのだが、中で良くないことが進行しているとレントゲンで知れ、それで銀歯を外し、もと神経があった管を掃除して、再度そこに薬剤を詰め直してからあらためて被せものを……ということをいま、週イチのペースでちまちまやっている。中の処置は先週終わって、きょうは銀歯を被せるための土台をプラスチック素材で立て、銀歯のための型を採るところまで。
明日、こっちで購入し、設定まで済ませた iPhone 4S を受け取りに義父母が家へとやって来るので、それへむけて家(一階)の掃除。二階に上がられる気遣いはないのでひとまずモノをどんどんと二階へ運び、とはいえゴミは捨て、整理できるところは整理して、箒で掃き……と、ずいぶん集中して立ち働いたのは、終わるまで鰻屋に行ってはならないと妻に言われたためでもある。で、一階はずいぶんときれいになった。
掃除を終え、雨のなかを一路、日暮里へ。めざすは「くにみ」という鰻屋だ。今宵、そこで古今亭志ん公さんの落語会が開かれることを知ったのは去年の暮れで、たまさか、(古今亭)大五朗さんが店に貼られたそのチラシを写真に撮り、ツイッター上に投稿していたのを目にしたのだった。よくよく考えると「告知」にはなっていない(画像のリンクを踏まなければ落語会があることは知れない)つぶやきなのだが、でかした大五朗、とそのときのわたしは思ったものである。

@kokonntei: 今日久々に志ん五一門兄弟弟子そろった。志ん公兄、志ん八兄&あたい。鰻屋に志ん公兄の手配書が貼ってあった。 pic.twitter.com/ARoPXynJ
2011年12月23日 3:09 AM

「くにみ」はこぢんまりとしたお店だった。カウンター席とテーブル席、それに座敷スペースとがあって、その座敷スペースのところに仮設の高座がしつらえてある。鰻屋と聞いて座敷をイメージしたらしい妻が、掃除中、わたしの靴下に穴があいているのを見つけて「履き替えていけ」と指図をくれたのだったが、単身初参加となるわたしにはカウンター席があてがわれたため、結果その心配は要らなかった。客は20人ほどだが、落語のあいだは座敷スペースをつぶしてもいるのでけっこうぎゅうぎゅう。
会はもう十何回目を数えるようで、こまかなところまでは知らないが、お見受けするところなかば後援会的な、アットホームな雰囲気の落語会である。なにしろまず前座としてお客さんのひとりが手品を披露し、そのあと、こちらは(古今亭)駿菊師匠に教わっているという天狗連のかた(高座名を失念。こちらもお客のひとりで、そこそこご年配のかた)が「饅頭こわい」を。で、このかたが声質も渋く、まあ、個々のギャグの成否はべつとしても、安心して聞けるだけの技量をもった「饅頭こわい」なのだった。
で、志ん公さんの登場。「棒鱈」。
なにしろ登場の直前は店の外で待ち、玄関を開けて入ってくるかたちなのですっかり指先なども冷えて、「ちょっと身体があたたまるまで少々お待ちください」とはじまったマクラはやや定まらない印象もあったものの、もう少し雑談でひっぱるのかと思いきやスッと、ちょっと意を決したような呼吸で噺へ。とにかくもう、薩摩のお侍が唄うのを聞いて芸者が言う、「どうしましょう、あたりまえの唄ですわ」が抜群だった。そこでクライマックスへと達して、あとはその愉しい気分のまま、なだらかにサゲまで。サゲは「二階の喧嘩はどうなった」「たったいま胡椒(故障=邪魔)が入りました」ではなく、「こんな災難が降りかかるなんて」「いいや胡椒が降りかかった」。どっちのシャレでもそうだけど、その取って付けたようなサゲがいっそ似つかわしいと思えるほどの、クーダラナクたわいない、それでいてぱっと賑やかな〈座〉の愉しさである。
終わってすぐのジャンケン大会では志ん公さんの手ぬぐいをゲット。そのあと席を作り直して(もとに戻して)、鰻重をメインにしたお食事となる。
いくつかのグループがあり、全員おおよそは顔見知りという状況で単身初参加のわたしに、お店のかたも志ん公さんも気を遣ってくれ、でまあ、けっこう志ん公さんとしゃべっていたのだった。楽しかった。わたしの〈志ん五初体験〉であるテレビ録画(「らくごin六本木」)の「時そば」のことを言うと、それ、見たことがないという──で、こんどそれ、DVDにでも焼いてわたそうかなと心中密かに思いついたのだったが、長兄がダビングしてくれたVHS、あれ、どこに置いたっけなあといまわたしはぼんやり考えている。
「つぎはどこそこに聞きに行きますんで」「忘れないでくださいよ」といった感じで志ん公さんとは別れ、帰途に就いた。
本日(21日)の電力自給率:2.7%(発電量:0.9kWh/消費量:32.8kWh)

(2012年1月24日 18:03)

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/ 20 Jan. 2012 (Fri.) 「すごい国王」

小学生時分に愛読したコンタロウ「すごい巨塔」は『ルーズ! ルーズ!!』第2巻に所収。

19日。『ゼルダ』をクリアした妻がやるものがないと言い、それで「つなぎ」のようなかたちではじめたPS3のゲームのことを記録しておこうかと思ったがタイトルがわからない。あれです、錬金術の。なんか国王から依頼を受けたりして、いろいろ材料を調合して、鍋でぐつぐつやったりするやつ。いや、たまに見る画面の印象だけでもって書いているから、鍋じゃないかもしれないし、ぐつぐつやってはいないかもしれない。活躍するのは乙女チックな絵柄の主人公だ。「国王からの依頼の期日まであと何日」というような表示が左上にあるので、「ああ、国王に頼まれているのか」とわたしは脇目に見て了解するのだが、でもあれだな、プレイしている画面をときおり覗くかぎりではその「国王」ってのを直接目にしたことはなく、国王については、はたしてほんとうにいるのだろうかと思わないでもない。あれを煮ろ、これを煮ろと注文してくるその国王の実在を疑うところから、あるいはゲームはつぎの次元へと突入するのかもしれない。誰も声しか聞いたことがないというまぼろしの国王にひと目会うべく、最上階は雲を突くような超高層ビルディングを守衛さんとともに登りつめる主人公たち。しかし登りつめた先に人間はおらず、ただコンピュータ制御された機械だけが並んで、それが鍋をぐつぐつやっている。いや、だから鍋じゃないのかもしれないが、その光景を前に、「いったいわたしはいままで、なんのために鍋をぐつぐつやってきたのか」と苦悩する主人公。そこへついに現れたラスボスとはいったい誰なのか。鍋か?
途中からいい気分になって、ほんとうに中身のないことを書いてしまった。申し訳ない。
児玉(悟之)君の日記を覗くと、アップルから発表された「iBooks Author」の話題だ。ただただ落語にかまけていたわたしは、そんなものが発表されていたことを児玉君の日記で知る。気のせいだろうが、「そりゃ落語もいいですけどね、たまにはほら、ねえ……」と児玉君に言われているような気さえする。[電力自給率:21.6%(発電量:7.4kWh/消費量:34.2kWh)]
20日。前々回の日記(「ひきつづきばかになっているありさま」)を更新し、そこに「まめだ」と「らくだ」という二席を演目予想として書いたのだったが、より以前の日記を見返してあることに気づいたというのは、2009年11月19日に観た当代(9代目林家)正蔵の独演会の演目がまさしくそのふたつだったということだ。まったく忘れていたため、我が事ながら〈タネが割れた〉ような感覚におそわれてなんだか恥ずかしい。
でもなあ、その記憶というか、深層心理ってやつが書かせたというわけでもないように思うのは、「まめだ」のほうは正蔵のその所演をおぼえていて、はっきり意識したうえで前々回の日記を書いていたからだ。で、そのときに聞いたもう一席が「らくだ」だったということは完全に忘れていた(そうした出来だった、ということもある)
まあ、単純に「まめだ」は好きな噺なのです。2002年6月1日に京都で桂米朝のそれを聞き、すっかり泣かされて帰途に就いたのが最初。正蔵はたしか、米團治(以前の小米朝)から教わったとマクラで言っていた。寡聞にしてほかに東京でこれを演じているひとを知らないので、だからまあ、談春がこれをネタ下ろしの一本に選ぶ──すなわち正蔵から教わるか、米團治など米朝一門の誰かから直接教わる──というのはちょっと可能性として少ないかなあとも思いつつ、予想に立てたのはつまりたんに、ちょっと談春で聞いてみたいなということなのだった。
下のは冒頭が少し欠けているのだが、YouTubeにあったので。

本日(20日)の電力自給率:2.6%(発電量:1.2kWh/消費量:45.0kWh)

本日の参照画像
(2012年1月24日 02:26)

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/ 18 Jan. 2012 (Wed.) 「噺家の手帖」

直筆原稿。『噺家の手帖』見返し部分より。

17日、妻はさらに恢復。[電力自給率:29.9%(発電量:10.1kWh/消費量:33.7kWh)]
18日、『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』(Wii)をクリア。妻が。
またぞろ古本。先代(8代目)林家正蔵の『噺家の手帖』(一声社、歿後の刊行で著者名は「林家彦六」)が届いた。「民族芸能を守る会」の会報『民族芸能』において、1966年8月(4号)から1982年1月(189号)まで、「自分たちの会報『民族芸能』は、自分たち芸人のことばで」という建前にしたがって正蔵が巻頭記事を担当した、その原稿をまとめたもの。
話題は多岐にわたり、圓朝、(4代目)圓喬、(3代目)小さんといった名人上手たちのエピソードと語ったそのすぐ脇で、「トンガリ」よろしく、世間のさまざまに腹を立ててもいる。木曽の御嶽山への参拝の帰り、名古屋から「おんたけ高原」という電車に乗ったところ、全車指定席のはずが「通路に立っている人が一車に十人以上もいる。やかんだの鍋釜などの自炊道具を得意気にブラ下げて肩の巾より広いリュックを背負って──やがてその連中は通路に新聞紙を敷いて坐り込んだ」から師匠、腹の虫がおさまらない。

(略)オール指定と知りながら券なしで乗る山男も山男なら、乗せるだけ乗せれば国鉄はもうかるんだからと不問にした車掌も車掌だ。どっちもどっち──言語道断とはこのことだ。(略)
 全車指定席というのは指定券所持者以外は乗せぬという約束なのであろう。その約束を破ってよいものであろうか。敢えて石田総裁[引用者註:石田礼助、当時の日本国有鉄道総裁]のご意見を拝聴したいものである。
 なお私の云いたい事は指定券なしでは乗れない車に乗り込んで来てそれが山登りをした自分達の特権であるかの如き振舞いだ。
 世界の如何なる国でも秩序を乱してはいない。事柄は小さくとも列車内にも秩序がある。特権者の如き振舞いより秩序を乱した反省の方を先きにして欲しいと思う。
p.25 「噺家の手帖 (1-5)」1967年8月〜12月、「座席券の要らぬ座席指定車」

かと思えば、桂小金治へのこんな言葉にはつい泣かされもする。前段では「いまマスコミの寵児と云ったら談志・小金治の両君に指を折ることが出来そうだ」とふたりを取り上げ、それぞれに「一種の天才」だとしたうえで、「頼まれもせぬのにあまりにも両君を褒めちぎった形になって了ったので、最後に苦言を呈する事にする」と、小金治のほうにはこう言葉を投げる。

次に小金治君へ
 あなたは生活の安定を計ってから噺に専念すると云ったそうですが巨万の富を抱えてやる稼業じゃぁありませんよ。影と形の如くに貧乏と辛苦とにつきまとわれて暮らすのが噺家の生態です。たかが寄席芸人だ 自嘲ではありません。私達の覚悟で道標でもあるのです。
p.32 「噺家の手帖 (1-5)」1967年8月〜12月、「礼讃という言葉の裏返しを」

なかに「円生師匠への公開状」と題された一文があり、落語三遊派を名乗って協会から脱退した直後の圓生に宛てて書いている(圓生と正蔵は若手の頃から世間的にライバル視され、後年にいたっては一般に「天敵」と説明される間柄だった)。互いに若手だった頃の話から語って、あの頃は仲良く仕事をした、懐かしい思い出だと振り返りつつ、けっきょく最後は近年の言動についての非難になるのだが、そのなかで、「貴方がおとりになった賞というものは、私も及ばずながら貰いまして」と対抗し、紫綬褒章、芸術祭賞、芸術選奨文部大臣賞、勲四等瑞宝章と挙げていったあとに正蔵はこうつづける。

貴方は御前口演をなさいましたが、これは私には一寸資格がないんで、共産党の中にも知り合いがあり友達もあり、これが御前口演をやった日にゃあ非常に滑稽なものが出来上る、これは私が資格がないからやれないことですが、
p.311 「噺家の手帖 (120-126) 円生師匠への公開状」1978年8月〜1979年2月

 あははは。共産党支持の理由を訊かれて「あたしゃ判官贔屓」と答えたというエピソードは有名だが、これを読むと、そうはいってもある程度、党のイデオロギーを承知してはいたんだな。
でもって、全学連に呼ばれ、大会最終日の余興として口演した折りには、

 高座へ上ると私は開口一番「落語にはイデオロギイがありませんで……」これでみんな爆笑してくれて限られた時間が惜しまれるような和やかさだった。
p.68 「噺家の手帖 (18-29)」1969年1月〜12月、「全学連へ口演」

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本日の参照画像
(2012年1月23日 14:49)

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/ 16 Jan. 2012 (Mon.) 「ひきつづきばかになっているありさま」

妻はやや恢復。いい気になってこのまま病院には行かない気でいる。
立川談春独演会「アナザーワールド11」(2月7日〜9日、@成城ホール)のチケットをとった。なんというかいきおいでもって、7日と9日、両方とってしまった。9日のほうはまた笠木(泉)さん、(鈴木)謙一さんと行く。もちろん、三日間とも同じ噺を演るのがこのシリーズの決まりだというのは承知のうえであって、やっぱりその、相当ばかになっているとおぼしい。いやほんと、二回観てどうしようというのか、つきつめると考えがない。「そこに山があるから」と答えた登山家のような心境だ。心にザック。
「アナザーワールド」と題されるがごとくで、ふだんあまり演らないネタに挑んだり、演出をいろいろ試したりというのが会の趣旨らしい。「立川談春が落語に改めてむき会う」と惹句にはある。で、シリーズ過去10回で掛かったネタを、行ったかたのブログなどをもとに確認すると以下のとおり。

  1. 鰍沢、明烏(2010年1月5日〜7日)
  2. 火事息子、三軒長屋(2010年2月15日〜17日)
  3. 野ざらし、猫定(2010年3月15日〜17日)
  4. お若伊之助、包丁(2010年4月16日〜18日)
  5. 五貫裁き、宿屋の富(2010年5月12日〜14日)
  6. 船徳、子別れ(2010年6月11日〜13日)
  7. 按摩の炬燵、木乃伊取り(2011年3月7日〜10日、4月20日)
  8. 猫久、紺屋高尾(2011年4月11日~15日)
  9. 岸柳島、高田の馬場(2011年5月9日~13日)
  10. へっつい幽霊、人情八百屋(2011年6月13日~17日)

これをみると、それこそ「包丁」や「紺屋高尾」なんかも演っているし、演りなれないところ(ネタ下ろし含む)から一席、お手の物のネタから一席、といった案配なのかもしれない。いや、並べてどうなるものでもなく、2月に何演るかの予想でもしようかと思ったのだったが、んなもん、わかるわけがないのだった。年末の「白談春」でネタのリクエスト投票を行い、1位・2位の噺を演ったばかりだから(「芝浜」と「居残り佐平次」だったらしい)、あるいはそのときの最下位から選ぶのかもしれない──と言ったって、「だからこれだろう」というのがあるわけでもない。
ま、いちおう何か予想しときますか。「まめだ」と「らくだ」。どうでしょう。根拠も脈絡もありません。

きょうのひとこと

あっしのせいじゃありやせんよ。(3代目三遊亭金馬「藪入り」)

本日(16日)の電力自給率:6.7%(発電量:2.4kWh/消費量:35.7kWh)

(2012年1月20日 14:32)

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