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Nov.
2016
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/ 9 Nov. 2016 (Wed.) 「きょう、窓があいた」

1969年、22歳のヒラリー・ローダム。

こちらも同年、ウェルズリー大学時代の一枚。

“This team has so much to be proud of. Whatever happens tonight, thank you for everything.” という、公式アカウントのツイートに添えられていた一枚。

取り留めなら、ちょっとないかもしれない。
それと先日来、『後藤明生コレクション1 前期Ⅰ』の影響はやはり大きくて、いまさらだけど、いやほんと、わたしの書くものなんざ、ねえ、という(後藤明生相手の!)引け目が余計に筆を進まなくさせてもいるけれども。
当日の、開票が進むにつれてのそのドラマはこのさい省くことにして、その入念な開票のおおよそ終わりつつあるいま時点の数字を先に示せば、総獲得票数でクリントン: 60,467,601票( 47.7%)、トランプ: 60,072,551票( 47.4%)というかなりな接戦。総獲得票数ではクリントンのほうが 39万票( 0.3%)ほど勝っているが、これがトランプの圧勝(とも見え、読める結果)になるのは選挙制度による。ただ、この選挙制度もこれはこれで〈なかなかよくできている〉仕組みではあるようで、まずもって「合衆国」=連邦政府であるところのアメリカは、行政的に独立している「州」がまずそれぞれに〈われわれにとっての大統領は誰か〉というのを択一で選び、それが「選挙人」の数──各州の選挙人が何人かというのは、国勢調査をもとに 10年ごとに見直しがされるらしい──をとおして全体に反映されるから、〈各州の代表性〉を無視した総獲得票数とのあいだに齟齬が生じてしまうのは制度上しょうがないとも言える。
予想していなかった結果だったというのはそのとおりだ。

15:55
けっきょくまた自分のタイムラインしか見ていなかった、というのを、より大きなサイズで体験させられたかたち。

というこのツイートに註のようなものを付けるならば、わたしの場合、タイムラインにはこれでもそれなりに、ちょっとどうなのかという意見(「ちょっと」の濃淡はさまざま)の持ち主を意図的に混ぜてもいるつもりなのだ。なぜわざわざそんな苦行を? という話だけれど、無理でない範囲においてなるべく、タイムラインはそのようにしておきたい1]とあるとき思って混ぜて以来、そのままになっている。

1:タイムラインはそのようにしておきたい

で、そのタイムラインとはべつに、しばらくツイッターを見ないでいた折など、ささっと確認したいとき用の「 rapidly」と名付けた非公開リストが作ってあって、友人・知人や、ほんとにツイートを読みたいひとなどをそこに入れている。この「 rapidly」のタイムラインの、なんと快適なことか。

そのように成り立ったわたしのタイムラインにおいてさえ、支持云々はべつとして、結果予測という点では「まあ、でも、クリントンだろう」というものだったわけで、だから「より大きなサイズで」であるのと同時に「より根底的なレベルで」でもそれを体験させられた感覚があって、リツイートしたこの方のこの感慨にそれは通底している。

@mizukawaseiwa: basically, there are at least two different countries within the US, the UK, and probably Japan (and probably other places, too).
2016年11月9日 13:58

このようにして可視化された〈むこう側〉をどのように捉えるか。いっぽうでは、この〈むこう側〉の人々は何も特別な人々ではないのだという説明がある。つまり、今回トランプに勝利をもたらした人々の中身は、2008年の選挙においてオバマに投票したひとたちなのだ(そのような浮動票の動きがなければ共和党のこのような勝利はありえない)という説明。ちなみに票の獲得率を有権者全体で見た場合には、

@bcrypt: 26.4% of eligible voters in the US voted for Trump
26.5% voted for Clinton
44.4% didn't vote

:(
2016年11月10日 11:18

であるわけで、その前述の説明が〈 2008年にオバマに投じたうちの一定数が今回は didn't voteにまわり、逆に didn't voteだった人たちのなかからトランプに投じる者が現れた可能性〉というのをどのくらい排除できる根拠をもっているのかということは素朴な疑問としてあるものの、とはいえ、少なくともある程度はそうなのだろうと思わせられる説明だ。
そのいっぽうで──というハナシはまたあとでするとしてだが、この、むこう側の世界にいるのはさほど特殊なわけではない〈われわれの半分〉なのだという捉え方は、やはり重要であるように思われる。それはつまり、これは比喩としてまったく外しているのを承知で書くのだけれど、かつて、

もし わしの みかたになれば
せかいの はんぶんを
(プレイヤーの名前) に やろう

という竜王の誘いにきっぱり「いいえ」を突きつけたわれわれなればこそ、究極的には、こっちの半分だけで幸せにやろうというのは、やっぱりだめだろうということである。

16:05
だから、めざすべきは〈こっちが勝つ〉ことじゃないのだ。きっと。

その意味でも、まずわれわれが懐疑的になるべきは〈択一〉というものにたいしてだろう。〈択一〉というものこそが、本来地続きであるはずのものに見せかけの断絶をもたらし、断絶されたそのむこう側への抑圧を生み出す。もちろんわれわれは、この 70億人からなる〈非真正な社会〉でのコミュニケーションを可能にするにあたって〈システム〉を必要とし、その〈システム〉が〈択一〉という手続きを必要とする局面はあるが、しかし〈択一〉を欲しているのはあくまで〈システム〉であって、けっしてわれわれが直接欲しているのではないということを思い起こす必要がある。〈択一〉を排し、「ここ」と「あそこ」が地続きであるとまず想像すること。たとえば「ナチス的なもの」は否定しなければならないが、その「ナチス的なもの」はけっしてわれわれと隔絶した異次元の〈悪〉ではなく、われわれと地続きの、われわれのなかから現れた/現れうる〈悪〉なのだということ。重要なのは抑圧することではなく、知ることである。
有権者の属性をいろいろとこまかに取り上げての分析はもちろん有用だが、そうしたアプローチや戦略が有用なのはあくまで社会における、非真正なコミュニケーションの層=システムの層においてである。われわれはその層を生きるのと同時に、もうひとつの層──〈顔〉のある関係のなかで生成する個の固有性・単独性・代替不可能性・比較不可能性に根ざした、真正な社会の層──を生きてもいる。このふたつの層の単純な区別が、あるいは「ポリコレ」云々をめぐる論議にも調停の途を指し示すかもしれない。といった関心からのつながりでふと「公共圏」と「親密圏」てやつのことを調べているなかで、大阪大学の法学部 4年生(執筆当時)による「親密圏の現代的意義」という懸賞論文に出くわし、ちょっと興味深く読んだりもした。

共約の難しい複雑なバックグラウンドを捨象することは、議論の単純明確化、とりわけ数値を利用した学問の成果には大きく貢献するだろうが、それによって析出された結果は、分かりやすくはあってもおよそ現実的ではない。本来的に含みあっている複数の生が織りなす複雑なコミュニケイションこそが社会の構成するのであり、政治を形成するのである。
常盤成紀「親密圏の現代的意義」、p.13

たとえば茨城では小中同級のI君がこんな迂闊な、ごまんと批判を呼び込みそうなことをつぶやいたりする。

@KEN472: あの人は大統領になったら意外とマジメに仕事するんじゃないかな。メチャクチャやったら暗殺されそうだし...
2016年11月9日 16:51

これが迂闊であることのひとつは、米大統領という非真正な〈システム〉上の存在を扱うにあたって、あたかも町内会長の顔を思い浮かべでもするかのような、真正な社会における〈想像の仕方〉を用いてしまっている点である。といって、もちろんI君は「あの人」をメディアをとおしてしか知らないはずだから、そこに〈顔〉のある関係など成り立つわけもなく、そもそもその〈想像〉自体が(想像の仕方というレベルにおいて)間違っているだろうことも当然指摘できる。真正な社会における〈想像の仕方〉は基本的にメトニミー的な隣接性による連想だが、I君がここで行っている想像はおそらくメタファー的な、類似による連想であるはずだ。
であるのと同時に、わたしとI君とのあいだでは〈顔〉のある関係が──いやまあ、もうずいぶん会っていないけれども──成り立ってもいて、「まあね、I君ならね、こんなことも言うよね」といった了解がなされたりするのだし、I君はI君で、「相馬なら書きそうだよ、こういうの。何言ってんだかぜんぜんわかんないけど」と了解していそうに思える。I君の言説を批判することと、I君を擁護することとはそれぞれべつの層で行われる(べつの層でしか行いえない)行為であって、わたしがI君を擁護するとすればそれは「I君の言説が論理的に正しいから」ではなく、単純に「I君だから」である。
と、たとえばそんなようなこと。
そして唐突だが、そんななかでもテニスのツアーはつづく。内藤(祐希)選手がワイルドカードをもらって本戦に出場している安藤証券オープン@有明。なにせねえ、ITFのプロサーキットの大会なので、ライブスコアおよびライブストリーミングがあるのだ!(ストリーミングはコートによっては無い。)
きょうはシングルスの一回戦。v. 二宮真琴( WTAランキング 394位)というのはワイルドカード同士の組み合わせだが、WTAランキングなどまだあってないようなもの( 1249位タイ)である内藤選手にとっては誰と当たろうが〈負けてあたりまえ〉であり、むしろ二宮選手にこそ〈ジュニアに負けてる場合じゃない〉というプレッシャーがかかるだろうその状況のなか、みごと内藤選手は接戦からチャンスをものにした。ストリーミングの調子があまりよくなかったのであれだが、思っていた以上にダイナミックなプレイスタイルに見え、ああ、ほんとに強いんじゃんと思う場面もしばしば。サーブも、磨けばちゃんと武器にできそうな雰囲気があるように見えた。ともあれ、何がチャンスと言って勝てばつぎ、二回戦の相手は奈良くるみなのである。貴重でずっしりくるだろう体験という意味でこれほどのチャンスがあろうか。とか言って、つづく奈良くるみの一回戦がフルセットにもつれこんだときには「おいおい」と心配になったが、そこはしかし無事くるみちゃんが勝ち上がり。

シングルス一回戦
Yuki NAITO (JPN) d. Makoto NINOMIYA (JPN) 7-5 7-6(3)

その内藤選手、どういう経緯でかはわからないが(ファンなのかな?)、ケイティ・ペリーのこのツイートに「いいね」していて、そのことにちょっと救われもした。

@katyperry: Do not sit still. Do not weep. MOVE. We are not a nation that will let HATE lead us.
2016年11月9日 17:15

じっと座っていてはだめ。泣いてはだめ。動こう。われわれは憎悪に導かれるような国ではない。

 ちなみに、内藤選手による「いいね」を経由して最初にこのツイートを見たときにはまだ、ケイティ・ペリーのプロフィール画像はふつうに肖像写真か何かだったと思うが、その後、引用したようにプロフィール画像とヘッダー画像とが黒一色に変わっていた。抗議なのだろう。
ともあれ、きょう、窓があいたのだ。

@iwatakeiji_bot: 二つの世界のあいだには壁がある。しかし、時としてーそれが時の誕生なのであるがーそこに対応という窓があくことがある。いや、実は、窓があいたとき、対応のところにおいて、二つの世界が互いに見えてくるのである。その時、その所において、むこうの世界が誕生し、こちらの世界が誕生するのである。
2016年11月9日 18:38

本日( 9日)の電力自給率:43.2%(発電量:9.9kWh/消費量:22.9kWh)

Walking: 3.3km • 4,567 steps • 45mins 9secs • 155 calories
Cycling: 1.3km • 8mins 27secs • 30 calories
Transport: 71.4km • 1hr 27mins 3secs
本日の参照画像
(2016年11月12日 05:10)

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/ 7 Nov. 2016 (Mon.) 「志ん好『五人廻し』がよかったのだ!」

5代目古今亭志ん好。「古今亭志ん好応援隊」のサイトより拝借。

夜、神保町のらくごカフェで「第一回廓噺研究会/志ん好・馬治二人会」。山村(麻由美)さんを誘って観に行った。らくごカフェはたしかこれが二回目。あんまり縁がない。なにせきらいだからね、落語。狭い会場なのでそうは言ってもたかは知れているが満員にちかい入り。てめえももういい歳なのであって他人事みたいに言っている場合かって話ではあるものの客の年齢層は高い。山村さんあたりが最年少か。ともあれ大入りで、贔屓としてはちょっとほっとする。
というわけでおおよそ二年ぶりの志ん好。当日の、やや興奮気味のツイート群を引用してしまえばそれでもうだいたいのことを言ってしまっている気もするが、まずはそちらを。

21:48
11/7 第一回廓研究会/志ん好・馬治二人会@落語カフェ。蜘蛛駕籠/志ん好、お直し/馬治〈仲入り〉五人廻し/志ん好。山村さんと。
22:31
というわけで、ほんとひっさびさの志ん好さん。確実に上手くなっていて安心した。というか、よかった。五人廻し。噺の可笑しみの、その骨格がちゃんとでていた。にやにやできた。ほんとはもっと大笑いしたいが、それはまた五年後にでもいいさ。
22:37
でもって、そこらへん(志ん好評)について山村さんと意見の一致をみれたのがとてもうれしい。
22:48
じつをいって、今日の満足度/興奮度はかなり高いのだ。それはたとえば、時を同じくして開催されていたらしい「『よみらくご』小三治スペシャル」について、どんな感想ツイートが流れてきたところでくやしくないくらいのものなのだ。

一席目の「蜘蛛駕籠」は特筆するような出来ではなかったというか、どちらかといえば〈よくないときの志ん好〉が出た印象がある。なぜ「蜘蛛駕籠」? という疑問もちょっとあった。というのも、〈入れ替わり立ち替わり、いろんな客が現れるのをオムニバスで描く〉という噺の構造が「五人廻し」と同じだからだ。こういうのはあまり「付く」とは言わないのかもしれないが、これはこれで「付く」ように思われ、ってまあ、そもそもが「廓噺研究会」という題材縛りのある会なのだから噺が付くのはべつに構やしないのだけれど、ひょっとして練習?──『乱』を撮る前に『影武者』を撮るみたいな?──とか思いながら観ていた。というか、なかなかむつかしい噺だよね「蜘蛛駕籠」。どう魅力を提示すればいいのかがいまいち見えない。坦々と演ったんじゃ面白くないのは当然ながら、でもけっきょく、坦々と演ったうえで面白くするしかないたぐいの噺であるようにも思える。噺の面白さではなく、演じる当人の面白さを出すしかないというか、べつにムキになるような噺じゃないというか。あ、でも、ムキになるってのも手ではあるのかも。どうやら師匠・志ん五がしばしば掛けていたネタであるようなので(わたしはあんまり出会わなかったけど)、そこはやっぱり、ぜひ掌中に収めてほしいところではある。
「五人廻し」もまたむつかしいネタだ。必要な技量が半端ではないと想像されるうえに、ストーリーがほぼない。各ブロックのその〈人物〉を積み上げていってうねりを生むしかない。志ん好は、途中で妓夫太郎(若い衆)に「どうもアタマが狙われるねえ」と言わせ、うまく独自の(?)補助線を引いてもいたが、それ以前にまず各〈人物〉がよかったのだから興奮させられる。ツイートの繰り返しになるが、「噺の可笑しみの、その骨格がちゃんとでていた」のだ。だから後半は終始にやにやさせられたのであり、この「にやにや」から「大笑い」まではまちがいなくあと一歩だ。その一歩が大きいとも言えるわけだけれども、難なく跨いでいきそうな予感が、今夜はあった。いやまあ、さすがに二年も観ないでいれば上手くなっているのであり、その着実さがたのもしい。初演であったらしいことも考え併せればなおのこと、うれしい出来だった。
高座が面白いとき、噺家は高みにいる。ほら、これはこういう噺なんですよと、その高みからの〈眺め〉を見せてくれる。もちろん、そのためには(噺の理解や、技量の点で)ハナから高みにいる必要があるが、しかし聞く側からすれば〈愛宕山に挑む一八〉よろしく、徐々にその高みへと登っていく場合もあり、あるいは〈八〇尋の谷底から生還する一八〉のように、一瞬で、不意に高みへといざなわれることもある。──といきおいで書きはじめて、おれ、いったい何の話をはじめたんだ? とすでにわからなくなっているが、つまりあれだ、「愛宕山」はいい噺だなあということだ。そして、うっかりはじめてしまったこの喩えにあくまで乗っかるならば、落語の高みなるもの──愛宕山の「試みの坂」を登ったところ1]──は、じつはそんなに高くないってことでもある。うん、きらいじゃないんだよ、落語。

1:「試みの坂」を登ったところ

一行が休憩して弁当を使い、旦那が土器(かわらけ)投げをするそこは「清滝試みの坂」を登り終えた中腹。3代目桂米朝の旦那の説明では頂上の本殿は「もう二十五丁上」、8代目桂文楽の旦那にいたっては「てっぺんはまだ三倍もある」と一八を驚かす。3代目古今亭志ん朝がそのマクラで語っていたような「名人」、5代目古今亭志ん生にとってのかの「圓喬」などは、いわば、この頂上なのであろう。

次回の「廓噺研究会」は来年 4月ごろを予定とのこと。つぎの噺はいったい何を選ぶだろう。「文違い」あたりをピシィーーッと演ってくれたらそれは夢のようだ。それまで待てないとなった場合は 12月14日の独演会、「落語しんこうどう」@日暮里サニーホールがある。ネタ出しは「味噌蔵」と「穴泥」。ゲストは講談の宝井琴柑。

きょうのひとこと

で、げしょ? でげしょ?( 5代目古今亭志ん好「五人廻し」)

本日( 7日)の電力自給率:43.9%(発電量:9.5kWh/消費量:21.6kWh)

Walking: 5.1km • 7,773 steps • 1hr 20mins 49secs • 242 calories
Cycling: 2.3km • 12mins 2secs • 51 calories
Transport: 76.8km • 1hr 33mins 12secs
本日の参照画像
(2016年11月17日 04:41)

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/ 4 Nov. 2016 (Fri.) 「銀座のカズレーザーに教わる」

会社帰りに銀座のアップルストアへ。おもに iPhoneの下取りについて店員に質問するのが目的。
思い返せばカズレーザーの面影のある、中国人(?)の店員に指摘されて「あっそうか」と虚を突かれた思いがし、自分の根本的な勘違いについて気づかされたのは、そもそも新しく買おうとしているモデルは「 SIMフリーなのだ」ということがすっかり頭から抜け落ちていた次第で、ソフトバンク側で MNPの予約番号を取得→アップルストアで現 iPhone 6 Plusを下取りに出して新モデルを購入→ OCNモバイル ONEの SIMを装着して MNPを完了させるという一連の手続きを間断なく、かなりタイトに行わなければならないというふうに勝手に思い描き、それをタイトに行うにあたってのあれこれを訊きにいったようなわたしだったが、繰り返すように買うのは「 SIMフリー」モデルなのだった。だから購入したそれにいまのソフトバンクの SIMを刺せばそれで動くのであり、「下取りサービスを利用して新モデルを購入すること」と「 MNPでキャリア変更をすること」はまったく別軸の話として考えればいいのだと、わたしは銀座のカズレーザーに教えられた。ほか、iPhone 7 Plusの予約をする場合にはここでこうするとか、ごく基本的なところも唆ってもらった。まあ、スピード勝負ではあるものの、ジェットブラックも含め、日々、在庫をゲットするチャンスがないわけではないらしい。だからあれだ、iPhone 7 Plusは在庫が掴め次第購入ってことで問題ないわけだな。iPhone 6 Plusの本体代金のソフトバンクへの分割払いはあと 1回分残債があるが、それはアップルの下取りにさいして障害にはならないようだし(ってこれはカズレーザーに訊き損ねたので、ネット検索による情報だけど)
ロビンの食事にかんして、カリカリ中心から缶詰中心への移行と同時に、回数の制限を取っ払う──缶詰を小出しにするかたちで、催促されたら基本的にはあげちゃう──という方針変更もなされて、それでまあ、ロビンはなかなかに食べているが、問題は、小出しに与えても一気には食べきらず、その場では半分ぐらいを残すということで、それを毎度、きれいにかっさらっていくのがポシュテだ。ポシュテ、ぱんぱんである。ピーは味の贅沢を言い、この缶詰をまったく食べないので、ポシュテばかりがぱんぱんになっていく。
そういえばきのう病院で「水分が多く、やわらかい食事」の話になったときに、「カリカリに熱湯をざっとかけ、そうしてお湯を吸い尽くしてふやけたカリカリを与える」というのを教えられ、試したのだが、まったくウケがわるかった。少量で試した──おのずとお湯の量も少ないためかけてすぐ冷めてしまい、思ったように吸わない──のもそのいまいちな出来に寄与してしまったのかもしれないが、ヒト目線にはあきらかに魅力のない食事がひと皿できあがり、そしてやはり猫の目にも魅力がなかったらしい。皆が皆、ちょっと様子を嗅いですぐに去っていく。のだが、すぐ捨ててしまうのもなんなのでほかの皿と並べて置いておいたところ、見るたびに、すこーしずつ減っていくのだった。食べているのは消去法でいってポシュテにちがいなく、まる一日ぐらいかけてその皿のものはきれいになくなったのだが、ポシュテがその間、何かどんよりした顔をしていたので笑ってしまった。たぶんまずいのだと思う。「なんだこれ?」と思い思い、食べていたにちがいない。
夜は一階のリビングのこたつで、ロビンといっしょに寝る。たまには。
内藤(祐希)選手@韓国。

ダブルス準決勝
Ayumi MIYAMOTO, Yuki NAITO (JPN) d. Pei Hsuan CHEN, Joanna GARLAND (TPE) 6-2 6-4

本日( 4日)の電力自給率:67.6%(発電量:14.0kWh/消費量:20.7kWh)

Walking: 7.8km • 7,655 steps • 1hr 37mins 42secs • 372 calories
Cycling: 1.1km • 5mins 37secs • 25 calories
Transport: 51.7km • 1hr 14mins 28secs
(2016年11月 9日 19:33)

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/ 3 Nov. 2016 (Thu.) 「ロビンの診察」

ロビンを病院へ連れて行く。今年からかかりつけ医を変え、家から歩いて三分とかからないぐらいのところに 2013年にできた動物病院に行っている。前の病院もよかったが、いよいよ近さに負けて利用してみたところ、ここもいい病院だった。
いっときのどんより期を脱して印象にはだいぶ元気そうに見えるロビンだが、客観的な事実としてやはり大便をしていない。31日の朝にトイレの前に転がっていた小指の先ほどのそれがロビンのものだったとしてそれ以来、それがロビンのものでなければもう一週間ちかく出ていない計算になる。力むが、おならが出るだけ、というのがここ何回か。
妻による事前のシロウト触診では「でもあんまり溜まってない?」という見立てがされ、食の細りか臓器の弱りか、はたまた両者が複合して、そもそも便がたいして生成されなくなってる? とも想像してみたが、行ってみればあっさり「溜まってますね」と言われる。「これだけしっかり溜まってると出しやすいですね」とさえ言われ、先生が指で腹部をうまい具合に押し、手伝ってロビンも力む。しばしの努力のすえ親指大の固いかたまりが五、六個も出て、出きった。ロビンは、病院ではたいへんに利口である。処置の度に比して多少の嫌がりはあるものの、基本的におとなしく診察させている。ついでに爪も切ってもらった。
前にピーがお世話になったときに一度やってもらったことのある「水の皮下注射」を、ロビンも。いま検索してみると「皮下輸液」というのかなこれは。「液」と言ってもこの場合はただの水。猫の場合には皮下にかなりだぶつきがあり、そこに大量の液体を入れることができる。注射針には細いチューブがつながり、チューブのさらに先には輸液剤の透明なパックが高い位置に提げられているという具合で恰好は「点滴」のそれだが、少しずつ入れる(滴下する)点滴とはちがい、どかどかと入れる。点滴だと静脈に直接滴下するが、この場合は皮下に一気に溜めた水が、筋肉等を通過し、毛細血管から徐々に体内に吸収されるという案配。針を刺すのは首のうしろあたりで、はじめはそこに溜まっていくのだが、重力のなすがまま水はしだいに前足のあたりに移動したりする。皮下の水がどこに移動しようがそれは問題なく、どこからでも徐々に血管へと、半日から一日ぐらいで吸収されていく。要は水分補給。
最後に聴診器をあてられ、まあ、これは年来のことながらやはり不整脈を指摘される。ひとまずは甲状腺機能亢進症のための食事療法の継続を確認。食べさえすればそれで。食べない局面があればそっちのほうが問題なのでもう何でもいい、と。なにせもう 2キロとちょっとまで体重の落ちているロビンだ。で、その療法食であるヒルズの y/dをこれまではカリカリ中心に与えていたが、便が固くなりがちなのを多少なりとも緩和する意図で、今後は缶詰中心に移行していく。なにより、詰まっていたものが取れて、さしあたり当人は機嫌よくご帰宅。

11月1日(月)

今週の内藤(祐希)選手は韓国。Seogwipo Asia/Oceania Closed Junior Championships (B1)。シングルスは一回戦敗退。ダブルスで残る。

シングルス一回戦
Shou Na MU (CHN) d. Yuki NAITO (JPN) 7-6(5) 6-2
ダブルス一回戦
Ayumi MIYAMOTO, Yuki NAITO (JPN) d. Dayeon BACK, Hyeseo SHIN (KOR) 6-1 6-2

1日の電力自給率:20.5%(発電量:3.7kWh/消費量:18.0kWh)

Walking: 4.2km • 6,403 steps • 1hr 6mins 43secs • 199 calories
Transport: 72.2km • 1hr 58mins 2secs

11月2日(火)

わたしが会社に行っているあいだのことだが、ひさびさ北本の義父母が来訪。恒例のおでんやら何やら、たっぷり二日分ぐらいの食事を仕込んでもってきてくれる。猫三匹のうちきちんと歓待したのは、ずっといい子にして撫でられていたというロビンのみ。ピーはこたつから出てこず。ポシュテはもちろん二階に逃げていたが、二時間ぐらいして油断したのかうっかり降りてきたところを一瞬目撃され、それでまた逃げた。「でかいねー」という、義父母の目撃談。
いわゆる格安 SIM界隈の情報について、いまさらながらにいろいろ調べ物。iPhone 7はいよいよ SIMフリーのやつにして、現在のソフトバンクから MNPで OCNモバイル ONEあたりにしようかという目下の算段。
内藤(祐希)選手@韓国。

ダブルス二回戦
Ayumi MIYAMOTO, Yuki NAITO (JPN) d. Thasaporn NAKLO, Mai Napatt NIRUNDORN (THA) 6-1 6-2

2日の電力自給率:7.1%(発電量:1.6kWh/消費量:22.3kWh)

Walking: 8km • 10,106 steps • 1hr 43mins 20secs • 379 calories
Cycling: 2km • 10mins 1secs • 43 calories
Transport: 81.7km • 1hr 44mins 23secs

内藤(祐希)選手@韓国。

ダブルス準々決勝
Ayumi MIYAMOTO, Yuki NAITO (JPN) d. Olivia GADECKI, Himari SATO (AUS/JPN) 4-6 7-6(2) [10-3]

本日( 3日)の電力自給率:72.7%(発電量:13.1kWh/消費量:18.0kWh)

Walking: 822 meters • 1,296 steps • 15mins 14secs • 39 calories
(2016年11月 6日 19:55)

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